最終更新日:2024年3月12日

1年次入学生:1年 3年次編入学生:3年 短期大学部:-
文学部 文学科

U013

英語の語彙と用法Ⅰ

英語の語彙と用法の関係を文法に基づいて解き明かす

単位条件

通信 1単位

教員

竝木 崇康

履修条件

なし

到達目標

英語の単語について、柔軟な思考力と豊かな発想を培い多角的視点で眺めることができるようになる。

学習成果

英語の単語について、多角的視点で眺めることができるようになり、英単語の学習の際にどのような側面に注意を払って学習すべきであるかというものの見方が涵養され、課題解決能力と表現力を身につけることができる。

テキスト教材

『総合英語 Evergreen』(いいずな書店)
『名言で覚える英単語』(聖徳大学通信教育部)

参考図書

八木克正編集主幹『ユースプログレシブ英和辞典』小学館(単語の意味の解説が詳しく適切である)
石黒昭博監修『総合英語 Forest』(桐原書店)

評価の要点

レポートでは、大学の講義演習のレベルの成果が期待されている。レポート作成のポイントを参照の上、レポートを作成してください。
科目終了試験では、英文法の初歩的かつ総合的学力を計る。

評価方法と採点基準

レポート合格後の科目終了試験で評価する。
レポートのレベルは大学の基礎的な専門力的思考力を判断する。科目終了試験では、英文法の初歩的かつ総合的学力を計るので、S あるいはA の評価を得ることが望ましい。

履修上の注意事項や学習上のアドバイス

テキストを熟読すればレポートを書くことは可能であろうが、より深い英語の理解を得るために、「レポート作成のポイント」を参考に、参考書などの当該箇所を読み込んで考えを深めることが望ましい。

レポート課題

提出数 1

第1課題

横書きパソコン印字可
[2000~2400]

第1設題

英語の5文型について、その利点と限界について論じなさい。自動詞と他動詞との関係、義務的副詞の扱いについて論じなさい。

【レポート作成のポイント】
1.五文型では不十分なところ
(文頭の「*」(asterisk)はその文が不適格文であることを示します)
(1)他動詞の受動態は5 文型のどれになるか。
(2)SV + Adverb(義務的要素として副詞が必要な自動詞)
(a) John behaved well.
*John behaved.
(b) Behave well.
*Behave.
(c) John behaved himself.
Behave yourself.
(d) John lives in London.
*John lives.
(e) All roads lead to Rome.
*All roads lead.
(f) The book belongs to Mary.
*The book belongs.
(3)SVO + Adverb(義務的要素として副詞が必要な他動詞)
(g) John put the book on the shelf.
*John put the book.
(h) He took me to the zoo.
*He took me.
2.自動詞と他動詞の関係について
(1)他動詞にも自動詞にも使用できる動詞にはどのような例があるか。
(2)他動詞の目的語がその動詞の自動詞用法では自動詞の主語となる動詞にはどのようなものがあるか。
典型例:The sun melted the snow./The snow melted. John opened the door./The door opened. のように他動詞の目的語が自動詞の主語になるような対応を示す他動詞・自動詞の組が英語の中心的な動詞の性質です。そういう動詞をいろいろ探してみて下さい。ざくざくと例が見つかるはずです。march, melt, break, sail, slam, count, train, rank, reflect,puff, clean, fold など極めてたくさんあります。このことこそが英語の本質的特徴です。これらの動詞を辞書で丹念に調べてみること。ergative, middle などの文法用語をヒントに他動詞と自動詞の用法を考察してください。

上記のことを理解の上、テキストを読み進め、考察を深めてください。

備考・補足

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授業回数別教育内容 身につく資質・能力 学習範囲
(予習・復習を含む)
序章 文の成り立ち第1章 文の種類
英語の語順、基本的な文の形、疑問文・命令文の応用形
英文法の精緻な理解とその理由を考えることができるようになる 大学における英文法の基礎的考え方の土台となる部分の理解
第2章 動詞と文型
動詞の使い方と文型 動詞の使い方・型、注意すべき動詞の使い方、文型と動詞
第3章 動詞と時制
「時」をどのように表すが、現在形と現在進行形、過去形と過去進行形、未来を表す表現
時や条件を表す接続詞の後で用いる現在形、進行形の注意すべき用法、未来を表すさまざ
まな表現、動詞の形と時制のまとめ 【学習の留意点】英語には未来時制はない
第4章 完了形
完了形が表す意味、現在完了形と現在完了進行形、過去完了形と過去完了進行形、未来完
了形、「今」に視点を置かない現在完了形 動詞の形の決め方、時制の一致
【学習の留意点】完了形には「完了」を表す場合と「時制」を表す場合とがある。
第5章 助動詞(前半)
助動詞の役割、能力・許可を表す助動詞、義務・必要を表す助動詞、可能性・推量を表す
助動詞、will/would/shallの用法
【学習の留意点】willやwouldは条件節、仮定節が隠れていることを表す。
第5章 助動詞(後半)
need/used toの用法、助動詞+have+過去分詞、助動詞を含む慣用表現、that節で用
いられるshouldの用、助動詞のまとめ
第6章 態
受動態の形と意味、受動態の基本形、受動態のさまざまな形、語順に注意する受動態、受
動態のさまざまな形、注意すべき受動態の表現、準動詞とは
【学習の留意点】受動態は自動詞表現
第7章 不定詞(前半)
不定詞とは、定詞の名詞的用法、不定詞の形容詞的用法、不定詞の副詞的用法、SVO+to
不定詞、不定詞の意味上の主語と否定語の位置
【学習の留意点】不定詞の意味上の主語は、必ず左側にある最も近い名詞
第7章 不定詞(後半)
使役動詞・知覚動詞を使った表現、不定詞のさまざまな形、自動詞+to不定詞、不定詞の
注意すべき用法
第8章 動名詞
動名詞とは、動名詞の働き、動名詞の意味上の主語と否定語の位置、動名詞のさまざまな形、動名詞を使った重要表現、動名詞と不定詞
【学習の留意点】動名詞とは、動詞の意味が名詞の衣をまとっているもの
第9章 分詞
分詞とは、名詞を修飾する分詞(限定用法)、補語になる分詞(叙述用法)、have+0+分詞/
see+0+分詞、分詞構文、分詞構文の応用、付帯状況を表すwith+(代)名詞+分詞、分詞
を使った表現、英語の情報構造
第10章 比較 何と何を比較するのか、原級・比較級・最上級、原級を使った比較、比較級を使った比較、最上級を使った比較、原級・比較級を使って最上級の意味を表す、原級を用いたさまざまな表現、比較級を用いたさまざまな表現、比較級を用いたさまざまな表現、noを使った比較表現、最上級を用いたさまざまな表現 【学習の留意点】 more,lessはイコールを含まない
第11章 関係詞
関係代名詞と関係副詞、関係代名詞の基本、関係代名詞の継続用法、関係副詞、複合関係
詞、「譲歩」を表す複合関係詞、関係代名詞の働きをするasとthan、関係代名詞のさま
ざまな用法、4関係形容詞、旬と節l「句」と「節」とは何か、句の種類、節の種類
第12章 仮定法 「仮定法」と動詞の形、ifを使った仮定法、wishやas ifの後の仮定法1
未来のことを表す仮定法、ifが出てこない仮定法、仮定法を使った慣用表現、仮定法を使ったていねいな表現 【学習の留意点】日本語では「もし」と言えば済むが、英語では、実現するかもしれないことを仮定する場合と非現実を仮定する場合との区別にコミットしないそもそも口を開けない
総復習
試験