最終更新日:2024年3月12日

1年次入学生:3年 3年次編入学生:4年 短期大学部:-
文学部 文学科

U073

日本古典文学史Ⅱ

江戸時代の文学の流れ

単位条件

通信 2単位

教員

松本 麻子

履修条件

なし

到達目標

江戸時代の文学の流れをたどり、あわせてさまざまなジャンルと作品の特徴について、説明できる。

学習成果

1.江戸時代の文学がどのような背景で生まれ、その後どうなったか
2.それぞれの特徴
3.それぞれの種類
以上の3点を理解し、江戸時代の文学全体の特徴について理解できる。

テキスト教材

乾安代(他)『日本古典文学史』(暁印書館)
中野沙惠『江戸時代文学史I』(聖徳大学通信教育部)

参考図書

『鑑賞日本古典文学 日本文学史入門』(角川書店)
秋山虔他編『日本古典文学史の知識』(有斐閣)
時代別日本文学史事典編集委員会編『時代別日本文学史事典 近世編』(東京堂出版)など

評価の要点

江戸時代のそれぞれの文学や特徴を正確に理解できているか。
それらがどのような背景でおこったか、どのように変わっていったか、などを理解できているか。

評価方法と採点基準

レポート評価:課題の意図が正確に読みとれているか、表記・表現が適切かを評価します。
科目終了試験:問題を的確に把握し、正確な表現と内容で解答しているかを評価します。

履修上の注意事項や学習上のアドバイス

テキストだけでなく専門的な参考文献を複数読んでください。また、参考文献に加えて実際にその分野の作品を読んでください。現代語訳のつけられたものでもよいです。また、レポートを作成するとき、引用文を引用とわかる形で示し、参考文献名も必ずそれぞれの引用部分で示してください。

レポート課題

提出数 2

第1課題

縦書きパソコン印字可
[2000]

第1設題

近世の文学の特徴をまとめなさい。

第2課題

いずれか1設題を選択

縦書きパソコン印字可
[2000]

第1設題

西鶴・近松・芭蕉のうち1人を選び、その文学観と文学上の業績について記しなさい。

第2設題

読本、洒落本、黄表紙・合巻、滑稽本、人情本のいずれか一つについて、その特徴を記しなさい。

備考・補足

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授業回数別教育内容 身につく資質・能力 学習範囲
(予習・復習を含む)
中世から近世へ、江戸時代文学の特徴 江戸時代の文学の特徴が理解できる。
(日本古典文学史) p.168〜169 (江戸時代文学史I) p.4〜8
仮名草子
近世前期に多種の仮名草子が表われた背景と実態を理解する。
仮名草子について背景と実態が理解できる。 (日本古典文学史) p.173〜175 (江戸時代文学史I) p.17〜24
貞門俳諧
松永貞徳を中心とする貞門俳諧の特徴を知る。
貞門俳諧の特徴が理解できる。 (日本古典文学史) p.175〜180 (江戸時代文学史I) p.25〜34
談林俳諧
西山宗因を中心とする談林俳諧の特徴を知る。
談林俳諧の特徴が理解できる。 (日本古典文学史) p.180〜183 (江戸時代文学史I) p.35〜45
浮世草子
井原西鶴の創始した浮世草子の特徴を知る。
浮世草子の特徴が理解できる。 (日本古典文学史) p.189〜196
蕉風俳諧と松尾芭蕉
松尾芭蕉の俳諧観と特徴を知る。
芭蕉の俳諧観を理解できる。 (日本古典文学史) p.196〜202
浄瑠璃
その成立および竹本義太夫・近松門左衛門について知る。
浄瑠璃における近松の仕事が理解できる。 (日本古典文学史) p.183〜189
歌舞伎
その成立とその後の変化を知る。
歌舞伎の成立と流れが理解できる。 (日本古典文学史) p.183〜185 p.242〜247
儒学と漢詩文
儒学の流れと文学観および漢詩文について知る。
荻生徂徠を中心とする儒学が理解できる。 (日本古典文学史) p.202〜204 p.208〜210
国学と和歌
契沖・真淵・宣長の考えおよび近世の和歌について知る。
国学および和歌を理解できる。 (日本古典文学史) p.170〜172 p.205〜207 p.219〜222
読本
読本の成立背景および特徴を知る。
読本の成立と特徴が理解できる。 (日本古典文学史) p.216〜219 p.228〜230
洒落本
洒落本の成立と特徴を知る。
洒落本の成立と特徴が理解できる。 (日本古典文学史) p.222〜226
黄表紙・合巻
草双紙・黄表紙の関係と合巻の成立およびその特徴を知る。
黄表紙の特徴が理解できる。 (日本古典文学史) p.226〜228
滑稽本・人情本
近世後期に行われた滑稽本と人情本とを知る。
滑稽本と人情本の特徴が理解できる。 (日本古典文学史) p.230〜236
天明狂歌と川柳
天明期の狂歌および「柳多留」に代表される川柳を知る。
狂歌と川柳の特徴が理解できる。 (日本古典文学史) p.208〜216 p.236〜238 (江戸時代文学史I) p.14〜16
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