福祉心理学

社会福祉や地域援助における心理的援助の理論とスキルを学ぶ

単位条件

通信 2単位

教員

池内朋子

履修条件

なし

到達目標

・福祉現場において生じる問題およびその背景を理解する。
・福祉現場における心理社会的課題および必要な支援について考察する。
・虐待および認知症についての基本的知識を習得する。

学習成果

福祉的対応を必要とする人たちとその家族、福祉活動に携わる人たちの心理的問題を理解し、必要な心理支援についての考察を深めることができる。

テキスト教材

山中克夫・四ノ宮美恵子・宮本信也編　公認心理師カリキュラム準拠『福祉心理学』（医歯薬出版）

参考図書

中島健一編『福祉心理学』（遠見書房）
川畑隆・笹川宏樹・宮井研治編『福祉心理学福祉分野での心理職の役割』（ミネルヴァ書房）

評価の要点

レポートは、テキストや参考書をしっかり読み、課題を的確に捉えてレポートを作成しているか評価します。
科目終了試験は選択式の問題中心ですが、テキストをしっかり読んで基礎的な知識を理解しているか評価します。

評価方法と採点基準

レポート課題と科目終了試験によって評価します。

履修上の注意事項や学習上のアドバイス

テキストを熟読し、さらに参考書や関連本・文献を読んで理解を深めてください。

レポート課題

提出数 2

第1課題

横書きパソコン印字可Web提出可

[1400]

第1設題

すべてに答えなさい。

（１）「福祉」について、ウェルフェア（Welfare）とウェルビーイング（Well-being）の語を用いて説明してください。【300字程度】
（２）福祉心理学とはなにか、広義と狭義の意味をそれぞれ含めて説明してください。【300字程度】
（３）以下のａ）からｃ）の項目のうちから２つを選び、それぞれ具体例を挙げて説明してください。【１つにつき400字×２（800字程度）】
ａ）ノーマライゼーション
ｂ）手段的日常生活動作（IADL）
ｃ）認知行動療法

第2課題

横書きパソコン印字可Web提出可

[1400]

第1設題

すべてに答えなさい。

（１）「高齢者虐待」と「被虐待児（者）」への心理支援について具体例を記述してください。【１つにつき300字×２（600字程度）】
（２）認知症高齢者の心理支援について、具体例を挙げて説明してください。【400字程度】
（３）クオリティ・オブ・ライフ（QoL）について、具体例を挙げて説明してください。【400字程度】

備考・補足

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授業回数別教育内容	身につく資質･能力	学習範囲（予習・復習を含む）
社会福祉の歴史と動向	「福祉」の定義、国内外の社会福祉の歴史と動向を知る	テキスト序論・１章 90分
社会福祉の理念	様々な理念について理解を深める	テキスト３章 90分
社会福祉の制度・法律	社会福祉法、児童福祉関連、高齢者関連、障害者関連について知る	テキスト２章 90分
社会福祉の職種	精神保健福祉士、社会福祉士、介護福祉士について知る	テキスト３章 90分
福祉現場における活動の基本	ソーシャル・インクルージョン、多職種連携・協働、アウトリーチについて理解する	テキスト１章・３章・12章 90分
福祉分野の活動における倫理	尊厳・自己決定、自己実現、権利擁護（アドボカシー）について理解する	テキスト３章・４章 90分
福祉における心理アセスメント	発達および認知症に関するアセスメントについて知る	テキスト6章・10章・11章・13章 90分
福祉における心理学的支援	認知行動療法、社会生活技能訓練、遊戯療法などについて知る	テキスト4章・12章・15章 90分
児童福祉分野の活動	児童福祉施設・サービス、社会的擁護、児童相談所の役割について知る	テキスト4章・８章 90分
家庭福祉分野の活動	貧困・ひとり親家庭、ドメスティック・バイオレンス、子育て支援について知る	テキスト４章・９章 90分
高齢者福祉分野の活動	高齢者福祉施設・サービス、在宅福祉、手段的日常生活動作について知る	テキスト６章・14章 90分
障害者福祉分野の活動	障害者福祉施設・サービス、セルフヘルプグループ、雇用支援について知る	テキスト５章・15章 90分
虐待	児童虐待、高齢者虐待、被虐待児（者）への支援について理解する	テキスト６章・７章 90分
認知症	血管性認知症、変性性認知症、患者・介護者への支援について知る	テキスト６章・13章・14章 90分
まとめ	福祉現場における様々な心理社会的課題、必要な支援について考察できる	テキスト・参考書 90分
試験授業で取り上げたテーマの中から選択式の問題の試験を実施します。

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