最終更新日:2024年9月6日
U181
中国書道史概説
書体の変遷とその背景単位条件
通信 2単位教員
履修条件
なし
到達目標
数千年にわたる書の歴史は、性格的に現行の楷書体が成立するまでの「書体史」と、以後の現在に至る「書法史」の大きく二つに分けることができる。ここでは書体の歴史を中心とした唐代までの書の変遷について学習し、認識を深めることを目標とする。
学習成果
到達目標でも記したように、書の歴史は大きく「書体史」と「書法史」の二つに分けられる。ここでは書体の歴史を中心に、唐代までの書の変相をたどっていく。それらを学習することで獲得できる成果は、中国における文字の発生と書体の変遷について説明できる、漢字書法の変相の過程を時代を追って説明できる等である。またそれらの成果は、実技を行う上でも大いに役立つはずである。
テキスト教材
細谷惠志『中国書道史』(聖徳大学通信教育部)
参考図書
西林昭一『書の文化史』(二玄社)
『書道全集』(平凡社)
評価の要点
レポートと試験によって評価する。中国書道史については多種の参考書が市販されているので、それらを参照するのが望ましい。ただし、レポートでは教科書・参考書の丸写しは評価しないこともあるので注意のこと。
評価方法と採点基準
レポート合格後の科目終了試験で評価する。
評価の要点でも記したように、レポートについては、テキスト等を丸写しするのではなく、自身の言葉で論理的に述べられているかがポイントとなる。また字数不足は、減点の対象となる場合がある。科目終了試験では、各書体の変遷や時代毎に特徴のある作家やその作品についていかによく理解しているかがポイントとなる。
履修上の注意事項や学習上のアドバイス
レポートは所定の用紙による手書きのものに限る。レポートのみならず試験においては、誤字は減点の対象となるので注意のこと。
レポート課題
提出数 2第1課題
第1設題
中国における文字の発生と書体の変遷について述べよ。
※ 文化的背景をふまえて述べること。
※ 教科書1頁〜132頁までをまとめること。
第2課題
第1設題
書道史における王羲之と顔真卿について述べよ。
※ 代表作品を挙げてその特徴について述べること。
※ 文化的背景もあわせて述べること。
備考・補足
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授業回数別教育内容 | 身につく資質・能力 | 学習範囲 (予習・復習を含む) |
|
漢字の発生 | 漢字の発生について理解し、説明することができる | テキストの p1〜3 | |
甲骨文について | 甲骨文について理解し、説明することができる | テキストの p4〜12 | |
金文について | 金文について理解し、説明することができる | テキストの p13〜16 | |
周・春秋・戦国期の書について | 周・春秋・戦国期の書について理解し、説明することができる | テキストの p17〜38 | |
秦代の書について | 秦代の書について理解し、説明することができる | テキストの p39〜43 | |
漢代の書について① | 漢代の書について理解し、説明することができる | テキストの p44〜71 | |
漢代の書について② | 漢代の書について理解し、説明することができる | テキストの p44〜71 | |
三国の書について | 三国の書について理解し、説明することができる | テキストの p72〜78 | |
六朝の書について① | 六朝の書について理解し、説明することができる | テキストの p79〜109 | |
六朝の書について② | 六朝の書について理解し、説明することができる | テキストの p79〜109 | |
六朝の書について③ | 六朝の書について理解し、説明することができる | テキストの p79〜109 | |
隋代の書について | 隋代の書について理解し、説明することができる | テキストの p110〜113 | |
唐・五代の書について① | 唐・五代の書について理解し、説明することができる | テキストの p114〜132 | |
唐・五代の書について② | 唐・五代の書について理解し、説明することができる | テキストの p114〜132 | |
唐・五代の書について③ | 唐・五代の書について理解し、説明することができる | テキストの p114〜132 | |
試験 授業で学習した作家や作品名、書体の特徴等について問う。 |