漢文講読Ⅱ

履修条件

なし

到達目標

専門的職業人として必要になる、日本の文化に対する知識と能力を身につけることを目標にする。
①漢文に適切な訓点を付け、正確に訓読できるようになること。
②漢文の背景についての知識を応用して、内容理解に繋げられること。
③日本文学と文化に深い影響を与えた白居易について理解を深めること。

学習成果

訓点を適切に施して漢文を訓読し、文章を正しく理解できるようになる。
旧字体と新字体を対応させ、支障なく読解できるようになる。
白居易を通じて中国文化と日本文化の関わりを学び、日本に対して古来から中国文化の与えた影響の深さを理解した上で今後の漢文読解に繋げることができるようになる。

テキスト教材

①川合康三訳注『白楽天詩選』上（岩波文庫）（岩波書店）2011
②川合康三訳注『白楽天詩選』下（岩波文庫）（岩波書店）2011

参考図書

古田島洋介・湯城吉信『漢文訓読入門』（明治書院）2011
岡村繁編『白氏文集』（新釈漢文大系）（明治書院）1988-2018
神鷹徳治『白氏文集は<もんじゅう>か<ぶんしゅう>か』（游学社）2012
川合康三『白楽天──官と隠のはざまで』（岩波新書）（岩波書店）2010
花房英樹『白楽天　人と思想87』（清水書店）2016
静永健『漢籍伝来　白楽天の詩歌と日本』（勉誠出版）2009
下定雅弘『白楽天の愉悦―生きる叡智の輝き』（勉誠出版）2006

評価の要点

・レポート課題では、訓点を正しく付けられるかを評価します。
・スクーリングでは、内容理解に重点を置き、作品の要点を解釈する授業内レポートを課し、その取り組みと理解度で評価します。

評価方法と採点基準

レポート・スクーリング両方に合格後、総合的に評価します。
・レポート課題では、正しく返り点、送り仮名、連続符号が付けられているかを評価します。
・スクーリングでは、課題への取り組みと提出されたレポートによって評価します。

履修上の注意事項や学習上のアドバイス

・ レポート第１課題にあたっては、テキスト（教科書）の指定ページを用いて行って下さい。漢文訓読法や訓読記号については参考書の『漢文訓読入門』を参照して下さい。
・スクーリング時はテキストを持参して下さい。参考書を持参する必要はありません。

備考・補足

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