最終更新日:2024年3月12日

1年次入学生:2年 3年次編入学生:3年 短期大学部:-
文学部 文学科

U036

英語の語彙と用法Ⅲ

英語の語彙と用法の関係を文法に基づいて解き明かす

単位条件

通信 1単位

教員

竝木 崇康

履修条件

なし

到達目標

英語の単語について、柔軟な思考力と豊かな発想を培い多角的視点で眺めることができるようになる。

学習成果

英語の単語について、多角的視点で眺めることができるようになり、英単語の学習の際にどのような側面に注意を払って学習すべきであるかというものの見方が涵養され、課題解決能力と表現力を身につけることができる。

テキスト教材

『総合英語 Evergreen』(いいずな書店)
『名言で覚える英単語』(聖徳大学通信教育部)

参考図書

八木克正編集主幹『ユースプログレシブ英和辞典』小学館(単語の意味の解説が詳しく適切である)
石黒昭博監修『総合英語 Forest』(桐原書店)

評価の要点

レポートでは、大学の講義演習のレベルの成果が期待されている。課題のすぐ下に書いてあるレポート作成のポイントを参照の上、レポートを作成してください。
科目終了試験では、英文法の初歩的かつ総合的学力を計る。

評価方法と採点基準

レポート合格後の科目終了試験で評価する。
レポートのレベルは大学の基礎的な専門力的思考力を判断する。科目終了試験では、英文法の初歩的かつ総合的学力を計るので、S あるいはA の評価を得ることが望ましい。

履修上の注意事項や学習上のアドバイス

テキストを熟読すればレポートを書くことは可能であろうが、より深い英語の理解を得るために、課題のすぐ下に書いてある「レポート作成のポイント」を参考に、参考書などの当該箇所を読み込んで考えを深めることが望ましい。

レポート課題

提出数 1

第1課題

横書きパソコン印字可
[2000~2400]

第1設題

日本語と英語における名詞の相違点について具体的に論じなさい。可算名詞(countable nouns)[数えなくてはならない名詞の用法]・不可算名詞(uncountable nouns)[数えてはならない名詞の用法]と冠詞と数詞の関係についてもふれること。

【レポート作成のポイント】
1.文の意味が名詞句を前置詞で接続した形でほぼ表せる英語の特徴
(a) The enemy destroyed the city.
the destruction of the city by the enemy
the city’ s destruction by the enemy
(b) A cup of coffee will make you feel better.
If you drink a cup of coffee, you will feel better.
2.countable nouns vs. uncountable nouns
次の例を考えてみて下さい。
(1)無冠詞単数の不可算名詞の用法は 果肉、肉、材質を表す。
(c) I like monkeys.
I like monkey.(サルの肉が好きだ)
(d) I ate some apple.
I ate an apple.(丸ごと一個)
(e) I wrote my name with a pencil.(道具)
I wrote my name in pencil/in ink.(材質)(鉛筆書き、インクで)
(2)可算名詞となる場合、不可算名詞となる場合
(f) Have some chocolates.(小分けのチョコレート複数個を人に勧める)
Have some chocolate.(板チョコを割って人に勧める)
(g) *a knowledge, *one knowledge
a deep knowledge, a knowledge of chemistry (形容詞が付くとa は付く、ただしone は不可:*one deep knowledge,
*one knowledge of chemistry)
(h) There was silence.
There was a silence.(皆が喋っていて一瞬静寂になりまた喋り出した)
可算名詞・不可算名詞と数詞・複数形との関係
(i) He did me a kindness/*one kindness/*two kindnesses/ OK=many kindnesses.
(j) waters, ashes は可能、しかし、いずれも不可算名詞
(3)可算名詞であるための必要条件はどう考えたらよいか。
(4)可算名詞と不可算名詞との区別はどのようにしたら良いか。

上記のことを理解の上、テキストを読み進め、考察を深めてください。

備考・補足

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授業回数別教育内容 身につく資質・能力 学習範囲
(予習・復習を含む)
第13章 疑問詞と疑問文
疑問文の形、疑問詞の種類と用法、疑問文のさまざまな形、疑問文への答え方、疑問文の慣用表現
英文法の精緻な理解とその理由を考えることができるようになる 大学における英文法の基礎的考え方の土台となる部分の理解
第14章 否定(前半)
英語で否定を表す、否定語と否定の範囲【学習の留意点】否定の範囲(scope)と否定の焦点(focus)とを区別して考える
第14章 否定(後半)
部分否定・二重否定、否定の慣用表現、否定語を使わない否定表現
第15章 話法
発言内容の伝え方、直接話法と間接話法、間接話法の応用形 【学習の留意点】機械的な書き換えでは処理ができない。
第16章 名詞構文・無生物主語
名詞構文と無生物主語、名詞構文、無生物主語
第17章 強調・倒置・挿入・省略・同格
文の要素に手を加える理由、強調、倒置、挿入、省略、同格【学習の留意点】倒置が行われている文は倒置の内容が文全体を修飾している。
第18章 名詞(前半)
数えられるか・数えられないか、名詞の種類、名詞の用法【学習の留意点】レポート作成のポイントも参照
第18章 名詞(後半)
注意すべき名詞の用法、名詞の複数形、所有を表す名詞の形限定詞とは
第19章 冠詞
a/anかtheか冠詞なしか、冠詞の基本用法、冠詞の働き、不定冠詞・定冠詞・無冠詞の働き
第20章 代名詞
25/29代名詞の働き、人称代名詞、itの用法、指示代名詞、不定代名詞
第21章 形容詞
形容詞の働きと使い方、形容詞の用法、形容詞の注意すべき用法3数量を表す形容詞、数詞、国名を表す形容詞
第22章 副詞
副詞の位置と働き、副詞の用法、副詞の注意すべき用法、2つの文の論理関係を表す副詞
第23章 前置詞
前置詞のイメージ、前置詞が作る句の形と働き、前置詞の用法
第24章 接続詞
接続詞の働き、等位接続詞の用法、名詞節を導く従属接続詞の用法、副詞節を導く従属接続詞の用法
総復習
付録 動詞の活用、群動詞、群前置詞、英文中で使われるおもな記号と表記法
試験