最終更新日:2024年1月19日

1年次入学生:1年 3年次編入学生:3年 短期大学部:-
文学部 文学科

U195

社会調査入門

「他の人たちはどう考えてるの?」を知りたいときに

単位条件

通信 1単位 面接 1単位

教員

川口 一美

履修条件

スクーリング前にレポート課題(第1課題)の提出は済ませておくこと。

到達目標

(1) 社会の中や人々についての問題や疑問を知るために、データを集め分析する方法が社会調査です。この科目では社会調査の色々な調査方法、手法を学ぶ。
   基本的な社会調査に関する歴史、調査の方法、スキルを学びます。実際に学んだことを活用できるようになる。
   社会調査をする上での倫理や個人情報保護等を理解し、調査時に意識をすることができる。
   スクーリングでは、アンケートを作成したり、面接(インタビュー)を行う練習を実施する。

学習成果

①量的・質的調査の種類と方法を説明することができる。
②調査を計画することができる。(量・質)
③依頼状、質問紙を作成することができる。
④調査時に必要な手続きや、契約、倫理等がわかる。
⑤必要な情報を先行研究、文献探索等から探すことができる。
⑥調査を取り巻く環境、問題等を説明することができる。

テキスト教材

大谷信介他編著『社会調査へのアプローチ』(ミネルヴァ書房)

参考図書

小林修一他編著『テキスト社会調査』(梓出版社)
森 靖雄『新版 やさしい調査のコツ』(大月書店)
根本博司他編『初めて学ぶ人のための社会福祉調査法』(中央法規)
(ただし最新版が出たら最新版に変更)

評価の要点

調査について基本的なことがらを理解し、またIT、個人情報保護、倫理等についても説明ができる。
自ら調査を実施することができる。(調査計画をたて調査票を作成できる)

評価方法と採点基準

レポート・スクーリング両方が合格後、総合的に評価します。
レポートについては、評価の要点に沿ってかつ課題を意識してレポート作成ができていること。
決められたレポート課題の形が整っていること。
スクーリングでは、授業の中で実際に演習を行います。(その成果物レポートも含め成績をつけます)

履修上の注意事項や学習上のアドバイス

・テキストだけにとどめず、自己学習ではいろいろなものを調べてみましょう。
・レポート作成の軸はテキストをまず読みまとめることからはじめ、課題に合わせ自分で調べたこと等を加えていきましょう。
・レポート作成時に不明なことがあれば、質問票等を活用しましょう。(スクーリング時に第1課題のポイントを一緒にふりかえります。)
・スクーリング時には、各自レポート用紙(ルーズリーフ等でも可、サイズ自由)、ホチキスを持参のこと。
・スクーリング時には演習も行います。積極的に参加してください。
・スクーリング後に課題を提出する必要があります。スクーリング時に説明をしますので、確認してください。
・スクーリング開始までに指定の教科書には目を通しておくこと。

レポート課題

提出数 1

第1課題

横書きパソコン印字可Web提出可
[1600]

第1設題

量的調査と質的調査の方法にはどのようなものがあるか説明せよ。その際、各調査方法の長所・短所(得意とすること・不得意とすること)などがわかるように示すこと。

備考・補足

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授業回数別教育内容 身につく資質・能力 学習範囲
(予習・復習を含む)
調査とはなにか
・なぜ調査(調査技術)は必要か
自分に必要なアイテムだと自覚ができる(自主性・自発性) シラバスに目を通す。 はじめに 第1章
調査の歴史
・調査の歴史
・過去の重要な調査、人物が説明できる
時代やニーズごとに特徴を整理する力(理論的思考力)類型を整理して可視化する力 調査の歴史
社会調査とはなにか
・ニーズに合わせた調査の種類がわかる
ニーズを読み取る力
知っている知識や技術を結び付ける力(問題解決能力)
社会調査とは何か
量的調査と質的調査
・調査後との得意、不得意がわかる
数量的スキル(図、票、箇条書きなどで情報を整理することができる) 社会調査の概要
量的調査とは何か
・統計調査とは何かを説明できる。
・量的調査の特徴、方法を説明することができる。
情報を収集する力が身につく
情報分析力
計画力
量的調査の方法
調査計画(アンケート調査の計画・企画・実施の流れ)
・調査のデザイン及び調査票の作成方法がわかる。
・調査計画を立てることができる。
先行研究を調べることができる。
調査の立案、実施、実施後の処理まで見通す計画力が身につく。
情報収集のスキル
量的調査の方法(計画〜解析 まで)
調査手順、調査契約、調査時における注意すべき事(量的調査のお作法)
・調査における流れ、実際に行うことがわかる
ニーズや対象に合わせた調査を設計することができる(計画力、問題解決力、発信力、情況把握力) 社会調査の方法 量的調査の方法 質的調査の方法
調査依頼(依頼状の作成)
・依頼状が作成できる
計画力 先行研究をチェックする 実際に作成する
調査票の作成
・調査票が作成できる
計画力 先行研究をチェックする 実際に作成する
集計方法
・集計、分析方法を使い分けることができる
分析力 量的調査におけるデータ解析 社会調査実施にあたってのIT の活用方法
統計法
・IT等を活用し、先行業績を調べることができる。
・統計法について説明ができる。
情報収集力
IT活用力
統計法の概要 実際の統計法を確認
社会調査における倫理と個人情報保護 倫理観・個人情報保護 社会調査における倫理と個人 情報保護 関連するガイドライン、倫理 綱領等を実際に確認
調査時のITの活用 IT活用能力・スキル 社会調査の実施にあたっての ITの活用方法
統計処理の基礎 統計処理力
フィードバックする力
発信力
統計処理ができる 調査におけるフィードバック を意識する
量的調査における課題・問題 面接、インタビュー調査 調査者としての倫理観
コミュニケーションスキル
調査に関わる社会問題を知る 倫理に関する問題、課題を示 す事ができる
試験
レポート課題1題、スクーリング修了時に示される課題(成果物レポート)の提出