最終更新日:2024年4月8日
U121
歴史文化論Ⅱ
平安王朝の成立単位条件
通信 2単位教員
履修条件
なし
到達目標
①平安京への遷都により、日本列島の国家と社会がどのように変容したのかを理解する。
②東アジア世界の歴史の中で、日本の古代国家の特質を理解する。
③文化の多様性を理解し、価値観・生き方の多様性を認め合うことができる。
学習成果
(1)平安時代前期における国家・社会の歴史を、理解することができる。
(2)国風文化の成立過程を理解することができる。
(3)日本史の大きな流れの中で、平安時代の重要性について理解することができる。
(4)平安時代を学ぶための基礎的知識を習得できる。
テキスト教材
川尻秋生『シリーズ日本古代史⑤ 平安京遷都』(岩波新書)2011
参考図書
『岩波講座日本通史第5巻 古代4』(岩波書店)1994
吉川真司編『日本の時代史5 平安京』(吉川弘文館)2002
評価の要点
テキストの内容をきちんと理解できているか。
テキストの内容について、学問的手続きを経た上で、批判的に検討しているか。
(テキストの内容を理解するために、難解な語句や専門用語については、必ず辞書・事典類で調べること。
評価方法と採点基準
レポート合格後の科目終了試験で評価する。
〔レポート〕
①テキストの内容を把握し、平安時代の社会と文化の特質について理解しているか。
②専門用語を調べるなど、レポートを書くための準備がきちんとできているか。
〔科目終了試験〕
基本的事実を把握し、論理的な文章で記述できているか。(フィードバックがある場合は、在学生向けホームページに掲載します。)
履修上の注意事項や学習上のアドバイス
課題に対して的確に解答するためには、テキストに書かれた著者の考えに対して、自分なりの考え(賛成・反対など)を提示する必要があります。テキストを批判するためには、必ずテキスト以外の文献も参照するようにしてください。
なお、参照すべき文献の一例を「参考書」にあげた。学問上の手続きに問題のある文献(研究史を踏まえていない、史料批判をしていないなど)や、インターネット上の情報(ウィキペディアなど)は利用しないこと。
レポート課題
提出数 2第1課題
第1設題
テキストの内容を踏まえて、平安時代の「唐風化」について説明しなさい。
第2課題
(注意)
①必ずテキスト以外の文献を探索して調べること。
②参照した文献の書誌情報(著者、書名、出版社、発行年)を、参考文献一覧に記すこと。
第1設題
テキストの中に登場する人物から1人を選び、その人物について論じなさい。
備考・補足
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授業回数別教育内容 | 身につく資質・能力 | 学習範囲 (予習・復習を含む) |
|
ガイダンス 平安時代とは? |
学修内容の概要を理解できる。 | はじめに 予習・復習各30分 | |
桓武天皇とその時代① 平安遷都の意義 |
桓武天皇と平安遷都について理解できる。 | 第一章1・2 予習・復習各30分 | |
桓武天皇とその時代② 桓武朝における征夷の展開 |
桓武朝における征夷の意義について理解できる。 | 第一章3 予習・復習各30分 | |
唐風化への道① 「唐風」儀礼の受容 |
平安初期における唐風化について理解できる。 | 第二章1・2 予習・復習各30分 | |
唐風化への道② 密教の受容と対外関係の変化 |
密教受容の意義について理解できる。 | 第二章3・4 予習・復習各30分 | |
「幼帝」の誕生と摂政・関白の出現① 「幼帝」出現の意義 |
天皇制の変化について理解できる。 | 第三章1 予習・復習各30分 | |
「幼帝」の誕生と摂政・関白の出現② 摂政・関白制度の創出 |
政治制度の変化について理解できる。 | 第三章2・3 予習・復習各30分 | |
成熟する平安王朝① 国風文化の成立 |
国風文化成立の意義について理解できる。 | 第四章1・2 予習・復習各30分 | |
成熟する平安王朝② 天暦の治の実像 |
天暦の治による貴族社会の変化について理解できる。 | 第四章3 予習・復習各30分 | |
成熟する平安王朝③ 受領の成立 |
受領成立の意義について理解できる。 | 第四章4 予習・復習各30分 | |
唐の滅亡と内乱の時代① 東アジア世界の動乱 |
東アジア世界全体の変化について理解できる。 | 第五章1・2 予習・復習各30分 | |
唐の滅亡と内乱の時代② 武士の発生 |
武士発生に至る歴史過程を理解できる。 | 第五章3・4 予習・復習各30分 | |
都鄙の人々① 平安時代の人々のくらし |
平安時代の社会の実態について理解できる。 | 第六章1・2 予習・復習各30分 | |
都鄙の人々② 支配体制の変化 |
地方社会の変化について理解できる。 | 第六章3 予習・復習各30分 | |
まとめ 起源としての10世紀 |
平安前期の歴史的意義について理解できる。 | 第一〜六章 予習・復習各60分 | |
試験 |