最終更新日:2024年2月26日

1年次入学生:1年 3年次編入学生:3年 短期大学部:-
文学部 文学科

U197

コミュニケーション概論

報道と世論形成

単位条件

通信 2単位

教員

重里 徹也

履修条件

「図書館概論」履修していること。

到達目標

コミュニケーションの前提となる「自我の確立」について先行研究の学習を進めるとともにマスコミ報道と世論形成の関係を考察する。世論形成に影響する報道のあり方とニュース受容の問題点を社会コミュニケーションの立場から学習する。

学習成果

コミュニケーションの前提となるのは、人間の自我の形成である。自我はどのよう形成されるか、形成された自我は社会の中でどのように位置づけられるか。社会と個人との間に介在するコミュニケーションツールであるメディアによって、人の思考や行動はどのように影響されていくか。これらの問題について、先行研究やデータを基に学習をしていく。
1.コミュニケーションと自我の形成:自我はどのように形成されるかについて先行研究を学習する。コミュニケーションのフィードバック、役割取得、役割コンフリクト等のキーワードを覚える。
2.メディアのコミュニケーション特性:メディアのコミュニケーション機能とは何かについて学習する。プロパガンダ、サブリミラル効果等のキーワードを覚えること。
3.ニュースの価値判断:メディアが伝えるニュースとは何か。ニュースの持つコミュケーション特性について学習する。
4.ニュースの機能:ニュースの持つ教育機能、世論形成機能、環境監視機能等について学習する。
5.ニュースの効果と受容:ニュースが人々にどのような影響を与えるかという「効果研究」について、先行研究を学習する。協力効果論、限定効果論、沈黙の螺旋等のキーワードを覚えること。

テキスト教材

『現代ニュース論』(有斐閣アルマ)
森達也『たったひとつの「真実」なんてない』(ちくまプリマー新書)

評価の要点

●レポート課題の要点
①課題に対する問題点を適切に把握しているか。
②論述が論理的であるか。
③課題に対する、受験者の意見や見方が適切に示されているか。
④先行研究(テキスト等)を活用した内容になっているか。
⑤学習の成果である専門知識に関するキーワードを使っているか。
⑥学習した内容を、現実の事例と対応させて考察できているか。
●試験評価の要点
①課題に対して論述が論理的になされているか。
②学習した内容を、現実の事例と対応させて考察できているか。
③学習したことを示すキーワードを適切に使っているか。

評価方法と採点基準

レポート合格後の科目終了試験で評価します。
レポート課題に合格した後、科目終了試験を受験し、その評価が60点以上であれば単位の認定となる。

履修上の注意事項や学習上のアドバイス

学習した内容は、それが “真実” であるかどうか、なるべく実際の事例に即して考えるようにして下さい。また、レポートや試験で記述する際は、「引用文」について必ず、それが誰のものであるか明示して下さい。

レポート課題

提出数 2

第1課題

いずれか1設題を選択

横書きパソコン印字可Web提出可
[1600]

第1設題

ニュースの機能とは何か事例を利用しながら説明して下さい。

第2設題

ニュースの効果とは何か、先行研究や事例を用いて説明して下さい。

第2課題

横書きパソコン印字可Web提出可
[1600]

第1設題

現代社会において、人間とメディアはどのようにかかわるべきか。具体的な課題を挙げて論じなさい。