最終更新日:2025年4月1日
D051
リハビリテーション論
リハビリテーションの理念や概念及び、現状と課題等を把握する。単位条件
通信 2単位教員
履修条件
なし
到達目標
1.リハビリテーションの理念や概念をICF、自立支援、QOL等の視点を通じて理解する事により、社会福祉の課題対応に必要な多角的課題抽出能力や解決能力、高い倫理観を持つことで、個人の尊厳や生活の視点等を理解し、複雑化、多様化する福祉ニーズに対応する能力を身に付ける。
2.リハビリテーションのチームアプローチや社会資源、対象疾患の基本的アプローチ、地域リハビリテーションなどの概要を理解することで、他職種連携、地域社会づくりや福祉社会づくりなどに貢献できる実践力を身につける。
学習成果
1.リハビリテーションの理念や概念を歴史的背景や定義、ICFやQOLなどの視点を踏まえて説明できる。
2.リハビリテーションの専門職とチームアプローチの重要性及びその課題を述べられ、実践に役立てられる。
3.リハビリテーション対象疾患の基本的アプローチについて、ICFを用いて説明できる。
4.リハビリテーションを取り巻く社会資源や諸制度、福祉用具などを概観することで、様々な提案能力が身につく。
5.リハビテーションの今後の課題を考察できる。
テキスト教材
セラピストのための概説リハビリテーション第2版(文光堂)2018
参考図書
川手信行『リハビリテーション概論のいろは』(南江堂)2022
澤村誠志『リハビリテーション論』(メヂカルフレンド社)2008
評価の要点
「リハビリテーションの理念や概念、現状と課題」について、「ICF、チームアプローチ、自立支援、QOL」などのキーワードを用いながら、自身の考えも踏まえて述べられるかを評価のポイントとする。
評価方法と採点基準
レポートは基本的な構成や簡潔性、本質の理解、自身の考察が述べられているか等を採点のポイントとする。
科目終了試験は記述式とする。論述では重要な点を簡潔に述べられるよう学習して頂きたい。
履修上の注意事項や学習上のアドバイス
教科書以外の文献なども是非参照願いたい。
自身やその周囲の人生や生活に必要な知識との思いで学習願いたい。
レポート課題
提出数 2第1課題
第1設題
リハビリテーションにおけるチームアプローチの重要性と課題を考察して下さい。
(キーワード:リハビリテーションの理念(領域含)、リハビリテーション専門職、ICF、QOL)
第2課題
第1設題
脳血管疾患または骨折を例に、リハビリテーションアプローチにおける、福祉職の果たすべき役割を考察して下さい。
(キーワード:ICF、自立支援、社会資源、在宅復帰・支援)
備考・補足
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授業回数別教育内容 | 身につく資質・能力 | 学習範囲 (予習・復習を含む) |
|
リハビリテーションの理念 ・理念や概念を、その語源やノーマライゼーション、自立生活運動等の歴史的変遷も踏まえて学習する。 |
リハビリテーションの理念や概念を説明出来る | P1〜P12,(参考図書P1~P14) | |
国際生活機能分類(ICF) ・ICIDHとの比較から国際生活機能分類(ICF)の特徴や概要を学習する。 |
ICFの特徴を述べられる。 | P12〜P18,(参考図書P15~P26) | |
障害を持った方の理解 ・障害を持った方の心理や専門職としての関り方を検討する。 |
専門職として、障害を持った方々の心理を理解しようとする努力の重要性や困難さ、課題等を説明できる。 | P18〜P29,P185~192, (参考図書P26~P29) | |
チームアプローチの意義 ・チームアプローチの重要性や方法、課題等を学習する。 |
リハビリテーションにおけるチームアプローチの重要性や医療保険分野と介護保険分野のチームの違い、課題等を説明できる。 ※教科書、参考書は、医療のチームの説明が主であり、福祉や介護現場でのチームアプローチについては、他書を参考にして下さい。 |
P30〜P41,P162~P163, (参考図書P31~P45) | |
リハビリテーション専門職 ・理学療法士、作業療法士、言語聴覚士の定義や役割を学習する。 |
・理学療法士、作業療法士、言語聴覚士の定義や役割を説明できる。 | P44〜P67 | |
リハビリテーションチームの専門職 ・医師、看護師、義肢装具士、介護福祉士等の専門性や役割を学習する。 |
・リハビリテーションチームの様々な専門職とリハビリテーションとのかかわりを説明出来る。 | P68〜P104 | |
リハビリテーションの評価 ・リハビリテーション評価の実際と重要性を理解する。 |
・リハビリテーション評価の概要と重要性を理解出来る。 | P106〜P119 | |
ICFにおけるリハビリテーションアプローチ ・機能・構造、活動、参加に対するアプローチの概要を理解する。 |
・ICFの視点からリハビリテーションのアプローチを理解し、評価に役立てられる。 | P120~P139、P146~P152 | |
移動をはじめとした自助具の概要 ・活動を広げる自助具の概要を理解 する。 |
・移動をはじめとした自助具の種類活用法の概要を説明出来、評価に役立てられる。 | P139〜P145,(参考図書P91~P107) | |
地域リハビリテーション ・地域リハビリテーションの定義や具体的な地域のサービスを理解する。 |
・地域リハビリテーションの定義や具体的なサービスの種類及び特徴を説明できる。 |
P164〜P170,(参考図書P86~P87) | |
地域包括ケアシステム ・地域リハビリテーションと地域包括ケアシステムを比較しながら、現状を理解する。 |
・地域包括ケアシステムの意義や地域リハビリテーションとの関係性を説明できる。 | P156〜P165,(参考図書P84~P85) | |
リハビリテーション対象疾患の障害構造の理解と基本的アプローチ ・脳血管疾患の事例を学習する。 |
・脳血管疾患の基本的アプローチについて、ICFの視点を用いて説明できる。 | P192〜P195 | |
リハビリテーション対象疾患の障害構造の理解と基本的アプローチ ・骨折の事例を学習する。 |
・骨折の基本的アプローチについて、ICFの視点を用いて説明できる。 | P202〜P204 | |
社会資源の活用 ・社会資源の種類や活用法について学習する。 |
・社会資源の種類や活用法について、リハビリテーションの観点から説明できる。 | P228〜P235,(参考図書P84~P85) | |
リハビリテーション機器のイノベーション ・リハビリテーション機器の動向を学習する。 |
・リハビリテーション機器の動向を理解し、今後のリハビリテーションの変化について自身の考えを述べられる。 | P236〜P244,(参考図書P108~P112) | |
試験 |