最終更新日:2024年2月14日

1年次入学生:3年 3年次編入学生:3年 短期大学部:-
文学部 文学科

U138

地誌学

地域の諸事象から世界・日本を学ぶ

単位条件

通信 2単位

教員

足立 欣一

履修条件

なし

到達目標

授業では、自然環境・人文環境などの地域の諸事象から理解することを学びます。日本地誌、世界地誌を通して、現実に起きている多様な現象への認識を深め、考えることができるようにする。
知識・技能
・地図、主題図を読み、風土や景観、文化を分析する能力が身に付く
・世界、日本の重要地名の位置関係を知る
思考力・判断力・表現力
・地誌学、地理学での重要な概念やキーワードを理解する
・地図、統計から地域的特色を把握する力を付ける

学習成果

「地理学」は「地誌学」と「系統地理学」とに大別される。日本や世界の具体例を挙げながら、それぞれの地域はどのような特色や成立過程を持っているかなどを理解する。自然的要素・人文的要素をとおして地域的性格を学ぶ。

テキスト教材

今尾恵介著『地図帳の深読み』(帝国書院)2019

参考図書

高等学校地図帳

評価の要点

・テーマを明らかにし1600字で序論―本論―結論での展開を意識して作成する
・論理的に矛盾していないか、誤字・脱字等については充分吟味して提出のこと
・インターネット・関係文献の丸写しは再提出を求めます。
・使用した文献・URL等は出典を必ず明記する。

評価方法と採点基準

・レポート合格後の科目終了試験で評価する。
・レポート課題に合格した後、科目終了試験を受験し、その評価が60点以上であれば単位の認定となる。

履修上の注意事項や学習上のアドバイス

授業外学修としては、教育課題等の事例として参考図書や新聞記事等々を精読し、現代社会に関する認識を深め、レポート課題等の作成にあてること。

レポート課題

提出数 2

第1課題

【字数:設題中に指示】
いずれか1設題を選択
※パソコン印字の場合、20字×20行、4枚に書くことが望ましい。

横書きパソコン印字可

第1設題

第1章「地形に目をこらす」に関して、スイスの言語分布について概要をまとめ【800字】、多言語国家そのメリット、デメリットについて考察し、述べなさい。

第2設題

第3章「地名や国名の謎」に関して、概要をまとめ【800字】、関心を持った地名・国名等々について考察し、述べなさい。【800字】

第2課題

【字数:設題中に指示】
いずれか1設題を選択
※パソコン印字の場合、20字×20行、4枚に書くことが望ましい。

横書きパソコン印字可

第1設題

第4章「新旧地図帳を比較する」に関して、「分断された国」を参考に南北ベトナム、東西ドイツの分断国家について概要をまとめ【800字】、さらに両国の現状について分析し、理解したことを述べなさい。【800字】

第2設題

第5章「経緯度・主題図・統計を楽しむ」に関して、地図帳記載の「同緯度同縮尺の日本」についてまとめ【800字】、教材としてどのように活用できるか述べなさい。【800字】

備考・補足

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授業回数別教育内容 身につく資質・能力 学習範囲
(予習・復習を含む)
地形に目をこらす 海面下の土地 地図を見て世界各地の低い土地について学ぶ 第1章p8~11
「山越え」する川 「水は低きに流れる」を地図から検証する。 第1章p12~15
地図帳で中央分水界をたどってみよう 「分水界」から地形を学ぶ 第1章p28~33
川の流れと言語が一致 スイスの言語分布 多言語国家スイスについて学ぶ 第1章p34~37
飛地は国を越えて 世界の飛地あれこれ 戦争と世界の飛地について学ぶ 第2章p60~63
気になる境界あれこれ 植民地支配と国境線について学ぶ 第2章p68~71
地名や国名の謎 地域の歴史等から地名・国名について学ぶ 第3章p74~81
山の名は先住民言語へ 山地名から先住民言語について学ぶ 第3章p82~85
上流と下流では違う名前の川 河川名から地名由来について学ぶ 第3章p94~97
新旧地図帳を比較する 新旧地図から時代の流れを考察する 第4章p104~119
人口統計からわかる意外な真実 人口統計から地域の変遷、人口推移について学ぶ 第4章p120~123
市町村合併で消えゆく歴史的地名 合併による市域の変化について考察する 第4章p124~127
分断された国 地図に見る南北ベトナム、東西ドイツから分断国家の歴史を学ぶ 第4章p132~135
経緯度・主題図・統計を楽しむ 経緯度・主題図・統計から世界を俯瞰し、諸事象について考察する 第5章p142~155
主題図から学ぶ(世界の言語・宗教・ケッペンの気候区分) 世界の言語・宗教等について主題図から学ぶ 第5章p164~171
試験
試験は15回の教育内容から出題します。
教育内容に基づき多面的考察と論理的展開(序論―本論―結論)を期待します。
深い理解と自分の意見をしっかりと書くこと。