最終更新日:2024年2月26日
1年次入学生:2年
3年次編入学生:-
短期大学部:-
文学部 文学科
U139
歴史文化特論Ⅰ
幕末史から日本の近代を考える。単位条件
通信 2単位教員
大庭 邦彦
履修条件
なし
到達目標
1853年ペリー来航以来、1889年明治憲法(大日本帝国憲法発布)、翌90年の国会開設に至る日本近代国家設立過程に焦点をあてることを通じて、重層的な国際関係のなか、植民地化の危機を孕みながらアジア最初の立憲国家設立を実現させるに至った、先人の軌跡を庶民たちの動向を関わらせながら検討する。
学習成果
日本の近代化のプロセスの多様な諸相を、閉ざされてしまった未完の可能性を含めて、確認することができる。
テキスト教材
佐々木克『幕末史』(ちくま書房)2014
参考図書
宮地正人『幕末維新変革史(上・下)』(岩波書店)2012
評価の要点
レポート内容及び科目終了試験でそれぞれ評価する。
評価方法と採点基準
レポート合格後の科目終了試験で評価する。
単なる感想文ではなく、先行研究やテキストの記述内容を踏まえて論理的に論述されているか。
レポート課題
提出数 2第1課題
レポート提出につきましては、各1課題ずつ別々のレポート用紙に分けて提出をして下さい。
横書きパソコン印字可
[3200]
第1設題
第二次長州征討前後の国内状況を論述するとともに、征討が不可避となった政治的な背景、及びその歴史的な意義について論述しなさい。
第2課題
レポート提出につきましては、各1課題ずつ別々のレポート用紙に分けて提出をして下さい。
横書きパソコン印字可
[3200]
第1設題
自由民権運動の展開過程について、明治14年(1881年)に焦点をあてて、その運動の目標と実態の変容を中心に論述しなさい。
備考・補足
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授業回数別教育内容 | 身につく資質・能力 | 学習範囲 (予習・復習を含む) |
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はじめに | |||
ペリーショック/和親条約と通商条約 | 幕末〜立憲国家成立に至る最新の研究動向についての知見が 得られる。 |
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通商条約調印をめぐって/大老井伊直弼と条約調印 | 同 上 | ||
破約攘夷の密約/薩摩と長州の政治運動 | 同 上 | ||
尊王攘夷論の台頭/政治の都・京都の尊王攘夷運動 | 同 上 | ||
攘夷の決行/文久三年八月の政変 | 同 上 | ||
新たな国是を定めるために/朝廷と幕府の合体 | 同 上 | ||
禁門の変/第一次長州征討 | 同 上 | ||
第二次長州征討へ/長州征討と条約勅許 | 同 上 | ||
坂本龍馬が山口へ/薩長誓約 | 同 上 | ||
日本の将来のために/ええじゃないかと踊る民衆 | 同 上 | ||
薩摩と土佐の盟約/大政奉還 | 同 上 | ||
王政復古の政変/近代国家をめざして | 同 上 | ||
岩倉遺外使節/国会の開設を | 同 上 | ||
立憲国家の成立 | 同 上 | ||
試験 |