最終更新日:2026年4月12日

1年次入学生:1年 3年次編入学生:- 短期大学部:-
全学共通

A006

女性と子どもⅠ(2026年度以降入学生)

女性と子どもを取り巻く諸問題を真剣に(seriously)取り上げよう

単位条件

通信 2単位

教員

小田桐 忍
授業を開始する前に

女性と子どもⅠ(以下「本科目」)は、女性も子どももあらゆる学問領域のどのレベルの議論にも登場するのだから、非常に広範な観察と考察が求められる。受講者の皆さん(以下「皆さん」)は、各自問題意識をしっかり持って、本科目に取り組んでいただきたい。そして職業と学業の二刀流の作法を獲得していただきたい。私たち聖徳大学のスタッフは、かげながら皆さんの御健闘を祈念するサポーターであることを忘れないでください。

履修条件

なし

到達目標

(1)女性学も児童学も総合的な学問領域であることを理解し、それらを自分自身の問題として、主体的に把握し考察することができる。
(2)女性と子どもに関する基礎知識を獲得し、将来の保育者あるいは教育者(以下「保育者・教育者」)として、各自の職場に積極的に参加することができる。
(3)女性と子どもに関する討議に積極的に参加し、客観的に形成された各自の意見を述べることができる。
(4)女性と子どもの歴史を振り返り、本科目の現代的意義について考察し、説明することができる。
(5)歴史と伝統ある聖徳大学で本科目を学習することの意味について十分に理解し、それを活用することができる。

学習成果

(1)将来の保育者・教育者として必要な女性と子どもに関する知識を持つことができる。
(2)歴史の流れをふまえて、これからの女性と子どもの権利について考えることができる。
(3)各種の法政策の根元には、女性と子どもの生命の尊厳があることを理解することができる。

テキスト教材

杉本貴代栄編著『女性学入門[改訂版]』(ミネルヴァ書房)(以下「テキスト」)を使用する。

評価方法と採点基準

・レポート課題の場合
テキストの吟味熟読ができているかどうかについて、皆さんから提出されたレポート課題を通して評価する。
・科目終了試験の場合
テキストを吟味熟読し、要点を把握できているかどうかについて、また採点する側を想定し、丁寧な論述がなされているかどうかについて、レポート課題合格後の科目終了試験を通して評価する。

履修上の注意事項や学習上のアドバイス

・学業と職業の両立を目指す皆さんの健闘を祈念します。
・テキストは付せんなどを使用して、どこに何が書かれているのか注意しながら、講読してください。

レポート課題

提出数 2

第1課題

Web提出可
[問題文に指示あり]

第1設題

Ⅰ・Ⅱの問いに答えなさい。(出題範囲:授業回数第1回から第8回まで)

[Ⅰ]説明文(1)~(10)を読んで、その説明が正しい場合は「○」を、説明が誤っている場合は「×」を解答欄に記入しなさい。なお、「説明が正しい」とはテキストの中で説明している通りの内容であることを指す。(10問×9点)

解答欄

(1)    (2)    (3)    (4)    (5)     

(6)    (7)    (8)    (9)    (10)     

(1)女性学の研究と実践において、国際的な連帯が必要とされている。アメリカの女性学・女性運動にとっては、第三世界の女性と、「抑圧者」側に位置する先進国の女性が連帯することは、困難なそして緊急な課題である。

(2)女性学とは、フェミニズムの視点から従来の学問を再検討しようとする試みのことである。フェミニズムの視点とは、歴史的にも現在も、社会のさまざまな制度や習慣の中にレイシズムが存在することを認識し、それを改めていこうとする思想と運動に立脚することを意味する。

(3)グローバル・フェミニズムとは、社会主義革命による現体制の変革によって、階級抑圧とともに女性の抑圧も解消されるという立場を取る。

(4)1977年に初の全国組織である「全米女性学会」が設立された。1979年に同学会の初の全米会議が1,200人の参加者を得てプリンストン大学で開催された。

(5)認定こども園は、保護者の就労状況等に関わらず、そのニーズに合わせて子どもを受け入れ、幼児期の学校教育・保育を一体的に行う、児童福祉法に基づく幼稚園と学校教育法に基づく保育所の両方の機能を併せ持った施設であり、2006年に創設された。

