最終更新日:2024年10月18日

1年次入学生:4年 3年次編入学生:4年 短期大学部:-
教育学部 教育学科

W129

古典文学概論

小学校に求められる古典力とは

単位条件

通信 2単位

教員

有働 玲子

履修条件

レポート提出後にスクーリングを受講すること。

到達目標

(1) 国語科教育の求める日本文化力及び古典力をどうとらえるかについて、基礎的な知識から理論的な背景を理解することができる。
(2) 授業の構成と到達目標
① 文献を正確に読むことができ、作品を理解するための基礎力をつけることができる。
② 思潮を正確に把握して、自分の理解を深めることができる。
③ 理解を深めることにより、授業を展開できるような力を身につける。

学習成果

1、古典力育成ができ、自ら作品の理解を深める検索の力をつけることができる。
2、古典力の指導に関しての知見を学び、古典の原文を音声化し、説明することができる。
3、学習指導要領の伝統的な言語文化への理解を深め、それを踏まえた授業を展開できる。

テキスト教材

青山 由紀『古典が好きになる』(光村図書)2013

参考図書

『小学校学習指導要領解説 国語編』 文部科学省 東洋館出版 平成29年
『アクティブラーニング時代の古典教育』 河添房江 東京学芸大学出版会 2018
『子ども朗読教室』 田近洵一監修 国土社 2006

評価の要点

・領域毎の指導過程についての基本的な内容をまとめ、説明できること。
・作品の指導と評価についてその内容・方法等が説明できること。

評価方法と採点基準

・レポート合格後の科目終了試験で評価する。
・レポートは、コピペやAIを使用したものは認めない。

履修上の注意事項や学習上のアドバイス

・毎時間の課題には積極的に取り組むようにする。
・具体的な実践や指導のイメージを描くために、多様な指導案や指導計画案を参考にしながら学習を進めること。

レポート課題

提出数 2

第1課題

パソコン印字可
[大学1600]

第1設題

小学校1年生から3年生の古典教材の中から一つを選び、解釈に必要な語釈をそえて現代語訳し、具体的な指導計画・指導内容に言及しなさい。引用文献や参考文献を正確に記すようにすること。

第2課題

パソコン印字可
[大学1600]

第1設題

小学校4年生から6年生の古典教材の中から一つを選び、解釈に必要な語釈をそえて現代語訳し、具体的な指導計画・指導内容に言及しなさい。引用文献や参考文献を正確に記すようにすること。

備考・補足

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授業回数別教育内容 身につく資質・能力 学習範囲
(予習・復習を含む)
授業の目標と内容の配列について知る 主な学習内容の理解。 テキストの通読。1時間。
竹取物語 その1 竹取物語の概要 歴史的背景が理解できる。 テキストのP.8~P.15
竹取物語 その2 指導のポイント 内容と指導のかかわりが理解できる。 テキストのP.16~P.22
昔話桃太郎 その1 話の筋の理解 知っている昔話との違いを理解する。 テキストのP.23~P31
昔話桃太郎 その2 昔話の理解 昔話の読み比べをすることができる。 テキストのP.32~P38
枕草子 その1 現代語との相違 古語辞典を使うことができる。 テキストのP.40~P43
枕草子 その2 表現活動 本文を利用して文章を書くことができる。 テキストのP.44~P54
平家物語 その1 古典のリズム 背景をふまえて音読することができる。 テキストのP.56~P63
平家物語 その2 歴史的仮名遣い 補助資料を活用し暗唱することができる。 テキストのP.64~P.70
季節の童謡・唱歌 文語のリズム 童謡・唱歌により文語のリズムを味わうことができる。 テキストのP.72~P.86
短歌 歌に詠まれた思い 短歌を鑑賞することができる。 テキストのP.88~P.102
俳句 その1 季語を用いた表現 俳句を鑑賞することができる。 テキストのP.104~P.111
俳句 その2 句会 俳句を作り句会を開くことができる。 テキストのP.112~P.116
ことわざ・故事成語 知識の拡充 ことばの由来を知ることができる。 テキストのP.118~P.132
漢詩 中国の文化 書き下し文や白文について理解することができる。 テキストのP.132~P.148
試験:基礎的知見の理解を問う設問が中心になる。