最終更新日:2024年11月14日
W143
政治学
政治学の視点から今日の日本社会と世界を読み解く単位条件
通信 2単位教員
到達目標
・国家という枠組みについて興味をもち、その成立過程や役割を理解することができる。
・自分自身が一人の市民として、安全保障と平和にどのように関わるのか考えることができる。
・グローバル化が加速する今日の国際社会のジレンマを理解することにより、その解決に向けた手がかりを見つけることができる。
学習成果
・存在が当然視されている国家とその国民という枠組みに対してその本質を理解するとともに、その中で私たちがどうすれば幸福を実現できるのか追究し、多様な視点に立ってアプローチする考え方や手がかりについて気づくことができる。
・今後、グローバル化が進展する世界の中で、グローバルな課題に対する見方や考え方、それに対するよりよい組織や集団のあり方を模索するとともに、情報収集能力やデータ分析のスキルを身につけることができる。
・政治的な課題については様々な論説が文献や報道資料等として発行・発出されているが、これを健全な批判的精神で読み解くことができる。
テキスト教材
砂原庸介・稗田健志・多湖淳著『政治学の第一歩 新版』
評価の要点
・出題された問題に正対したレポート課題を作成し、自分の考えを論理的に表現できているか。
・様々な政治現象について、その要因や経過を的確に把握しているか。また、その本質を自分なりにどのように理解し、表現で
きるか。
・政治学で用いる権力や秩序、価値という概念を身近な政治現象にあてはめ、国家や社会のあり方を展望することができるか。
評価方法と採点基準
・レポート課題では諸資料等(書名、著者、引用ページを必ず明記する)を参照し、それに対する自分の考えを論理的に記述する。他の論説との比較検討も大切である。
・レポート課題で使用する用語の定義については十分に検証する。例えば、「国民国家」や「安全保障」という用語は各所で頻出するが、その包摂する意味は多岐にわたるので、そうした意義や内容をきちんと検証することが求められる。
・なお、Wikipedia等からのコピー・貼付けは不可である。
※レポートの合格と科目終了試験の成績をもって評価(単位の認定)とする。レポート、科目終了試験共に60点以上を合格とする。
履修上の注意事項や学習上のアドバイス
・「政治学」では理論や理念を取り扱うことが多い。その一方で、政治に関わる現実的な事象が世界各地で毎日進行している。そうしたことから、必ず新聞やニュースの報道をチェックし、テキストで学んだ「政治学」の理論や理念に照らし合わせ、思考と理解を深めることが重要である。
レポート課題
提出数 2第1課題
第1設題
第2章「国家という枠組み」、第12章「国際社会と集団・個人」を参考に、今日の近代主権国家の抱える矛盾・問題点を一つ取り上げ、その要因や経過、今日的な問題点について具体的に述べなさい。その際に、自分の考える意見や主張を述べるとともに、これとは異なった意見や主張を取り上げ、必ずその論拠についても言及しなさい。
第2課題
第1設題
第10章「安全保障と平和」、第11章「国際政治経済」を参考に、今日の国際社会の抱える矛盾・問題点を一つ取り上げ、その要因や経過、今日的な問題点について具体的に述べなさい。その際に、自分の考える意見や主張を述べるとともに、これとは異なった意見や主張を取り上げ、必ずその論拠についても言及しなさい。
備考・補足
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授業回数別教育内容 | 身につく資質・能力 | 学習範囲 (予習・復習を含む) |
|
政治のとらえ方 | 政治の定義や役割について理解できる。 | 第1章 | |
国家という枠組み(国家の定義) | 国家の概念や定義について理解を深めることができる。 | 第2章 | |
国家という枠組み(国家と市民) | 国家と市民(国民)の関わりについて理解し、自分事として国家との関係を考察することができる。 | 第2章 | |
政治体制 | 政治体制の分類や民主化のパターンについて理解することができる。 | 第3章 | |
選挙と投票 | 様々な選挙制度の利点と問題点について理解できる。 | 第4章 | |
政党と政党システム | 政党の組織形態や政党間競争について理解できる。 | 第5章 | |
政権とアカウンタビリティ | 政権による政策決定のプロセスについて理解できる。 | 第6章 | |
執政・立法・司法 | 権力分立の仕組みや特性について理解できる。 | 第7章 | |
政治過程と官僚制・利益団体 | 官僚制の機能と政策過程における競争について理解できる。 | 第8章 | |
連邦制と地方制度 | 主権国家の形態と地方分権の様相について理解できる。 | 第9章 | |
安全保障と平和(戦争と平和の理論) | 戦争と平和の定義について説明できる。 | 第10章 | |
安全保障と平和(安全保障と国際機構) | 安全保障に関する様々なジレンマについて理解できる。 | 第10章 | |
国際政治経済 | 自由貿易とそれを保証する国際関係について理解できる。 | 第11章 | |
国際社会と集団・個人(主権国家の相対化) | 非国家主体の出現とその機能・特色について理解できる。 | 第12章 | |
国際社会と集団・個人(人権保護とテロリズム) | 難民やテロリズムを背景に、人権のあり方について考えることができる。 | 第12章 | |
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