最終更新日:2024年4月15日

1年次入学生:2年 3年次編入学生:3年 短期大学部:-
教育学部 児童学科

W035_W036

保育内容指導法Ⅴ/Ⅵ(環境)

領域「環境」の理解とその指導の実際

単位条件

通信 1単位 面接 1単位

教員

羽生 和夫

履修条件

レポート提出後、スクーリングを受講すること。

到達目標

(1)目的
 領域「環境」のねらい、内容の理解を深め、幼児の興味・関心に応じた指導について学び、実践に活かせることを目的とする。
(2)授業構成と到達目標
・幼稚園教育要領・保育所保育指針の領域「環境」のねらい・内容・内容の取扱いについて理解できる。
・幼児の発達、興味・関心、季節などに関連させたかかわりを踏まえて指導計画が作成できる。
・環境の整備安全管理等について学び、指導を行う際の配慮事項を理解することができる。

学習成果

(1)幼稚園教育要領・保育所保育指針の領域「環境」を指導するに当たり、環境の教育的意義を理解し、指導計画の作成に活かせる。
(2)幼児の発達や興味・関心に応じた指導計画作成・指導法を理解できる。
(3)具体的な指導の場面を想定し、適切に指導する方法について理解している。

テキスト教材

文部科学省『幼稚園教育要領解説』(フレーベル館)
厚生労働省『保育所保育指針解説書』(フレーベル館)
岸井勇雄他『保育・教育ネオシリーズ「保育内容 環境」』(同文書院)2018

評価の要点

(1)様々な具体的環境について理解し、説明できる。
(2)指導計画を作成し指導の具体事項と配慮事項が説明できる。
(3)レポート、グループ協議、体験活動に積極的に参加する。

評価方法と採点基準

レポート・スクーリング両方が合格後、総合的に評価する。
レポートは、課題の中で指定した教科書のページをまとめ、そして具体的な説明を加えること。
スクーリングは、講義と演習をしますので、授業参加度・発表・レポート・最終テストを総合的に評価する。

履修上の注意事項や学習上のアドバイス

・テキスト等を十分に読むこと。
・教科書等を持参しない出席者、あるいは私語などで授業の妨害となる出席者は欠席扱いとすることがある。
・学生の興味や能力などに合わせるために、領域「環境」の範囲内での教育内容の変更をすることがある。

レポート課題

提出数 1

第1課題

⚠通信1単位分のレポートを提出した後、スクーリングを受講してください。

いずれか1つを選択

横書きパソコン印字可
[1600]

第1設題

保育における「環境」がもつ意味、重要性、そして幼児期の発達特性について論じなさい。(意味・重要性に関しては、「環境を通して行う保育」「領域 環境」の環境という用語の意味の違いに言及しながら、説明してください。第1章3.1参照。幼児期の発達特性に関しては、第2章1.保育と環境を参照。)

第2設題

保育の中で四季の季節感を感じることは、どのような保育や製作をして、どのような意味をもつか、そしてどの季節にどのような動物や植物と出会うかを具体的に説明しなさい。(教科書「表3-1」「表3-2」を参照。)

備考・補足

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授業回数別教育内容 身につく資質・能力 学習範囲
(予習・復習を含む)
《幼稚園・保育園の教育の基本と「環境」》
・授業の目的、内容、進め方について理解する。
幼児教育の概要の理解 「幼稚園教育要領」 の熟読
《領域「環境」の概論》
・領域「環境」のねらいや内容を理解する。
幼稚園教育要領と保育所保育指針の「環境」の理解 幼稚園教育要領解説の熟読
《幼児の遊びと環境》
・環境の構成と遊びについて学ぶ。
・映像から幼児が遊ぶ姿を観察する。
環境をデザインする力 観察記録のまとめ
《幼児の気づきに応じる》
・幼児の環境へのかかわり方について学ぶ。
・幼児の気づきを支える教師の指導について学ぶ。
幼児を理解する力 各自で幼児に適した小動物飼育についての参考資料を収集
《幼児と小動物とのかかわり》
・各自が収集、作成した資料によって、発表する。
・小動物についての基礎知識、飼い方について学ぶ。
資料の作成
知識の獲得
発表力の向上
発表準備
《幼児と小動物のかかわりの実際》
・指導上配慮すべき事項をグループで協議する。
小動物飼育の知識、資料を作成し、発表力 各自で幼児に適した植物栽培についての参考資料の収集
《幼児と植物のかかわり》
・適切な自然環境、栽培の教育的意義について学ぶ。
・植物についての基礎知識、栽培方法について学ぶ。
自然環境の理解
興味関心の理解協議力
幼児の自然体験の資料を作成
《幼児に体験させたい植物・栽培》
・各自が考えた体験について、資料により報告する。
資料作成力
発表力の向上
報告・資料のまとめ
《物と幼児のかかわり》
・事例から、遊具・素材などと幼児とのかかわりを分析する。
・物の認知、法則性の理解、思考力の発達を学ぶ。
幼児の思考力についての理解 レポートの作成
《自然事象とのかかわり》
・教育環境としての自然事象が果たす役割について学ぶ。
・指導のポイントを理解する。
教育的意義の理解
指導方法の理解
幼児の発達の理解
観察記録の整理
《遊びの中の数量等の体験》
・事例の読み取りを通して、幼児の数、量等の体験を分析する。
・グループで検討し、まとめ、発表する。
幼児の数、量等の体験についての理解 協議内容の整理
《遠足・散歩の指導》
・季節に応じた遠足・散歩のねらい、内容について学ぶ。
・遠足、散歩の配慮事項について理解する。
・遠足の指導計画を作成する。
遠足・散歩の教育的意義の理解
計画作成力
遠足の指導計画作成
《環境とのかかわりと安全》
・安全な環境について学ぶ。
・危険な動植物、アレルギーへの配慮について学ぶ。
安全な環境に対する知識の獲得
安全指導の具体的手法の獲得
テキストの熟読
《メディア・情報とのかかわり》
・テレビ・ビデオ等が幼児に及ぼす影響について学ぶ。
・幼児教育施設でのテレビ等の活用と配慮について学ぶ。
テレビ等の幼児に及ぼす影響の理解
配慮点の把握
先行研究の分析
《領域「環境」の指導についてのまとめ》
・授業の振り返りを行い、指導の方法について確認する。
・振り返りのレポートを作成する。
指導方法の理解
振り返り
レポート作成
試験
スクーリングの最後の時間に行います。授業中に重要な個所を指定しますので、そこを理解してください。