最終更新日:2024年2月29日
U142
民俗文化論Ⅱ
人と人の絆単位条件
通信 2単位教員
履修条件
なし
到達目標
(1)フィールドワークに基づく問題関心を持つことができる。
(2)絆に基づく民俗学の成果を深めることができる。
学習成果
(1)身辺の民俗文化について関心をもつことができる。
(2)講とよばれる集団・組織に関する民俗学の成果を学び、その成果を理解することができる。
テキスト教材
長谷部八朗監修『人のつながりの歴史・民俗・宗教─「講」の文化論─』(八千代出版)2022
参考図書
宮田登『民俗学への招待』(筑摩書房)1996
評価の要点
講義内容を的確に理解しているか、理解した内容を元に自身で考察を深められているかをみる。
評価方法と採点基準
レポート合格後の科目終了試験で評価する。
レポートと科目終了試験によってそれぞれ評価する。
履修上の注意事項や学習上のアドバイス
参考文献を多く提示するので、それを元に各人が関心を広げていってほしい。
レポート課題
提出数 2第1課題
第1設題
テキストの『人のつながりの歴史・民俗・宗教』におさめられている論文のうち、自分が関心を持った論文を一つ選び、参考文献を使い ながら自分の意見をまとめよ。なお、対象とする論文は188ページからの「特論」は除く。 (参考文献は、各論文末にある「引用・参考文献」や211ページからの「関連参考文献」に掲載された論文や著書が参考になる)
第2課題
以下の設問1〜設問3より一つ選択とする(3を選択の場合は、必ず「民俗文化論Ⅰ受講有」と課題文に記載すること)
【1600字以上、設問3のみ2000字以上】
第1設題
テキストの『人のつながりの歴史・民俗・宗教』に収められている論文のうち、第1課題で取り上げた以外に、自分が関心を持った論文 を一つ選び、参考文献を使いながら自分の意見をまとめよ。 なお、対象とする論文は188ページからの「特論」は除く。 (参考文献は、各論文末にある「引用・参考文献」や211ページからの「関連参考文献」に掲載された論文や著書が参考になる)
第2設題
博物館や歴史資料館を見学し、館の民俗展示から関心を持ったものを選び、その対象について参考文献を使用して調べ、まとめよ。
※(訪れた博物館が運用しているホームページに限り、Web利用可)
第3設題
自分が住んでいる地域、あるいは祖父母や父母の実家がある地域で、民俗調査をおこない、報告書をまとめよ。
※(設問3のみ「民俗文化論Ⅰ」受講後に限る。この場合、字数は2000字以上とする)
備考・補足
← 表が横スクロールします →
授業回数別教育内容 | 身につく資質・能力 | 学習範囲 (予習・復習を含む) |
|
「講」とは何か | 「講」の定義について理解できる | ||
地域を支える講集団 | 地域と集団の関係について理解できる | ||
女性のつきあい | つきあいを通し女性と集団の関係について理解できる | ||
助けあいの組織 | 互助組織の実態と変遷について理解できる | ||
村落構造と「講」 | 講や組など村内の集団について理解できる | ||
講集団の再編と存続 | 結成された集団の再編と存続について理解できる | ||
布教を支える集団 | 宗教的集団の結成と変遷の歴史について理解できる | ||
寺社の活動と代参 | 代参と呼ばれる集団の旅について理解できる | ||
近代宗教政策による変容と再編 | 近代宗教政策と集団について理解できる | ||
「在俗」の宗教者 | 行者とよばれる宗教者について理解できる | ||
生業の信仰と「講」の位置付け | 生業と集団の関係について理解できる | ||
芸能をめぐる「講」 | 芸能を担う集団の種類と活動について理解できる | ||
「講」を迎える人々 | 宿坊など集団を迎える活動について理解できる | ||
「講」研究の資料1 | 講研究を進める際の文書資料について理解できる | ||
「講」研究の資料2 | 講研究を進める際の物質資料・伝承資料について理解できる | ||
試験 |