最終更新日:2024年4月5日

1年次入学生:1年 3年次編入学生:3年 短期大学部:-
教育学部 児童学科

W009_W010

幼児と音楽表現Ⅰ/幼児と音楽表現Ⅱ

楽譜の読み書き・保育者として歌う

単位条件

面接 1単位

履修条件

なし

到達目標

〈目的〉
 保育者として子どもの音楽表現を援助する際に必要な楽譜を読む力と書く力を身につけ、音楽表現との関連性を理解し、歌唱表現する力を育
成することを目的とする。
〈到達目標〉
1.保育者として子どもの音楽表現を援助する際に必要な楽譜を読む力と書く力を身につける。
2.保育者に求められる歌唱技術が身につき、保育者に相応しい表情等で歌うことができる。

学習成果

1.子どもの音楽表現を援助する保育者として楽譜を正しく読むことができ、楽譜を正しく書くことができる。
2.単独で歌うことができる。保育者に求められる歌唱技術が身につき、保育者に相応しい表情等で歌うことができる。

テキスト教材

スクーリング時のテキストについては別途お知らせします。

参考図書

厚生労働省『保育所保育指針』平成29年告示版


文部科学省『幼稚園教育要領』平成29年告示版


内閣府・文部科学省・厚生労働省『幼保連携型認定こども園教育・保育要領』平成29年告示版

評価の要点

音名、リズム、異名同音、変化記号の効力、音程の音階と調号、移調を理解している。(筆記試験)
保育者として適切な発声法、表情、リズムや音高、明瞭な言葉で歌える。(歌唱発表)
筆記試験と歌唱発表、共に6割以上の成績をもって合格とする。

評価方法と採点基準

発声法、表情、リズムや音高、明瞭な言葉をポイントとした歌唱発表(50%)
音名、異名同音、変化記号の効力、リズム、音程の基礎、音階と調号をポイントとした筆記試験(40%)
異名同音、変化記号の効力、リズムの小テスト(10%)

