最終更新日:2024年1月28日

1年次入学生:2年 3年次編入学生:3年 短期大学部:-
文学部 文学科

U149

日本近世史Ⅰ

江戸幕府政治機構の形成

単位条件

通信 2単位

教員

小池 進

履修条件

なし

到達目標

江戸幕府の統治機構は、三代将軍徳川家光の時代にほぼ完成した。これがどのような政治過程を経て出来上がっていったのか、前代の秀忠時代までとの違いは何かなど、たんなる制度史ではなく、当時の政治構造の特質を視野に入れながら理解することを目指す。

学習成果

本授業のテキストや参考書を熟読することによって、上記到達目標に掲げた事柄に対する理解が深まり、かつこれまでの学説や近年の研究成果を学ぶことができる。

テキスト教材

小池進著『日本近世史Ⅰ-江戸幕府統治機構の形成-』(聖徳大学通信教育部)

参考図書

藤井譲治『江戸時代の官僚制』(青木書店)1999
山本博文『寛永時代』(吉川弘文館)1989
横田冬彦『天下太平 日本の歴史⑯』(講談社)2002

評価の要点

到達目標達成のためには、ふんだんに引用された史料の内容を理解することも重要である。

評価方法と採点基準

レポート合格後の科目終了試験で評価する。
事例をあげた具体的説明ができているかを重視する。

履修上の注意事項や学習上のアドバイス

できるだけ参考文献にも目を通してください。学説の相違などが把握できればさらに理解が深まります。なお、レポート提出にあたっては、著者の見解なのか自分の意見なのかがはっきり分かるように書いてください。これは学問の基本です。

レポート課題

提出数 2

第1課題

横書きパソコン印字可
[1600~2000]

第1設題

秀忠時代の年寄制について具体的に説明しなさい。

第2課題

横書きパソコン印字可
[1600~2000]

第1設題

江戸幕府のいわゆる旗本は、どのような組織に編成されていたか、具体的に説明しなさい。

備考・補足

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授業回数別教育内容 身につく資質・能力 学習範囲
(予習・復習を含む)
慶長期の将軍近習と秀忠の取り立て 二代将軍秀忠がどのように側近を取り立てていったのかが理解できる。 第1章1
年寄制の成立 秀忠の政治を支えた機構が理解できる。 第2章1
年寄衆連署奉書 秀忠時代の大名に対する命令伝達の具体像が理解できる。 第2章2
秀忠大御所時代の年寄制 当該期の年寄制の在り方が理解できる。 第2章2
江戸幕府番方の構造 江戸幕府の軍事制度が理解できる。 第2章3
旗本支配 秀忠大御所時代の旗本支配の様相が理解できる。 第2章3
家光政治の開始 秀忠死後の政治中枢の変化が理解できる。 第3章1
六人衆 家光取り立ての側近の役割が理解できる。 第3章1
家光による機構改革1の① 年寄衆の業務分担の様相が理解できる。 第3章2
家光による機構改革1の② 年寄衆と六人衆をつないだ年寄並の存在が理解できる。 第3章2
家光による機構改革2 「将軍諸職直轄制」の内容が理解できる。 第3章3
家光による機構改革3 老中制の特質が理解できる。 第3章3
老中制確立後の家光政治1 大坂城代の死去にともなう幕府の対応が理解できる。 第4章1
老中制確立後の家光政治2 老中制確立後の家光政権の構造が理解できる。 第4章2
総括
試験