最終更新日:2024年4月5日
1年次入学生:2年
3年次編入学生:3年
短期大学部:-
文学部 文学科
U104
日本語の音声
ことばの音(おん)の成り立ちを知り、基礎から応用へ単位条件
面接 2単位教員
李 欣穎
履修条件
なし
到達目標
(1)調音音声学の基本を理解する。
(2)英語や中国語や韓国語などの音声と比較しながら、日本語の音声に関する基礎知識を身につける。
(3)学習者に的確な音声指導を行うための基本と指導法を把握する。
学習成果
(1)日本語の音声的特徴を調音音声学の観点から説明できる。
(2)日本語教育検定試験における音声問題を解ける。
(3)より的確な音声教育を行うことができる。
(4)音声研究を行うための基礎知識やリソースについて把握できる。
テキスト教材
スクーリング時のテキストについては別途お知らせします。
参考図書
松崎寛・河野俊之『日本語教育 よくわかる音声』(アルク)2018
湯澤質幸・松崎寛『シリーズ日本語探究法3 音声・音韻探究法』(朝倉書店)2004
北原真冬・田嶋圭一『音声学を学ぶ人のためのPraat入門』(ひつじ書房)2017
評価の要点
授業で多くの練習問題に取り組むので、それがしっかり身につき、語学教育で実践できるレベルとなっているか、ということを最重要ポイントとする。
評価方法と採点基準
スクーリングにて評価し、出席の状況と最終試験によって評価する。
履修上の注意事項や学習上のアドバイス
(1)日本語の音声に関する理論や知識を受動的に学ぶのではなく、自分自身の音声を客観的に観察し、内省することを通じて音声学的知識を身につけること。
(2)特に予習する必要がない。しっかり復習し、知識や練習問題をきちんと理解すること。
備考・補足
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授業回数別教育内容 | 身につく資質・能力 | 学習範囲 (予習・復習を含む) |
|
ガイダンス・音声学とは・音声と音韻 | 音声学の研究対象がわかる。 | 該当ページ pp.1〜9 | |
音声器官と国際音声字母(IPA) | 音声器官の名称を言うことができる。IPA表の構成についてわかる。 | 該当ページ pp.9〜20 | |
母音 | 母音の分類方法や母音のIPAを知る。 | 該当ページ pp.72〜83 | |
子音1 | 子音の分類方法、及び子音と母音の違いが理解できる。 | 該当ページ pp.17〜40 | |
子音2 | 重要な子音の調音や子音のIPAを知る。 | 該当ページ pp.40〜72 | |
日本語分節音のまとめ&練習問題 | 日本語の母音と子音についてよくわかる。 | 該当ページ pp.84〜96 | |
拍、音節 | 拍と音節の違いと数え方を理解する。 | 該当ページ pp.97〜103 | |
アクセント | 諸言語におけるアクセントの分類について理解できる。 東京方言におけるアクセント型の分類、及びアクセント核の判断ができる。 |
該当ページ pp.105〜124 | |
イントネーション | アクセントとイントネーションの違いがわかる。 | 該当ページ pp.125〜135 | |
リズム、ポーズ、速さ、強調 | リズムなどの基本知識がわかる。 | 該当ページ pp.137〜148 | |
日本語超分節音のまとめ&練習問題 | 日本語の超分節的特徴を理解する。 | 該当ページ pp.97〜148 | |
音声の物理と心理 | 音響音声学の基本知識を把握する。 | 該当ページ pp. 149〜156 | |
音声分析ソフトウェアPraat初級入門 | Praatの基本操作ができる。 | Praatのホームページを参照。 | |
第一言語と第二言語の音声・音韻習得 | 音声習得に関わる要因を知る。 | 指定資料を読んでくること。 | |
音声教育 | 音声教育の実践について再認識する。 | 指定資料を読んでくること。 | |
試験 最終筆記試験。 |