(6)1978年、当時の東京教育大学で、文部省が交付した大学教育方法等改善経費による事業の一環として「大学における婦人問題および女性学講座はいかにあるべきか」というシンポジウムが開催され、女性学を一般に広める強力な後押しとなった。

(7)わが国における女性学は、アメリカの女性解放運動の思想に立脚し、学問領域における女性問題を再考することを意味するWomen’s Studiesの訳語として登場し、現在では「ジェンダー論」あるいは(男性の問題をも含めた)「男性学」と称されることもあり、より幅広く多様に使用されつつある。

(8)強大な戸主権と家督相続制度に支えられた明治民法下の家制度は、日本国憲法が制定され、1947年に廃止されるまで、近代日本の組織原理および人びとの行動原理として、家族生活のみならず、政治・経済、地域社会といったさまざまな領域の根幹に組み込まれていくことになった。

(9)社会主義フェミニズムとは、各国の歴史的制約に枠づけられている運動を地球的な枠組みの中で再構成しようとするものである。

(10)ベティ・フリーダンの『女らしさの神話』は1966年までに300万部が売れ、ミリオンセラーとなった。女性たちは、同書により、女性が家庭内に閉じ込められているのは個人的な問題ではなく、女性が共通に抱えている社会的な問題であることに気づいた。

[Ⅱ]わが国の児童手当について、180字以上200字以内で説明してください。なお、評価基準は、以下の通りとします。指示通りに執筆され内容も充実している場合10点、字数は指示通りだが内容が充実していない場合5点、字数も指示に従わず内容も充実していない場合0点とする。

第2課題

パソコン印字可Web提出可
[問題文に指示あり]

第1設題

Ⅰ・Ⅱの問いに答えなさい。(出題範囲:授業回数第9回から第15回まで)

[Ⅰ]説明文(1)~(10)を読んで、その説明が正しい場合は「○」を、説明が誤っている場合は「×」を解答欄に記入しなさい。なお、「説明が正しい」とはテキストの中で説明している通りの内容であることを指す。(10問×9点)

解答欄

(1)    (2)    (3)    (4)    (5)     

(6)    (7)    (8)    (9)    (10)     

(1)日本型福祉社会は、個人、家族、地域社会の負担を軽減するために、国家による干渉を強調し、老親介護も家族に任せるのではなく、公的に賄うことを標榜する組織である。

(2)わが国が65歳以上を高齢者と決めたのは、フランスのビスマルクが労働者年金法を作ったとき、老齢年金の受給開始年齢を65歳にしたことに起因する。

(3)女性活躍推進法施行の背景には、1990年代に明確になった高齢化の進行と国内の労働者人口の増加、同時に進行していた超少子社会の到来、児童手当の財源確保のための現役労働者数の堅持があった。

(4)男女雇用機会均等法は1986年に施行された。同法の目的は、働く現場において男女平等を成し遂げることであった。同法の背景には国際的な圧力があったとされる。つまり、わが国は、1980年にストックホルムで開催された「国連婦人の10年中間年会議」において女子差別撤廃条約に署名したのである。

(5)法律上の短時間労働者とは、一週間の所定労働時間が、同一の事業所に雇用される通常の労働者の一週間の所定労働時間に比して短い労働者を指す。

(6)2000年4月からスタートした介護保険制度は、共助のシステムであるといえよう。費用は一定で、選択的なサービスについて保険で賄われる。これにより、全ての国民が権利として契約によって必要とするサービスを選ぶことができるようになった。

(7)次世代育成支援対策推進法の目的は、国、地方自治体、企業が一丸となって従業員の仕事と家庭生活を両立しやすい就業環境を整備することである。

(8)厚生労働省は、わが国の平均寿命が延びた理由について、医療技術の進歩、健康志向の高まりによる生活環境の改善、対策が進んだことによる自殺者の減少を挙げている。

(9)介護職員の現状について、厚生労働省は、資格があっても専門性や役割が不明確であり、昇進の道も見えにくいことが早期退職につながり、人手不足が過酷な労働環境も招いていると分析している。

