最終更新日:2026年4月15日
W058
子育て支援
保育専門職による子ども・子育て支援の基本を学び直す単位条件
面接 1単位教員
履修条件
なし
到達目標
本科目で、弊職が使用する「保育士」は、保育士資格を有する保育者と幼稚園教諭免許を有する幼児教育者の総称である。保育士の勤務する職場は広範であり、その支援を待っている被支援者(以下「クライアント」)は数多の存在が確認できよう。
保育士の使命は、①子どもの育ちを支え、②保護者の子育てを支え、もって③子どもと子育てに優しい社会をつくることである。こうした使命を全うするためには、一人ひとりの子どもの最善の利益を第一に考え、保育を通してその福祉を積極的に増進するよう努めなければならない。
具体的には、保育士は、その保育を通して、子どもたち一人ひとりが心身ともに健康であり、日々の安全な暮らしの中で、安定した生活を送ることができるような環境を用意し調整し、生きる喜びとそのための力を育むことを基本として、子どもの健やかな育ちを支えなければならない。
保育士には、①保護者との協力(保護者の置かれた状況や意向の理解が必須である)、②プライバシーの保持(保育を通じて知り得た個人情報を絶対に漏洩しない)、③他職種間における連携(職場でのチームワークを前提とした関係機関との連絡調整を堅持する)、以上が求められる。
だからこそ、保育士は、研修や自己研鑽を怠ってはいけない。なぜなら、それが自身の人間性と専門性の向上に資するのであるから。保育士の学びに決して終わりはない。
保育士は、①医学的・心理学的な障害・疾病の特性を知り、②クライアントが置かれている困難な状況を理解することにより、③個別の支援の方法を探り、よりよい支援を行う。
クライアントの生活史や発達段階などのアセスメントを基にして、一人ひとりの可能性に焦点をあてたアプローチができるよう、モニタリングを実施し、クライアントの個別支援計画を作成し、それを実践し、評価していくことが大切である。クライアント一人ひとりのライフステージに即した支援計画を通してのみ、クライアントに清潔で快適な物的-人的な環境を提供するとともに、健康管理において充分な配慮を行い、安全で情緒の安定した豊かな生活が送れるように支援できる。
クライアントの心身の健康状態や病気について的確に把握することが重要視される。重篤な心身障害の場合は、些細な反応にも一つの見通しを持ち、数ヶ月から数年まで支援し続ける必要がある。また、筋ジストロフィーの場合は、退行するステージの変化に伴い個人が築いてきた社会的環境の変化に伴う不安を含め、さまざまな機能の喪失を緩やかに体験することへの理解とサポートが必要になる。重篤な心身障害や筋ジストロフィーの場合は、自助具の積極的導入の提案や検討も必要になるだろう。加えて、発達障害の場合、個々の特性や発達状態の理解を深め、できるだけ早期に切れ目のない支援を行い、人格や個性を尊重しつつ、家族を含め日常生活や社会生活を営めるよう働きかける必要がある。小児病棟の場合、子どもらしい、しかも親しみやすい快適な環境を確保することも必要である。また、クライアントが安全で安定した生活が送れるように、その安全を守るための知識と技術を持ち、どのような場面においても、それらを意識して環境を構成し、年齢に応じた支援を行っていく必要がある。
保育士は、保護者や家族の個別性や自己決定権を十分に尊重しながら、交流を図り緊密に連携を図る。保護者との信頼関係を大切にし、共に考え、共に悩み、共に歩むために、包括的なサポート及びサービスを提供し、支え合う。
クライアントと家族の置かれた状況や意向を十分に受け止め、思いに寄り添い、必要と思われる制度や杜会資源など、各種の情報を提供しながら、それぞれが納得して決めることができるようにすることが基本である。この際、クライアントや家族の思想や信仰によって差別をしないことも大切である。クライアントが家族と触れ合う機会を多く持つことで、相互の絆を深めることができるよう、地域や医療機関のネットワークを活用し支援する。家族や兄弟姉妹が必要とするサービスが必要なときに受けられるように相談支援を行い、またコーディネーターとしての役割を担っていくことも必要とされる。しかも、保育士は、相手の立場に立ち、補い合い、協力し合い問題解決に取り組めるようにいつでも対応し、どんなときでも支援する体制を整えていくことが必要なのである。
学習成果
・一人ひとりの子どもの最善の利益を第一に考え、養護と教育が一体となった専門的営みとしての保育を通して、その福祉を積極的に増進できる。
・一人ひとりの子どもに心身ともに健康かつ安全で情緒の安定した生活を保障し、生きる喜びと力とを育みつつ、その健やかな育ちを支援できる。