履修上の注意事項や学習上のアドバイス

1.ノートは必ず音楽用五線ノートを使用すること。

備考・補足

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授業回数別教育内容 身につく資質・能力 学習範囲
(予習・復習を含む)
ガイダンス/音名と記譜法/幼児の歌唱表現
本授業の目的がわかる。受講上の注意がわかる。音名がわかる。音部記号・音符・休符が正しく書ける。幼児が歌う状況、歌を覚える状況を理解できる。
目的の理解
受講上の注意
教育・保育における
表現との関係
復習が大切である。 各人の音楽経験に応 じて必要な復習時間 は異なる。
基本的な音符の長さとリズム/歌唱時の言葉と表情
基本的な音符の組み合わせによってできるリズムを感覚的に理解できる。基本的な音符の組み合わせによってできるリズムを遊びに生かせるよう、感覚的に理解する。歌唱時の身体表現の重要性を理解し歌唱できる。3歳児の声域および歌唱時の特徴を理解できる。
基本的な音符の長さ
とリズム
歌唱時の言葉と表情
3歳児の特徴
音符の長さを覚え る。 リズムを確認する。 30分
付点音符と3連符/休符の長さ/歌唱時の身体表現
付点音符、3連符のリズムを感覚的に理解できる。休符の長さがわかる。5歳児の声域および歌唱時の特徴を理解できる。
付点音符と三連符休符
歌唱時の身体表現
5歳児の特徴
リズムを確認する。 休符の長さを覚え る。 30分
拍子記号/拍子とリズムの関係/歌唱時の呼吸
拍子記号の意味がわかる。2/4拍子、3/4拍子、4/4拍子、6/8拍子の曲を歌いながら、これらの拍子を理解できる。歌唱時のみならず、声を発する時における呼吸の重要性を理解し歌唱できる。
拍子記号
拍子とリズム
呼吸法
拍子記号を確認す る。 拍子とリズムの関係 を確認する 30分
変化記号の理解/異名同音/拍子とリズムに関する小テスト
変化記号が正しく書けるようになり、意味を理解できる。鍵盤上における全音と半音を理解できる。変化記号と鍵盤との関係がわかる。異名同音を理解できる。歌唱課題「あめふりくまのこ」の歌唱練習。以後、毎回練習をすることとする。
記譜技術と変化記号異名同音 変化記号を覚え、鍵 盤上で確認する。 異名同音を確認す る。 60分
調号と臨時記号/聞き覚えによる歌唱の危険性/調号および臨時記号に関する小テスト
調号および臨時記号の効力の範囲を理解できる。聞き覚えによる歌唱の危険性を知り、読譜力の重要性を理解できる。
調号と臨時記号
読譜力の重要性
調号および臨時記号 を確認する。 30分
音程の基礎/表現技術「歌いかける」
音程の基礎を理解し、幹音間の音程を理解できる。子どもに歌いかける技術を理解し表現できる。
音程の基礎
幹音間の音程
子どもに歌いかける
幹音間の音程を確認 する。 60分
派生音を含む音程/美しい発音
音程の基礎を踏まえ、変化記号がついた音を含む音程名がどのように変化するのかを理解できる。美しい発音について理解し、言葉の重要性を再度考え表現できる。
変化記号を含む音程
美しい発音
変化記号を含む 音程を確認する。 30分
指定された音程になるように音符を書く/音程に関する小テスト/現代では使用されない言葉
指定された音程になる音符が書けるようになる。現代では使用されない言葉に含まれる歌について考え、歌唱時の留意事項を理解できる。
指定された音程を書く
現在では使用されない言葉への留意事項
指定された音程の書 き方を確認する。 30分
音階の役割と仕組み/調号の理解/呼吸による表現
さまざまな音楽における音階の役割を知り、音階の仕組みを理解できる。調号を理解し、書ける。ブレスの位置による歌唱表現を理解できる。
音階の役割と仕組み
長音階と調号
ブレスの位置による表現
音階の仕組みと調号 を確認する。 30分
移調方法の概要と調号の移調/歌唱時の音の跳躍
移調方法の概要を知り、調号の移調方法を理解できる。音の跳躍時の留意点を理解し歌唱できる。
移調の概要
調号の移調
歌唱時の音の跳躍
調号の移調方法を確 認する。 30分
移調(臨時記号が付いていない音符と付いている音符の違い)/歌と遊び移調方法(臨時記号が付いていない音符と付いている音符の違い)を理解できる。歌と遊びの関連について考えながら歌唱できる。 移調の方法
歌と遊び
移調の方法を確認す る。 30分
移調(子どもの声域に合わせる)/歌唱課題「あめふりくまのこ」の歌唱上の留意点子どもの声域を考えて移調することの必要性を理解できる。歌唱課題「あめふりくまのこ」の歌唱上の留意点について理解し、歌唱できる。 移調(子どもの声域に合わせる) 移調(子どもの声域 に合わせる)の方法 を確認する。 30分
歌唱発表/「保育者として歌う」の総復習
「あめふりくまのこ」の歌唱発表。単独で歌唱を行うことにより、また他学生の発表を視聴することにより、各自の課題を明確にできる。保育者に求められる歌唱技術を再認識し表現に生かせる。子どもと接するときの留意点を考え表現に生かせる。
保育者に求められる歌唱技術 自己課題を確認す る。 30分
「楽譜の読み書き」の総復習
「楽譜の読み書き」を振り返り、学んだ内容を定着させることができる。
音程・音階・調号
移調の知識と活用
音程・音階・調号・ 移調を振り返る。 90分
試験
歌唱発表
「あめふりくまのこ」の歌唱発表。単独で歌唱を行うことにより、また他学生の発表を視聴することにより、各自の課題を明確にできる。
音名、リズム、異名同音、変化記号の効力、音程の音階と調号、移調をポイントとした筆記試験を行う。