最終更新日:2024年3月5日

1年次入学生:3年 3年次編入学生:4年 短期大学部:-
文学部 文学科

U174

草書の技法Ⅰ

草書の正しいくずし方を学ぶ

単位条件

通信 1単位

教員

小倉 太郎

履修条件

「楷書の技法(A)I・II」、「楷書の技法(B)I・II」、「行書の技法I・II」の単位を取得後に受講することが望ましい。

到達目標

(1)目的
草書は漢字五体のうちでも、特に難解な書体である。この授業では草書について、総合的な知識を得ることを目的とする。
(2)授業構成と到達目標
草書の名品の臨書を重ねることにより、草書の基本構造や技法など、草書の基礎を学ぶことができる。

学習成果

(1)草書のなりたちと構造について知識が得られる。
(2)草書の技法を身につけることができる。
(3)晋・唐の伝統書法を知ることができる。
(4)草書作品制作が可能となる。

テキスト教材

大東文化大学書道研究所編『書道テキスト・第8巻・行草書』(二玄社)2007書譜、千字文の手本はプリントを併用する。

参考図書

『中国法書選38・書譜』『中国法書ガイド38・書譜』(二玄社)
『中国法書選27・真草千字文』『中国法書ガイド27・真草千字文』(二玄社)

評価の要点

草書は正しい形を覚えることが重要。
また元来速写体として定着した書体なので、筆脈に注意して書くこと。

評価方法と採点基準

レポート合格後の科目終了試験で評価する。
レポートは、各自選んだ草書古典の内容と、その書道史的価値について述べること。半紙臨書は、字形、用筆法など、できるだけ原本通りに書くこと。以上を総合して評価する。

履修上の注意事項や学習上のアドバイス

レポートは楷書で丁寧に書くこと。
誤字や字数不足は減点の対象となるので注意。
半紙作品は、よく練習してから提出のこと。

レポート課題

提出数 1

第1課題


*(1)〈レポート〉と(2)〈作品〉の両方を合わせて、第1設題といたします。そのため、必ず(1)と(2)両方を提出してください。
*(1)〈レポート〉と(2)〈作品〉を1つの封筒(角2サイズ)に入れ、レポート課題集巻頭6頁の「その他のレポート送付について」により、いっしょに提出してください。
*(1)〈レポート〉は本学所定のレポートセットを使用してください。
*(2)〈作品〉は作品の左下に学籍番号と氏名を記入してください。
* レポート提出表、講評欄、設題名欄、参考文献記入票は、(1)〈レポート〉の方だけに付けてください。
* 返信用封筒(角2サイズ)も同封してください。送付封筒と返信用封筒は、共に第四種郵便用(15円切手)でかまいません。

縦書き手書きのみ
[レポート部分1600]

第1設題

2つの問い両方に答えてください。
(1) 〈レポート〉
草書の代表的古典をいくつかあげ、解説しなさい。
(2) 〈作品〉
テキストの孫過庭・書譜(p48〜p49・7行目〜10行目)「又云吾書比之〜池水盡墨」まで、半紙6字書き計5枚を臨書し、提出しなさい。

備考・補足

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授業回数別教育内容 身につく資質・能力 学習範囲
(予習・復習を含む)
臨書「書譜」①
孫過庭・書譜を学ぶ。
草書技法と共に、伝統書法を理解できる。 参考図書:中国法書 選38・書譜(1行目〜10行目)
臨書「書譜」②
孫過庭・書譜を学ぶ
草書技法と共に、伝統書法を理解できる。 参考図書:中国法書 選38・書譜(11行目〜22行目)
臨書「書譜」③
孫過庭・書譜を学ぶ
草書技法と共に、伝統書法を理解できる。 参考図書:中国法書 選38・書譜(23行目〜34行目)
臨書「書譜」④
孫過庭・書譜を学ぶ
草書技法と共に、伝統書法を理解できる。 参考図書:中国法書 選38・書譜(35行目〜46行目)
臨書「書譜」⑤
孫過庭・書譜を学ぶ
草書技法と共に、伝統書法を理解できる。 参考図書:中国法書 選38・書譜(47行目〜58行目)
臨書「書譜」⑥
孫過庭・書譜を学ぶ
草書技法と共に、伝統書法を理解できる。 参考図書:中国法書 選38・書譜(59行目〜70行目)
臨書「書譜」⑦
孫過庭・書譜を学ぶ
草書技法と共に、伝統書法を理解できる。 参考図書:中国法書 選38・書譜(71行目〜82行目)
臨書「書譜」⑧
孫過庭・書譜を学ぶ
草書技法と共に、伝統書法を理解できる。 参考図書:中国法書 選38・書譜(83行目〜94行目)
書譜臨書作品制作①
(半切2行書き)
草書技法を作品制作に応用することができるようになる。 参考図書:中国法書 選38・書譜使用
書譜臨書作品制作②
(半切2行書き)
草書技法を作品制作に応用することができるようになる。 参考図書:中国法書 選38・書譜使用
臨書「草書千字文」①
智永・草書千字文を学ぶ
草書技法と共に、伝統書法を理解できる。 参考図書:中国法書 選27・真草千字文 (1行目〜6行目)
臨書「草書千字文」②
智永・草書千字文を学ぶ
草書技法と共に、伝統書法を理解できる。 参考図書:中国法書 選27・真草千字文 (7行目〜12行目)
臨書「草書千字文」③
智永・草書千字文を学ぶ
草書技法と共に、伝統書法を理解できる。 参考図書:中国法書 選27・真草千字文 (13行目〜18行目)
草書千字文臨書作品制作①
(半切2行書き)
草書技法を作品制作に応用することができるようになる。 参考図書:中国法書 選27・真草千字文 使用
草書千字文臨書作品制作②
(半切2行書き)
草書技法を作品制作に応用することができるようになる。 参考図書:中国法書 選27・真草千字文 使用
試験
在宅実技試験を行う。