・子どもと保護者の置かれた状況と意向とを謙虚に受け止め、保護者との間でより良い協力関係を構築し、子どもの育ちと子育てとを支援できる。
・クライアント一人ひとりのプライバシーを順守し、保育を通して知り得た個人情報の大切さを弁えることができる。退職後も絶対に漏洩しない。
・職場におけるチームワークのみならず、他の専門機関との連携を尊重し、自身の提供する保育について、常に子ども視点で見直すことができる。
テキスト教材
本科目は、テキスト教材を使用しない。後述する通り、別途配付されるリフレクション・ペーパー(以下「授業用資料」)を使用する。授業用資料は、①「エピソード題名」、②「エピソード概要」、③「保育士による対応」、④「あなたの感想」、以上から構成されている。受講者の皆さん(以下「皆さん」)はその現場に居合わせた保育士として、④を「80字以上100字以内」で書き込み提出しなければいけない。提出方法は、開講時に説明する。
リフレクション・ペーパー(こちらからダウンロード可能)
参考図書
笠師千恵・小橋明子著『相談援助・保育相談支援』(これは本学の授業科目「子ども家庭支援論」のテキスト教材である。この科目を履修して当該教材をお持ちであれば、参考にしていただきたい。お持ちでなければ、大学図書館や公共図書館でキーワード「相談援助」「保育相談」「生活支援」検索して、閲覧できる書目を参考にしてください。閲覧のためにあえて購入する必要は全くありません。)
評価方法と採点基準
・授業用資料の提出
授業用資料の④に皆さんの感想を書き込み、8回提出していただき、皆さんの授業貢献度を評価する。
・スクーリング最終課題の提出
まず本科目の到達目標を吟味熟読した上で、授業用資料にあるエピソード(1)~(8)の中から一つのエピソードを選び、あなた自身が担当保育士だったら、どのように対応するのかを「180字以上200字以内」で論述してください。
履修上の注意事項や学習上のアドバイス
・学業と職業の両立を目指す皆さんの健闘を祈念します。
・保育士は素晴らしい職業です。保育現場に立つことになったら、親身になって、子ども・子育て支援にどうか専念されてください。皆さんの御健闘をこの世界の片隅から祈念しております。
備考・補足
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| 授業回数別教育内容 | 身につく資質・能力 | 学習範囲 (予習・復習を含む) |
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| 授業用資料のエピソード(1)を読了後、皆さんの感想を「80字以上100字以内」で書き込んでください。提出方法は、開講時に説明します。 | 子育て支援力 | 左記の通り | |
| 授業用資料のエピソード(2)を読了後、皆さんの感想を「80字以上100字以内」で書き込んでください。提出方法は、開講時に説明します。 | 子育て支援力 | 左記の通り | |
| 授業用資料のエピソード(3)を読了後、皆さんの感想を「80字以上100字以内」で書き込んでください。提出方法は、開講時に説明します。 | 子育て支援力 | 左記の通り | |
| 授業用資料のエピソード(4)を読了後、皆さんの感想を「80字以上100字以内」で書き込んでください。提出方法は、開講時に説明します。 | 子育て支援力 | 左記の通り | |
| 授業用資料のエピソード(5)を読了後、皆さんの感想を「80字以上100字以内」で書き込んでください。提出方法は、開講時に説明します。 | 子育て支援力 | 左記の通り | |
| 授業用資料のエピソード(6)を読了後、皆さんの感想を「80字以上100字以内」で書き込んでください。提出方法は、開講時に説明します。 | 子育て支援力 | 左記の通り | |
| 授業用資料のエピソード(7)を読了後、皆さんの感想を「80字以上100字以内」で書き込んでください。提出方法は、開講時に説明します。 | 子育て支援力 | 左記の通り | |
| 授業用資料のエピソード(8)を読了後、皆さんの感想を「80字以上100字以内」で書き込んでください。提出方法は、開講時に説明します。 | 子育て支援力 | 左記の通り | |
| スクーリング最終課題の作成及び提出: 本科目の到達目標と学習成果を吟味熟読した上で、授業用資料のエピソード(1)~(8)の中から一つのエピソードを選び出し、あなた自身が担当保育士だったら、当該エピソードにどのように対応するのかを「180字以上200字以内」で論述してください。 |