最終更新日:2024年6月19日

1年次入学生:2年 3年次編入学生:3年 短期大学部:-
文学部 文学科

U157

地理学Ⅰ

系統地理視点で世界を概観する

単位条件

通信 2単位

教員

足立 欣一

履修条件

なし

到達目標

中学校社会科、高等学校地理歴史科の教職志望者を対象に、自然環境と人間活動の空間的な相関性を意識しながら、系統地理学視点から地理的課題への理解を深める。
地図を読む能力、統計表や分布図を読む力等々、地域を複合的・相対的に見る視点や分析力・空間認識力などを養うことを学びます。

学習成果

地理学が学校教育だけでなく、実用的な学問であるということを認識・実感できることを目標とします。
地理学を学び、また教える目的として、地域を把握し、空間的な関係性を踏まえつつ分析すること必要です。知識注入の物産地理ではなく、課題を見出し理論的な思考力を培うことを意識して学びます。「生きる力」として社会で活用できる力を養い「物事の本質を見極め考える力」が習得できることを学びます。

テキスト教材

新詳資料『地理の研究』(帝国書院)2019

参考図書

文部科学省『高等学校学習指導要領』2019
文部科学省『高等学校学習指導要領解説・地理歴史編』(文部科学省)
碓井照子編『「地理総合」ではじまる地理教育』(古今書院)2018
荒井正剛著『地理授業づくり入門』(古今書院)2019
長谷川直子編『今こそ学ぼう 地理の基本』(山川出版社)2018
地理教育研究会編 新版『地理授業で使いたい教材資料』(清水書院)2021

評価の要点

・テーマを明らかにし1600字で序論―本論―結論での展開を意識して作成する。
・論理的に矛盾していないか、誤字・脱字等については充分吟味して提出のこと。
・インターネット・関係文献の丸写しは再提出を求めます。
・使用した文献・URLは、出典を必ず明記する。

評価方法と採点基準

レポート合格後の科目終了試験で評価する。

履修上の注意事項や学習上のアドバイス

「地理学は諸科学の母である」の言葉もあるとおり、常に世界や日本の情勢にアンテナを高くし、知識のアップデートを試みてほしい。様々な情報を取捨選択しレポート等の作成に反映すること。

レポート課題

提出数 2

第1課題

【字数:設題中に指示】

いずれか1設題を選択

横書きパソコン印字可

第1設題

テキスト(P42~P43)について【800字】にまとめ、地球温暖化について【800字】で述べなさい。

第2設題

テキスト(P88~P91)を読みアメリカの農業について【800字】にまとめ、経営形態について述べなさい。【800字】

 

第2課題

【字数:設題中に指示】

いずれか1設題を選択

横書きパソコン印字可

第1設題

テキスト(P206~P207)について【800字】にまとめ、日本の領土について【800字】で述べなさい。

第2設題

テキスト(P208~209)を読み世界の宗教について【800字】にまとめ、食の禁忌について述べなさい。【800字】

備考・補足

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授業回数別教育内容 身につく資質・能力 学習範囲
(予習・復習を含む)
地球のすがた 世界の地帯構造を把握する 第I部 第1章
地形
山地の地形と平野の地形 世界の地形について把握する 第I部 第1章
地形
世界の気候 世界の気候環境について把握する 第I部 第2章
気候
世界の環境問題 地球規模の災害について考える 第I部 第5章
環境問題
世界の農業形態 世界の農業形態について把握する 第II部 第1章
世界の農業形態
発展途上国(アジア・アフリカ)の農業 発展途上国の農業について概観する 第II部 第3章
世界の農業地域
先進国(アメリカ・カナダ)の農業 先進国の農業について概観する 第II部 第3章
世界の農業地域
エネルギー・資源問題 世界のエネルギー・資源問題について考える 第II部 第5章
エネルギー・資源
ロシアと周辺諸国の鉱工業 ロシアと周辺諸国の鉱工業について把握する 第II部 第6章
世界の工業地帯
発展途上国、先進国の都市問題 発展途上国、先進国の都市問題について考える 第Ⅲ部 第1章
村落・都市
発展途上国の人口問題 発展途上国の人口問題について考える 第II部 第3章
人口と食料
日本の人口問題 日本の人口問題について考える 第II部 第3章
人口と食料
国家の領域と国家間の結びつき 国家の領域と国家間の結びつきについて概観する 第II部 第6章
国家と民族・文化
日本の領土をめぐる問題 日本の領土をめぐる諸問題について考える 第II部 第6章
国家と民族・文化
世界の人種・民族・宗教 世界の人種・民族・宗教ついて把握する 第II部 第6章
国家と民族・文化
試験
試験は15回の教育内容から出題します。
教育内容に基づき多面的考察と論理的展開(序論―本論―結論)期待します。深い理解と自分の意見をしっかりと書くこと。