(10)性同一性障害とは、生まれ持った身体の性と、自分の性をどう認識するかという心の性が、うまくかみ合っていない状態をいう。

[Ⅱ]わが国の労働者派遣法について、180字以上200字以内で説明してください。なお、評価基準は、以下の通りとします。指示通りに執筆され内容も充実している場合10点、字数は指示通りだが内容が充実していない場合5点、字数も指示に従わず内容も充実していない場合0点とする。

備考・補足

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授業回数別教育内容 身につく資質・能力 学習範囲
(予習・復習を含む)
テキスト1ページから19ページまでを読了後、アメリカと日本における女性学の発展について考察しましょう。インターネットなどで公民権運動とベティ・フリーダンについて検索してみましょう。 女性をめぐる歴史的考察力 左記の通り
テキスト21ページから26ページまでを読了後、フェミニズムの歴史と理論について学習しましょう。 フェミニズムに関する考察力 左記の通り
テキスト27ページから38ページまでを読了後、今日のフェミニズムについて考察しましょう。併せて女子マラソンの歴史についてもインターネットなどで検索してみましょう。 フェミニズムに関する考察力 左記の通り
テキスト39ページから54ページ11行目までを読了後、家族をめぐる現代の状況について考察しましょう。その上で日本型近代家族モデルについてインターネットなどで検索してみましょう。 現代の家族をめぐる状況に対する洞察力
左記の通り
テキスト54ページ12行目から62ページまでを読了後、わが国の家族問題について考えてみましょう。なお家族の社会的機能と個人的機能を詳細に説明できるようにしましょう。 家族問題の理解力 左記の通り
テキスト63ページから74ページまでを読了後、特に結婚の意味と機能について検討してみましょう。その上で日本国憲法第24条を詳細に検索してみましょう。 結婚観に関する説明力 左記の通り
テキスト75ページから84ページまでを読了後、離婚について検討してみましょう。併せて近年の婚活と再婚についてインターネットなどで検索してみましょう。 離婚に関する理解力 左記の通り
テキスト85ページから106ページまでを読了後、子育てについて検討してみましょう。併せて少子化対策の大切さについて各自考察してみましょう。 子育てに関する理解力 左記の通り
テキスト107ページから113ページ16行目までを読了後、女性労働力の変化について検討してみましょう。その上でM字型雇用曲線についてインターネットなどで検索してみましょう。 女性労働に関する理解力 左記の通り
テキスト113ページ17行目から134ページまでを読了後、労働政策の進展について検討してみましょう。その上でテキストに登場する各種法令についてインターネットなどで検索してみましょう。 労働政策に関する理解力 左記の通り
テキスト135ページから143ページ18行目までを読了後、わが国の高齢化の特徴について理解を深めましょう。その上で高齢女性の問題についてもインターネットなどを使用し検索してみましょう。 高齢社会に関する説明力 左記の通り
テキスト143ページ19行目から166ページまでを読了後、高齢者政策、特に介護保険制度について考察してみましょう。その上で認知症についてもインターネットなどで検索し閲覧してみましょう。 介護保険に関する理解力 左記の通り
テキスト167ページから187ページまでを読了後、貧困と女性の問題について考察してみましょう。その上でDVの実態とDV防止法についてインターネットなどで検索してみましょう。 女性の貧困とDVに関する説明力
左記の通り
テキスト189ページから206ページまでを読了後、買売春・性の商品化について考察してみましょう。その上であなたが一人の主権者としてできることを自省してみましょう。 売春防止法の説明力 左記の通り
テキスト207ページから231ページまでを読了後、セクシュアリティの多様性について考察してみましょう。その上で同性婚のゆくえについてインターネットなどで検索してみましょう。
多様なセクシュアリティに関する説明力
左記の通り
試験