最終更新日:2026年1月12日
U191
漢文講読Ⅰ
日本人の愛した詩人、白居易単位条件
通信 2単位教員
履修条件
なし
到達目標
専門的職業人として必要になる、日本の文化に対する知識と能力を身につけることを目標にする。
①漢文に適切な訓点を付け、正確に訓読できるようになること。
②漢文の背景についての知識を応用して、内容理解に繋げられること。
③日本文学と文化に深い影響を与えた白居易について理解を深めること。
学習成果
訓点を適切に施して漢文を訓読し、文章を正しく理解できるようになる。
旧字体と新字体を対応させ、支障なく読解できるようになる。
白居易を通じて中国文化と日本文化の関わりを学び、日本に対して古来から中国文化の与えた影響の深さを理解した上で今後の漢文読解に繋げることができるようになる。
テキスト教材
①川合康三訳注『白楽天詩選』上(岩波文庫)(岩波書店)2011
②川合康三訳注『白楽天詩選』下(岩波文庫)(岩波書店)2011
参考図書
小川環樹・西田太一郎『漢文入門』(岩波書店)1957
多久弘一・瀬戸口武夫『新版 漢文解釈辞典』(国書刊行会)1998
古田島洋介・湯城吉信『漢文訓読入門』(明治書院)2011
岡村繁編『白氏文集』(新釈漢文大系)(明治書院)1988-2018
神鷹徳治『白氏文集は〈もんじゅう〉か〈ぶんしゅう〉か』(游学社)2012
川合康三『白楽天──官と隠のはざまで』(岩波新書)(岩波書店)2010
花房英樹『白楽天 人と思想87』(清水書店)2016
静永健『漢籍伝来 白楽天の詩歌と日本』(勉誠出版)2009
下定雅弘『白楽天の愉悦―生きる叡智の輝き』(勉誠出版)2006
評価の要点
・レポート第1課題では、原文読解能力を確認します。
・ レポート第2課題では、テキスト②巻末の解説や参考書を踏まえた上で、自身の考えを根拠をもって述べられているかを重視します。
その際に、根拠として原典を引いている(原文もしくは書き下し)ことが条件になります。
・科目終了試験では、書き下し文作成の正確さと白居易の詩の内容について問います。
評価方法と採点基準
レポート合格後の科目終了試験で評価します。
・レポート第1課題では、原文を正しく読解して、うまく書き下し文と現代語訳をつけられるかで評価します。
・ レポート第2課題では、テキスト②巻末の解説や参考書を踏まえた上で、原典を論拠にして自身の考えを説得力をもって述べられているかを評価します。
・科目終了試験では、書き下しの訓読に従って返り点、送り仮名、連続符号を付ける問題、および白居易の詩の内容と受容について問います。
履修上の注意事項や学習上のアドバイス
・ レポート第1課題にあたっては、テキスト(教科書)のほか、参考書の『漢文解釈辞典』・『漢文訓読入門』などを参照して下さい。漢和辞典も積極的に引いてください。
レポート課題
提出数 2第1課題
課題ごとに提出方法が異なります。第1課題と第2課題は別々に提出してください。
第1設題
◆以下は白居易の詩です。書き下し文と現代語訳を作成しなさい。※書き下し文の漢字は常用漢字に直し、送り仮名は歴史的仮名遣いにすること。※出ない漢字は( )内に読み方を書いて対応すること。【例】崔嵬(さいくわい)
①窗中列遠岫
天靜秋山好、窗開曉翠通。遙憐峰窈窕、有隔竹蒙蘢。萬點當虛室、千重疊遠空。到檐攢秀氣、緣隙助清風。碧愛新晴後、明宜返照中。宣城郡齋在、望與古詩同。
【注釈】・蒙蘢ー草木が繁茂するさま。・宣城ー地名。今の安徽省宣城市。
第2課題
課題ごとに提出方法が異なります。第1課題と第2課題は別々に提出してください。
第1設題
テキスト②巻末の解説を参考にして、白居易の詩の流行の理由とそれに対する批判について述べなさい。
備考・補足
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| 授業回数別教育内容 | 身につく資質・能力 | 学習範囲 (予習・復習を含む) |
|
| 白居易の文学 解説を読み、白居易の受容について学ぶ(レポート2に関係) |
白居易の受容の広がりを理解できる | テキスト② p.355-369 | |
| 白居易の作品と表現 解説を読み、白居易の表現の特徴について学ぶ(レポート2に関係) |
白居易の受容の広がりを理解できる | テキスト② p.369-385 | |
| 白居易の生涯 解説を読み、白居易の生涯とその時代について学ぶ |
白居易の受容の広がりを理解できる | テキスト② p.386-406 | |
| 白居易の作品:新楽府① 新楽府の序と七徳舞を読み、意味を理解する |
新楽府の創作意図を理解できる | テキスト① p.106-122 | |
| 白居易の作品:新楽府② 上陽白髪人を読み、意味を理解する(レポート1に関係) |
上陽白髪人の風刺を理解できる | テキスト① p.126-135 | |
| 白居易の作品:新楽府③ 新豊折臂翁を読み、意味を理解する |
新豊折臂翁の風刺を理解できる | テキスト① p.144-157 | |
| 白居易の作品:新楽府④ 牡丹芳を読み、意味を理解する |
牡丹芳の風刺を理解できる | テキスト① p.171-180 | |
| 白居易の作品:新楽府⑤ 売炭翁を読み、意味を理解する |
売炭翁の風刺を理解できる | テキスト① p.180-185 | |
| 白居易の作品:新楽府⑥ 李夫人を読み、意味を理解する |
李夫人の風刺を理解できる | テキスト① p.185-193 | |
| 白居易の作品:新楽府⑦ 采詩官を読み、意味を理解する |
新楽府の創作意図を理解できる | テキスト① p.207-213 | |
| 白居易の作品:友を思う 「初与元九別後」詩および「八月十五日夜」詩、夢微之を読み、親友の元稹との交際を考える |
元稹を思う白居易の信条を読み解ける | テキスト① p.230-241 | |
| 白居易の作品:琵琶引① 琵琶引の序を読み、内容を理解する |
琵琶引の内容を理解できる | テキスト① p.288-290 | |
| 白居易の作品:琵琶引② 冒頭から「唯見江心秋月白」までを読み、内容を理解する |
琵琶引の内容を理解できる | テキスト① p.290-297 | |
| 白居易の作品:琵琶引③ 「沈吟放撥挿絃中」から「夢啼粧涙闌干」までを読み、内容を理解する |
琵琶引の内容を理解できる | テキスト① p.297-301 | |
| 白居易の作品:琵琶引④ 「我聞琵琶已嘆息」から末尾まで、および解説を読んで内容を理解する |
琵琶引の内容を理解できる | テキスト① p.301-307 | |
| 試験 |