最終更新日:2024年4月4日

1年次入学生:3年 3年次編入学生:3年 短期大学部:-
教職

K056

英語科教育法Ⅲ

コミュニケーション能力を高めるための英語科教育法

単位条件

通信 2単位

教員

加藤 洋昭

履修条件

「英語科教育法Ⅰ」の単位を取得済みであることが望ましい。

到達目標

(1)中学校・高等学校の英語の授業において、生徒の能力を伸ばす言語活動を行うことができる。
(2)中学校・高等学校の英語の授業において、効果的な指導法を理解して実行することができる。
(3)中学校・高等学校の英語の授業において、より良い指導をするための教材の研究、学習指導案の作成を実践することができる。

学習成果

(1)教室で教育活動を展開するのに必要な指導法と技術を身につけられる。
(2)生徒の英語能力を伸ばすには、どのような言語活動が良いか理解して実行できる。
(3)学習指導要領の内容を踏まえた教材研究、学習指導案の作成ができる。

テキスト教材

一般財団法人 語学教育研究所『英語授業の「型」づくり おさえておきたい指導の基本』(大修館書店)2021
『中学校外国語科用 文部科学省検定済教科書 NEW HORIZON English Course 3』(東京書籍)2021

参考図書

文部科学省『【外国語編】中学校学習指導要領(平成29年告示)解説』(開隆堂)2019
文部科学省『【外国語編 英語編】高等学校学習指導要領(平成30年告示)解説』(開隆堂)2019

評価の要点

レポート課題に合格後、科目試験を受験して、その評点に基づき評価します。
90点以上は特に優秀な成績としてS、80点から89点は優れた成績としてA、70点から79点は要求を満たす成績としてB、60点から69点は合格と認められる最低の成績としてC、60点以下は不合格として評価します。

評価方法と採点基準

英語を使って授業を進めるために必要な語彙力・パラフレーズする力・適切な状況を設定する力を軸に、学習指導案やハンドアウトを作成できているかを評価基準とします。

履修上の注意事項や学習上のアドバイス

(1)中学校・高等学校で、英語で英語の授業を進めるための基礎を養います。
(2)優秀な課題提出であっても、インターネット等からの剽窃が判明したものは、不可として評価します。
(3)科目の性質上、第2課題は1度では合格に達しないことがあります。予めご理解ください。

レポート課題

提出数 2

第1課題

【学習指導案】
k056_gakushuushidouan

 

 

横書きパソコン印字可

第1設題

【1】【2】全てに答えなさい。
【1】 現在完了形を使って、中学生に提示するのに相応しい英文を5つ挙げなさい。その際、前後の文脈を1、2文付与すること。ただし
同じ一般動詞は使ってはいけません。(4,5は指定しない。)
例:I have climbed Mt. Fuji once. It was very beautiful. Letʼs try it together this summer.
1.肯定文:
2.疑問文:
3.否定文:
4.
5.

【2】 次の写真を使って、どのような授業ができるか考えなさい。対象学年を定めて、指導内容と授業の流れを箇条書きで、まとめなさい。
答えはひとつではありません。生徒の年齢や学習歴を考慮しながら、授業を組み立てる訓練です。


● 解答例
[対象学年]中学1年生
[指導内容]文法項目:be動詞の過去形
言語材料:hot, cold, warm, cool, humid, freezing
導入したいセンテンス:How was the weather yesterday / the day before yesterday / Sunday?
(How is the weather today? は既習)
It was … yesterday.
[授業の流れ]1.あいさつ
2.天気の表現が入った歌を歌う
3.新規の言語材料を導入、練習
・How is the weather today? Itʼs…(既習表現)と単語を復習
まず既習事項を復習してから、新規の学習内容を導入する。
4.目標表現のうちの答えにあたる“It was … yesterday” を導入
定着を図るためにゲームを取り入れて練習
5.おわりのあいさつ(2で習った歌をもう一度歌う)

 

