最終更新日:2025年1月12日

1年次入学生:4年 3年次編入学生:4年 短期大学部:-
文学部 文学科

U160

国際関係論

欧米の国際秩序・日本の国際秩序

単位条件

通信 2単位

教員

須釜 幸男

履修条件

なし

到達目標

豊かな文化的教養と人間性、専門的職業人として活躍する能力を身に付けるために、「欧米の国際秩序」と「日本の国際秩序」の理解を目標とする。

学習成果

1.「欧米の国際秩序」:①均衡・協調・共同体の三つの秩序原理、②近代ヨーロッパの国際秩序、③世界戦争の時代、④グローバル化時代の国際秩序を理解できる。
2.「日本の国際秩序」:①明治維新後の外交理念、②帝国主義国家・大陸国家への道、③太平洋戦争と戦後の歩み、④外交の概念を理解できる。

テキスト教材

細谷雄一『国際秩序』(中公新書)
入江昭『日本の外交』(中公新書)

参考図書

藤原帰一『新編 平和のリアリズム』(岩波現代文庫)
加藤陽子『それでも、日本人は「戦争」を選んだ』(朝日出版社)

評価の要点

1.指定テキスト全体を通読した上で、正確に理解し、重要部分を要約し、自己の主張・対策を構築できているか否か。
2.「設題」の意図を把握し、専門用語を正しく使いながら、端的に説明(論理的展開)できているか否か。

評価方法と採点基準

「レポート」と「科目終了試験」を総合して、2点の基準で評価する。
1.「設題」を熟読し、その意図を把握した論理的内容(設題に合った論点・項目を挙げているか)か否か。
2.指定字数を勘案し、論理的展開(現状・分析・対策で構成し、適切な段落数・字数の配分)か否か。
注意)再提出・再受験のD判定
1.テキスト丸写しやWEBのコピー&ペースト(コンプライアンス違反)
2.レジュメやPPT資料のような箇条書き・キーワードの羅列

レポート課題

提出数 2

第1課題

横書きパソコン印字可
[1600]

第1設題

指定テキスト(細谷)を参考にして、三つの欧州秩序をまとめ、20世紀が戦争時代になった経緯と根拠を挙げ、21世紀の国際秩序に対する自己の見解を記述しなさい。

第2課題

横書きパソコン印字可
[1600]

第1設題

指定テキスト(入江)を参考にして、19世紀日本の外交方針・理念をまとめ、20世紀前半に戦争時代に突入していった経緯と根拠を挙げ、21世紀の日本外交の在り方に対する自己の見解を記述しなさい。

備考・補足

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授業回数別教育内容 身につく資質・能力 学習範囲
(予習・復習を含む)
序章)国際秩序を考える 近代欧州史での国際秩序、国際秩序の基本概念を理解できる。 3-32頁
第1章-1)均衡の体系、2)協調の体系、3)共同体の体系 均衡・協調・共同体の三つの秩序原理を理解できる。 33-86頁
第2章-1)勢力均衡の成立;18世紀の国際秩序、2)均衡による協調;ウィーン体制、3)協調なき均衡;ビスマルク体制 近代ヨーロッパの国際秩序を理解できる。 87-164頁
第3章-1)国際秩序のグローバル化、2)秩序の挫折;二度の世界大戦、3)リベラルな秩序の成立;大西洋の時代 世界戦争の時代を理解できる。 165-252頁
第4章-1)恐怖から希望へ;冷戦期の国際秩序、2)「新世界秩序」の夢と挫折、3)太平洋の世紀 グローバル化時代の国際秩序を理解できる。 253-342頁
まえがき、あとがき、関連年表) フィードバックし、自己の主張・対策を構築できる。 i-v頁、343-354頁
序章)大国日本の苦悩 明治維新後の外交理念を理解できる。 2-13頁
I)近代日本外交の源流、II)帝国主義国家日本の誕生 明治維新後の外交理念、帝国主義国家・大陸国家への道を理解できる。 14-47頁
III)大陸国家への道、IV)転換期の日本外交 帝国主義国家・大陸国家への道を理解できる。 48-85頁
V)新秩序への模索、VI)日中戦争の思想 帝国主義国家・大陸国家への道を理解できる。 85-118頁
VII)太平洋戦争への道、VIII)日米戦争から日米安保まで 太平洋戦争と戦後の歩みを理解できる。 119-165頁
終章)外交とは何か 外交の概念を理解できる。 166-185頁
はしがき) フィードバックし、自己の主張・対策を構築できる。 iii-v頁
参考図書:藤原 既習内容を土台に、参考図書を読み、自己の国際秩序観を形成できる。 参考図書:藤原
参考図書:加藤 既習内容を土台に、参考図書を読み、自己の国際秩序観を形成できる。 参考図書:加藤
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