最終更新日:2024年11月14日

1年次入学生:- 3年次編入学生:- 短期大学部:-
教育学部 児童学科

W144

社会学

これからの人間社会を科学的に追究する

単位条件

通信 2単位

教員

浦部 利明

到達目標

・今日の様々な社会現象について興味をもち、そのメカニズムを理解することができる。
・自分自身が一人の市民として、今日の社会にどのように関わるのか考えることができる。

学習成果

・少子高齢化や人口減少、グローバル化、情報技術革命、食糧問題、環境問題などの課題に対して、私たちがどのように関わればよいのか、多様な視点に立ってアプローチする考え方や手がかりに気づくことができる。
・今後、社会人として活躍する中で、社会的な課題に対する見方や考え方、よりよい組織や集団のあり方を模索するとともに、情報収集能力やデータ分析のスキルを身につけることができる。
・社会的な課題については様々な論説が文献や報道資料等として発行・発出されているが、これを健全な批判的精神で読み解くことができる。

テキスト教材

小池靖・貞包英之編『社会学の基礎』有斐閣

評価の要点

・出題された問題に正対したレポート課題を作成し、自分の意見や考えを論理的に表現できているか。
・今日的な社会の課題について、その要因や経過を的確に把握しているか。また、その本質を自分なりにどのように理解してい
るか。
・社会学の理論的アプローチに基づいた論旨を展開できているか。

評価方法と採点基準

・レポート課題では諸資料等(書名、著者、引用ページを必ず明記する)を参照し、それに対する自分の考えを論理的に記述する。他の論説との比較検討も大切である。
・レポート課題で使用する用語の定義については十分に検証する。例えば、「エスニシティ」や「ジェンダー」という用語も日本語訳は平易であるが、その包摂する意義は多岐にわたるので、そうした意義や内容をきちんと検証することが求められる。
・なお、Wikipedia等からのコピー・貼付けは不可である。
※レポートの合格と科目終了試験の成績をもって評価(単位の認定)とする。レポート、科目終了試験共に60点以上を合格とする。

履修上の注意事項や学習上のアドバイス

履修上の注意事項や学習上の助言
・テキストで取り上げている「社会階層」や「宗教」、「セクシュアリティ」や「環境」などの課題は私たち自身が関わっている重要なテーマであり、当事者自身としての様々な思いや願いがある。その一方で、人類社会の普遍的な課題として一歩後退して高所から学術的に俯瞰する視点も非常に大切である。
・こうした様々な課題については時代ごとの潮流があり、過去の新聞報道などの論説を検証すると経過や経緯を把握しやすい。

レポート課題

提出数 2

第1課題

パソコン印字可Web提出可
[大学1600]

第1設題

テキストのChapter7「人種とエスニシティ」を参考に、日本や周辺諸国におけるこうした社会的な課題を一つ取り上げ、その要因や経過、今日的な問題点について述べなさい。その際に、自分の考える意見や主張とは別の論説を取り上げ、必ずその論拠についても言及しなさい。

第2課題

パソコン印字可Web提出可
[大学1600]

第1設題

テキストのChapter15「環境」を参考に、様々な意見や政策が対立する今日の環境問題を一つ取り上げ、その要因や経過、今日的な問題点について述べるとともに、対立する意見の根拠や背景についても具体的に述べなさい。

備考・補足

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授業回数別教育内容 身につく資質・能力 学習範囲
(予習・復習を含む)
社会学の理論と方法(理論的アプローチ) 複雑な社会現象をとらえる基本的なアプローチを理解できる。 Chapter1 60分
文化と社会 文化や社会の多様性を理解し、新たな価値や規範の創造について理解できる。 Chapter2 60分
社会化と相互行為 社会的相互行為の展開について理解できる。 Chapter3 60分
集団と組織 社会学的な集団論について理解できる。 Chapter4 60分
逸脱と統制 社会的な逸脱という視点で犯罪行為を分析できる。 Chapter5 60分
社会階層 格差や不平等の要因や実態について社会学的に論じることができる。 Chapter6 60分
人種とエスニシティ
人種とエスニシティの問題におけるステレオタイプな視点に気づくことができる。 Chapter7 60分
ジェンダーとセクシュアリティ ジェンダーとセクシュアリティについての基本的な視点や考え方について理解できる。 Chapter8 60分
家族とライフコース
「家族とは何か」という問いに対する自身の見解を述べることができる。 Chapter9 60分
宗教と宗教社会学 宗教が成立する要因や宗教の定義について理解できる。 Chapter10 60分
経済と労働 労働環境の変容とその要因について理解できる。 Chapter11 60分
政治と社会運動 社会運動が発生する理論について理解できる。 Chapter12 60分
共同体と都市
人口動向と社会構造の変化のメカニズムについて理解できる。 Chapter13 60分
メディアと情報化 メディア研究の主要理論を理解し、Society5.0における社会構造を展望できる。 Chapter14 60分
環境保護とエコロジー 環境問題の背景に複数の自然観があることを理解し、社会学的に環境問題を考えることができる。 Chapter15 60分
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