最終更新日:2024年10月18日

1年次入学生:3年 3年次編入学生:4年 短期大学部:-
教育学部 教育学科

W136

エネルギー

身近なエネルギーを科学する心を育てる

単位条件

通信 2単位

教員

東原 文子

履修条件

なし

到達目標

(1)目的
初等教科研究「理科」で学んだ検定教科書実験ではなく、クラブや自由研究で使えるような実験を受講生自身のできる範囲で行う。小学校理科エネルギーの内容を踏まえ、身近な物を使った実験を通して、課外学習でのSTEAM教育を考える。
(2)授業構成と到達目標 ①学習指導要領の分析を明確にすることができる。 ②児童の探究心を育てる効果的な学習過程とICT活用を考えることができる。 ③身近な物を使った家庭でもできる実験の仕組みを科学の言葉で説明できる。

学習成果

(1)授業の根本である学習指導要領の分析、解釈を明確にすることができる。
(2)児童の探究心を育てる効果的な学習過程とICT活用を考えることができる。
(3)エネルギー分野のSTEAM(Science, Technology, Engineering, Art, Math)教育における位置づけが説明できる。
(4)目に見えないエネルギーを「見える化」して解釈、説明することができる。

テキスト教材

テキスト1:クリスティーナ・ハーカート・シュール(岩田佳代子訳):「なぜ?どうして?がよくわかるワクワク科学実験図鑑 工作編」ディスカヴァー21 2022

テキスト2:文部科学省小学校学習指導要領(平成29年告示)解説 理科編 2018

評価の要点

①学習指導要領の分析、解釈をすることができる。
②児童の探究心を育てる効果的な学習過程とICT活用を考えることができる。
③エネルギー分野のSTEAM(Science, Technology, Engineering, Art, Math)教育における位置づけが説明できる。
④エネルギーを「見える化」する工夫ができる。

履修上の注意事項や学習上のアドバイス

児童の自然科学に関する素朴な疑問に応えるには高度な知識をわかりやすく見える化する技能が必要です。
さらには児童自身がその問題に自ら答を出そうと立ち向かうために教師が環境を整えるにはより一層の工夫が必要です。みなさん自身がまず科学もICT活用も楽しみましょう。実験を自ら行い、タブレットでどんどん写真や動画を撮影しておきましょう。

レポート課題

提出数 2

第1課題

横書きパソコン印字可
[1600]

第1設題

テキスト1の中で、小学校3・4年生の学習範囲であるエネルギー分野と関係があると思われる実験プロジェクトを1~2選び、学習指導要領解説にある用語も用いた実験の解説と、実際にその実験を児童に紹介した時の活動の展開についてさらにあなたの考えを述べなさい(留意点や発展的な課題等)。実際に実験を行った時の写真も貼り込むこと。1600字は写真以外の文字の実数。

第2課題

横書きパソコン印字可
[1600]

第1設題

テキスト1の中で、小学校5・6年生の学習範囲であるエネルギー分野と関係があると思われる実験プロジェクトを1~2選び、学習指導要領解説にある用語も用いた実験の解説と、実際にその実験を児童に紹介した時の活動の展開についてさらにあなたの考えを述べなさい(留意点や発展的な課題等)。実際に実験を行った時の写真も貼り込むこと。1600字は写真以外の文字の実数。

