最終更新日:2025年1月12日
U161
国際機構論
国連と国際通貨基金(IMF)を学ぶ単位条件
通信 2単位教員
履修条件
なし
到達目標
豊かな文化的教養と人間性、専門的職業人として活躍する能力を身に付けるために、「国連の設立・活動」と「IMFの存在・役割」の理解を目標とする。
学習成果
1.国連の設立・活動:①国連設立の理念・現状、②冷戦中・後の国連平和維持活動、③人類の福祉を求める国連活動を理解できる。
2.IMFの存在・役割:①IMF設立とブレトンウッズ体制、②IMFの変貌・拡大、③資本収支危機とIMFの役割・問題点を理解できる。
テキスト教材
明石康『国際連合』(岩波新書)
大田英明『IMF(国際通貨基金)』(中公新書)
参考図書
竹森俊平『1997年-世界を変えた金融危機』(朝日新書)
評価の要点
1.指定テキスト全体を通読した上で、正確に理解し、重要部分を要約し、自己の主張・対策を構築できているか否か。
2.「設題」の意図を把握し、専門用語を正しく使いながら、端的に説明(論理的展開)できているか否か。
評価方法と採点基準
「レポート」と「科目終了試験」を総合して、2点の基準で評価する。
1.「設題」を熟読し、その意図を把握した論理的内容(設題に合った論点・項目を挙げているか)か否か。
2.指定字数を勘案し、論理的展開(現状・分析・対策で構成し、適切な段落数・字数の配分)か否か。
注意)再提出・再受験のD判定
1.テキスト丸写しやWEBのコピー&ペースト(コンプライアンス違反)
2.レジュメやPPT資料のような箇条書き・キーワードの羅列
レポート課題
提出数 2第1課題
第1設題
指定テキスト2冊を参考にして、国連設立時の目的が冷戦時代の平和維持活動において実現したか、実現できなかったかを判断し、その根拠を挙げ、21世紀の在り方に対する自己の見解を記述しなさい。
第2課題
第1設題
指定テキスト2冊を参考にして、これまでの国際体制の改革と日本の対応を判断し、その根拠を挙げ、21世紀の日本の在り方に対する自己の見解を記述しなさい。
備考・補足
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授業回数別教育内容 | 身につく資質・能力 | 学習範囲 (予習・復習を含む) |
|
第1章)国連の再生を目指して 第2章)国連誕生への道 |
国連設立の理念・現状を理解できる。 |
1-38頁 | |
第3章)冷戦時代の国連 第4章)冷戦後の国連 |
冷戦中・後の国連平和維持活動を理解できる。 | 39-90頁 | |
第5章)国連は人類の議会か 第6章)国連と平和の維持 |
冷戦中・後の国連平和維持活動を理解できる。 | 91-140頁 | |
第7章)人類の福祉を求めて 第8章)事務総長と国際公務員 |
人類の福祉を求める国連活動を理解できる。 | 141-192頁 | |
第9章)国連と日本 | 国連での日本の活動拡大と今後の課題を理解できる | 193-211頁 | |
あとがき) | フィードバックし、自己の主張・対策を構築できる。 | 213-216頁 | |
第一章-1)国際金融体制とIMF、2)問われる機能と役割、3)プログラムの問題点 | IMF設立とブレトンウッズ体制を理解できる。 | 1-38頁 | |
第二章-1)ブレトンウッズ会議、2)1960年代まで、3)世界銀行 | IMF設立とブレトンウッズ体制を理解できる。 | 39-57頁 | |
第三章-1)石油危機i以降、2)LATAM危機、3)ワシントン・コンセンサス | IMFの変貌・拡大を理解できる。 | 58-73頁 | |
第四章-1)LATAMの資本収支危機、2)アジア危機、3)体制移行 | IMFの変貌・拡大を理解できる。 | 74-99頁 | |
第五章-1)分析モデル、2)資本自由化、3)通貨・為替制度の選択、4)通貨・金融政策の破綻 | 資本収支危機とIMFの役割・問題点を理解できる。 | 114-143頁 | |
第六-1)国際金融体制改革への動き、2)改革の現状と未解決の問題、3)公式改革、4)抜本的改革案 | 資本収支危機とIMFの役割・問題点を理解できる。 | 144-178頁 | |
第七章-1)今後の国際金融機関の役割と課題、2)長期的な国際金融システム改革案、3)今後の日本の対応と国際金融体制の改革 | 資本収支危機とIMFの役割・問題点を理解できる。 | 180-203頁 | |
はじめに、あとがき) | フィードバックし、自己の主張・対策を構築できる。 | i-v頁、204-205頁 | |
参考図書:竹森 | 既習内容を土台に、参考図書を読み、自己の国際金融体制観を形成できる。 | 参考図書:竹森 | |
試験 |