最終更新日:2024年2月26日
U120
歴史文化論Ⅰ
日本近代外交史単位条件
通信 2単位教員
履修条件
なし
到達目標
近代日本の主要な外交政策について学び,現代の日本が抱える外交問題を歴史的な背景を踏まえて理解できるようになる。
学習成果
近代日本のリーダーらが、当時の国際社会や国内世論をどのように捉え、どのような政策を決定したのか、その過程を理解するとともに、彼らが下した結論以外の選択肢の可能性についても検討することにより、物事を多角的に分析することができる能力を養うことができる。
テキスト教材
井上寿一『日本外交史講義』(岩波書店)2003
参考図書
佐藤明広、小宮一夫、服部龍二編『人物で読む近代日本外交史:大久保利通から広田弘毅まで』(吉川弘文館)2009
佐藤明広、小宮一夫、服部龍二編『人物で読む現代日本外交史:近衛文麿から小泉純一郎まで』(吉川弘文館)2008
I.ニッシュ著;宮本盛太郎監訳『日本の外交政策:1869-1942霞が関から三宅坂へ』(ミネルヴァ書房)1994
評価の要点
レポート合格後、科目終了試験を受験し合格すること。
評価方法と採点基準
レポート合格後の科目終了試験で評価します。
・レポートでは、課題を正確に理解し論述できているかを評価します。テキストだけでなく参考文献なども踏まえて積極的に取り組んで下さい。
・科目終了試験では、テキスト取り上げている内容の基本的な事柄に関する選択問題と、受講者の意見を問う論述問題を出題します。論述問題では、史実の正確な理解だけでなく、いかに問題意識を持って学習に取り組んでいるかを評価します。
履修上の注意事項や学習上のアドバイス
テキストの各章末紹介されている参考文献に積極的にあたって下さい。
レポート課題
提出数 2第1課題
レポート提出につきましては、各1課題ずつ別々のレポート用紙に分けて提出をして下さい。
いずれか1設題を選択しなさい。
第1設題
幕末、欧米諸国と結んだ条約が、不平等条約と称される理由はなぜか。また、明治政府が条約改正に向けてどのような国家体制を目指したのか論述しなさい。
第2設題
韓国併合に至る過程を「主権線」と「利益線」という言葉を使って説明しなさい。
第3設題
「旧外交」から「新外交」への転換とはなにか。また、「新外交」において日本が直面した問題について論述しなさい。
第2課題
レポート提出につきましては、各1課題ずつ別々のレポート用紙に分けて提出をして下さい。
いずれか1設題を選択しなさい。
第1設題
日本が国際連盟脱退を決断するに至った経緯と、その後の外交方針の内容と問題点を論述しなさい。
第2設題
対米交渉の対立点の内容についてまとめ、近衛文麿首相や松岡洋右外相が解決するために構想した外交政策について説明しなさい。
第3設題
敗戦からサンフランシスコ講和条約締結に至る過程で、日本の安全保障政策がどのように推移していったのか、アメリカの対日政策の変遷にも言及しつつ論述しなさい。
備考・補足
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授業回数別教育内容 | 身につく資質・能力 | 学習範囲 (予習・復習を含む) |
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明治新政府の外交政策 | 幕末開国から明治初期における日本の外交課題 | テキスト P.1-26 | |
明治新政府の外交政策 | 幕末開国から明治初期における日本の外交課題 | テキスト P.1-26 | |
「脱ア」から「入欧」へ | 近代化の推進と外交政策の推移 | テキスト P.27-48 | |
「脱ア」から「入欧」へ | 近代化の推進と外交政策の推移 | テキスト P.27-48 | |
「旧外交」から「新外交」へ | 第一次世界大戦前後の日本の外交政策と国際環境の変容 | テキスト P.49-69 | |
「旧外交」から「新外交」へ | 第一次世界大戦前後の日本の外交政策と国際環境の変容 | テキスト P.49-69 | |
「旧外交」から「新外交」へ | 第一次世界大戦前後の日本の外交政策と国際環境の変容 | テキスト P.49-69 | |
国際協調路線からの離脱 | 満州事変後の日本の外交政策 | テキスト P.71-93 | |
国際協調路線からの離脱 | 満州事変後の日本の外交政策 | テキスト P.71-93 | |
国際協調路線からの離脱 | 満州事変後の日本の外交政策 | テキスト P.71-93 | |
第二次世界大戦下の外交 | 戦時下の外交交渉 | テキスト P.95-116 | |
第二次世界大戦下の外交 | 戦時下の外交交渉 | テキスト P.95-116 | |
第二次世界大戦下の外交 | 戦時下の外交交渉 | テキスト P.95-116 | |
戦後外交の形成 | 占領下の対外政策と国際社会への復帰過程 | テキスト P.117-141 | |
戦後外交の形成 | 占領下の対外政策と国際社会への復帰過程 | テキスト P.117-141 | |
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