第2課題

横書きパソコン印字可

第1設題

NEW HOROIZON 3のUnit 2 Haiku in English, Unit 4 Be Prepared and Work Together, Unit 6 Beyond Borders のなかから任意のユニットを選び、1回分の学習指導案ならびにハンドアウトを作成しなさい。
次の点に注意しなさい。
(1) フォーマット・ファイルを使用して作成すること。日本語入力はMS明朝11PT、数字・アルファベットはCenturyまたはTimes New Roman 11PTで入力すること。
URL:
(2)Part 1、Story 1以外から選んでも良い。
(3) 授業で使用するハンドアウトも作成しなさい。ハンドアウトは、本文の内容理解を確認するためのものと、ターゲットとなる文法を定着させるためのものとする。
(4)本課題は手書きでの提出は不可。必ずパソコンを用いて、A4サイズで作成して、プリントアウトしたものを提出することとする。

備考・補足

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授業回数別教育内容 身につく資質・能力 学習範囲
(予習・復習を含む)
オリエンテーション(教科書、課題、成績評価基準など) 学習指導要領の理解英語教師としての基礎 予習(15分):シラ バスの確認
第1章 授業の組み立て(1)
授業組み立ての考え方
Ⅰ Warm-up
Ⅱ Review
英語授業を組み立てる力
英語の4技能を理解して指導する力
予習(60分):学習指導案の作成
復習(30分):タスク作成
第1章 授業の組み立て(2)
授業組み立ての考え方
Ⅲ Oral Introduction
Ⅳ Model Reading
英語授業を組み立てる力
英語の4技能を理解して指導する力
予習(60分):学習指導案の作成
復習(30分):タスク作成
第1章 授業の組み立て(3)
授業組み立ての考え方
Ⅴ Explanation
Ⅵ Reading Aloud
英語授業を組み立てる力
英語の4技能を理解して指導する力
予習(60分):学習指導案の作成
復習(30分):タスク作成
第1章 授業の組み立て(4)
授業組み立ての考え方
Ⅶ Activities
Ⅷ Consolidation
英語授業を組み立てる力
英語の4技能を理解して指導する力
予習(60分):学習指導案の作成
復習(30分):タスク作成
第2章 授業の流れに則して(1)
Ⅰ Warm-up
Ⅱ Review
英語授業を組み立てる力
英語の4技能を理解して指導する力
予習(60分):学習指導案の作成
復習(30分):タスク作成
第2章 授業の流れに則して(2)
Ⅲ Oral Introduction
Ⅳ  Model Reading
英語授業を組み立てる力
英語の4技能を理解して指導する力
予習(60分):学習指導案の作成
復習(30分):タスク作成
第2章 授業の流れに則して(2)
Ⅴ Explanation
Ⅵ Reading Aloud
英語授業を組み立てる力
英語の4技能を理解して指導する力
予習(60分):学習指導案の作成
復習(30分):タスク作成
第2章 授業の流れに則して(4)
Ⅶ Activities
Ⅷ Consolidation
英語授業を組み立てる力
英語の4技能を理解して指導する力
予習(60分):学習指導案の作成
復習(30分):タスク作成
第3章 さまざまな場面での指導技術(1)
Ⅰ Q&A
Ⅱ 指名
英語授業を組み立てる力
英語の4技能を理解して指導する力
予習(60分):学習指導案の作成
復習(30分):タスク作成
第3章 さまざまな場面での指導技術(2)
Ⅲ 指示の出し方
Ⅳ 机間指導
英語授業を組み立てる力
英語の4技能を理解して指導する力
予習(60分):学習指導案の作成
復習(30分):タスク作成
第3章 さまざまな場面での指導技術(3)
V 発音指導
Ⅵ 単語の導入
英語授業を組み立てる力
英語の4技能を理解して指導する力
予習(60分):学習指導案の作成
復習(30分):タスク作成
第3章 さまざまな場面での指導技術(4)
Ⅶ テスト・評価
Ⅷ 辞書指導
英語授業を組み立てる力
英語の4技能を理解して指導する力
予習(60分):学習指導案の作成
復習(30分):タスク作成
第3章 さまざまな場面での指導技術(5)
Ⅸ ノート指導
Ⅹ 多読指導とは
英語授業を組み立てる力
英語の4技能を理解して指導する力
予習(60分):学習指導案の作成
復習(30分):タスク作成
第3章 さまざまな場面での指導技術(6)
Ⅺ 文字指導
Ⅻ ハンドアウト
英語授業を組み立てる力
英語の4技能を理解して指導する力
予習(60分):学習指導案の作成
復習(30分):タスク作成
試験中学校・高等学校の英語教師を目指す者としての豊かな想像力・発想力が身についているかを問う形式で出題する。