最終更新日:2024年2月28日

1年次入学生:4年 3年次編入学生:4年 短期大学部:-
文学部 文学科

U087

現代語の研究

日本語の形態論

単位条件

通信 2単位

教員

玉懸 元

履修条件

なし

到達目標

豊かな文化的教養を育むためには、まず言葉に関する知識、教養が必要である。本科目は、英語と比較しながら、日本語の単語の文法的な性質と意味的な性質を理解することで、日本文化についての教養の一端を身に付けることができる。

学習成果

日本語の単語の仕組みを正しく説明することができる。

テキスト教材

影山太郎『形態論と意味』(くろしお出版)

評価の要点

①レポート:課題を的確に捉え、参考文献も踏まえてまとめているかどうかで評価する。
②科目終了試験:論述中心であるので、単に暗記するだけでなく、要点を踏まえて他の学説や自身の考えなども述べること。

評価方法と採点基準

レポート合格後の科目終了試験で評価する。
レポート・試験では、テキストの内容把握だけでなく、自分で調べたことや自分の考えも論述すること。

履修上の注意事項や学習上のアドバイス

レポート課題の作成にあたっては、テキストをよく読み、内容を十分に理解した上で、わかりやすい日本語でまとめること。

レポート課題

提出数 2

第1課題

横書きWeb提出可
[1600]

第1設題

①完了用法の「た」が付くか、②結果述語とともに使えるか、③「てある」構文が作れるか、の3点を基準にして、「磨く」と「こする」という2つの動詞が変化動詞であるか活動動詞であるかを説明せよ。

第2課題

横書きパソコン印字可
[1600]

第1設題

「隣に座っている人に話しかける」の下線部は、解釈が2つである。さらに、この区別が意味の違いにどのように反映されているかを述べよ。

備考・補足

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授業回数別教育内容 身につく資質・能力 学習範囲
(予習・復習を含む)
語の基本的な性質 語の基本的な性質を説明できる 第1章
語彙意味論 語彙意味論の研究史が説明できる 第2章
多義性と特質構造 多義性を特質構造に基づいて説明できる 第3章
生成レキシコン 生成レキシコンの考え方が説明できる 第3章
複合名詞の意味解釈 構造に基づく複合名詞の解釈について説明できる 第4章
語彙概念構造 語彙概念構造を用いた、動詞の意味の表示方法を理解する 第5章
動詞の語彙概念構造と動詞句の統語構造 語彙概念構造と統語構造の関係について説明できる 第5章
名詞転換動詞 名詞転換動詞の性質について説明できる 第6章
動詞の名詞化 動詞由来名詞の性質について説明できる 第7章
名詞用法の動詞由来複合語 「値上げ」「爪切り」のような語の性質を理解する 第8章
述語として働く動詞由来複合語 「水洗いする」のような表現の性質を理解する 第8章
動作主名詞 動作主名詞について理解する 第9章
派生接辞 派生接辞の性質を説明できる 第10章
日本語の複合動詞と英語の句動詞 日本語の複合動詞と英語の句動詞の異同を理解する 第11章
語彙的複合動詞と統語的複合動詞 2種類の複合動詞の違いについて理解する 第11章
試験