備考・補足

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授業回数別教育内容 身につく資質・能力 学習範囲
(予習・復習を含む)
科学的な概念の形成
科学的な概念の形成における小中学校の学習指導要領における系統性、構造性について学習事項の全貌を把握して、カリキュラムの特色について理解を深める。
関連性を読解する能力 学習指導要領解説のうち、特にエネルギー分野を熟読
STEAM教育とは何か
STEAM(Science, Technology, Engineering, Art, Math)とは何か、その中で子どもが工学者(Engineer)になるとはどういうことか、エネルギー分野の研究に欠かせない概念を学ぶ。
課題把握力
課題解決力
テキスト1はじめに~p.11熟読
STEAM教育におけるエネルギー分野の位置づけ①
テキスト1の実験プロジェクト(前半)の中で、学習指導要領解説で学んだ小学校理科のエネルギー分野のカリキュラムに関係するものはどれかを特定する。
課題把握力
課題解決力
テキスト1の実験プロジェクト(前半)を概観し、学習指導要領解説と見比べる
STEAM教育におけるエネルギー分野の位置づけ➁
テキスト1の実験プロジェクト(後半)の中で、学習指導要領解説で学んだ小学校理科のエネルギー分野のカリキュラムに関係するものはどれかを特定する。
課題把握力
課題解決力
テキスト1の実験プロジェクト(後半)を概観し、学習指導要領解説と見比べる
「風とゴムの力の働き」の探究1(風)
テキスト1の実験プロジェクト「風船パワーボート」「アネモメーター」と第3学年の「風とゴムの力の働き」の学習事項との関連を考える。
課題把握力
課題解決力
実験を実際に行い、学習指導要領解説の用語を用いて実験の仕組みの解説を書く
「風とゴムの力の働き」の探究2(ゴム)
テキスト1の実験プロジェクト「輪ゴムてっぽうをつくろう」「ミニカタパルト」「輪ゴムでつくるレーシングカー」と第3学年の「風とゴムの力の働き」の学習事項との関連を考える。
課題把握力
課題解決力
実験を実際に行い、学習指導要領解説の用語を用いて実験の仕組みの解説を書く
「光と音の性質」の探究1(光)
テキスト1の実験プロジェクト「ソーラーオーブン」と第3学年の「光と音の性質」(光)の学習事項との関連を考える。
課題把握力
課題解決力
実験を実際に行い、学習指導要領解説の用語を用いて実験の仕組みの解説を書く
「光と音の性質」の探究2(音)
テキスト1の実験プロジェクト「輪ゴムギター」「糸電話」と第3学年の「光と音の性質」(音)の学習事項との関連を考える。
課題把握力
課題解決力
実験を実際に行い、学習指導要領解説の用語を用いて実験の仕組みの解説を書く
「磁石の性質」の探究
テキスト1の実験プロジェクト「はりとコルクでつくるコンパス」と第3学年の「磁石の性質」の学習事項との関連を考える。
課題把握力
課題解決力
実験を実際に行い、学習指導要領解説の用語を用いて実験の仕組みの解説を書く
「電流の働き」の探究
テキスト1の実験プロジェクト「レモン電池」「えんぴつで回路をかこう」と第4学年の「電流の働き」の学習事項との関連を考える。
課題把握力
課題解決力
実験を実際に行い、学習指導要領解説の用語を用いて実験の仕組みの解説を書く
「電流がつくる磁力」の探究
テキスト1の実験プロジェクト「手づくり電磁石」と第5学年の「電流がつくる磁力」の学習事項との関連を考える。
課題把握力
課題解決力
実験を実際に行い、学習指導要領解説の用語を用いて実験の仕組みの解説を書く
「電気の利用」の探究
自転車をこいでリム発電によりライトを点灯する(可能ならば行う。自転車がなければ調べ学習でよい)。そのことと、第6学年の「電気の利用」の学習事項との関連を考える。
課題把握力
課題解決力
実験を実際に行い、学習指導要領解説の用語を用いて実験の仕組みの解説を書く
「振り子の運動」の探究
テキスト1の実験プロジェクト「ふりこアート」と第5学年の「振り子の運動」の学習事項との関連を考える。
課題把握力
課題解決力
実験を実際に行い、学習指導要領解説の用語を用いて実験の仕組みの解説を書く
「てこの規則性」の探究
テキスト1の実験プロジェクト「ハンガーのてんびん」「せんたくばさみのバランスぼう」と第6学年の「てこの規則性」の学習事項との関連を考える。
課題把握力
課題解決力
実験を実際に行い、学習指導要領解説の用語を用いて実験の仕組みの解説を書く
学習内容をまとめる
これまでの学習内容をまとめ、タブレット内に蓄積した実験の写真や映像などを整理し、解説を入れた実験説明スライドを作成する。
蓄積された成果物をまとめる力 これまでの学習を全て記録するのに便利な方法を考え、実行する