最終更新日:2024年10月25日

1年次入学生:2年 3年次編入学生:3年 短期大学部:-
心理・福祉学部 心理学科

P069

公認心理師の職責

公認心理師としての専門性を理解する

単位条件

通信 2単位

教員

渡邉 明子

履修条件

なし

到達目標

公認心理師の役割・業務を理解し、情報の適切な取り扱い、法的義務および倫理を学ぶことによって、心理支援を要する者の安全をはかることができる。
生涯にわたる自己研鑽の態度を身につけ、自己の課題を発見し、解決に向けて行動することができる。
本科目は聖徳大学のディプロマポリシーである「3.専門分野に関する理論・知識・技能を修得し、理論と実践を結びつけて社会で発揮できる専門性の高い実践力を育成する」に該当する。

学習成果

①公認心理師の役割を説明することができる
②公認心理師の法的義務および倫理を説明することができる
③心理に関する支援を要する者等の安全確保に必要なことについて説明できる
④情報を適切に取り扱うことができる
⑤保健医療、福祉、教育その他の分野における公認心理師の具体的な業務を説明できる
⑥自己課題を発見し、解決することができる
⑦多職種連携および地域連携について説明することができる

テキスト教材

野島一彦編『公認心理師の職責』(遠見書房)2018

評価の要点

テキストに基づき、公認心理師の職責が正確に理解されているかが、評価の要点となる。

評価方法と採点基準

レポート合格後の科目終了試験で評価する。
レポート課題を提出、合格後、試験を受けること。
最終評価は試験によって行う。

履修上の注意事項や学習上のアドバイス

テキストをよく読み、レポート課題に取り組んで下さい。

レポート課題

提出数 2

第1課題

解答用紙あり

第1設題

当てはまる言葉を以下から選びなさい。(一語につき選択は1回のみ)
1.公認心理師の業務の目的は( 1 )の( 2 )の保持増進に寄与することである。
2.公認心理師法第2条に示されている公認心理師の定義には、「公認心理師」の( 3 )を用いて( 4 )および( 5 )に対して行うべき業務が示されている。ここで、今までの心理職と異なる点としては( 6 )が初めて業務として位置づけられている点である。
また、義務として法第40条では( 7 )行為の禁止、法第41条では( 8 )義務があり、これに違反した場合は罰則規定がある。
3.公認心理師の業務に当たっては、その担当する者に対して、( 9 )( 10 )( 11 )等が密接な連携の下で総合的かつ適切に提供されるようにする。また、当該支援に係る主治の医師があるときは、( 12 )なければならない。
4.支援に取り組む際、また支援中であっても( 13 )を行いあるいは修正し、支援が適切・効果的であるかを( 14 )モデルの視点から検討し続けることが大切である。そして要心理支援者が( 15 )を深め( 16 )を促進できるように、個人を( 17 )する。
5.公認心理師は、正当な理由が無く、その業務に関して知り得た人の秘密を漏らしてはいけない。正当な理由とは、( 18 )や( 19 )のほか、それらに関連する理由が想定されるが、( 20 )にかかわる非常事態なども考えられる。また、( 21 )行為や( 22 )行為だけでなく、社会的な信用を失う行為もしてはならないとされている。公認心理師は、法で規定された業務と役割は、( 23 )からの負託として受け止めなければならない。
6.公認心理師には、資質向上の責務が求められる。そのために、( 24 )( 25 )( 26 )は重要である。
7.法と職業倫理の違いは、法は( 27 )を背景に持ち、強制力がある。最低限の基準という法的な考えと異なり、職業倫理は( 28 )であり( 29 )の指針となるもので、「しなければならないこと」「してはならないこと」という( 30 )倫理と専門家として目指す最高の行動基準を目指す( 31 )倫理などのレベルがある。
8.専門的能力に関する判断の一つとして、特定の情況のもとで過失の有無を判定するための標準を( 32 )という。心理職の場合、この判断基準とみなされるのは、国内外の( 33 )等が作成している種々の( 34 )といえる。また、心理学の職業倫理として示される基準は、自身の( 35 )( 36 )( 37 )に基づく専門的能力である。
9.自身あるいは他者の生命に関する明確かつ切迫した危機が存する状況は、( 38 )判決から導き出された( 39 )義務が適用される状況である。これ以降、犠牲者となりうる人を積極的に保護することを求めていることから( 40 )義務と呼ばれるようになった。この義務は、( 41 )についても適用される。
10.特定の専門家が、適切で効果的なやり方で業務を行う資格を持ち、その専門職の倫理観や価値観に沿ったやり方で、適切な判断、批判的思考、そして意志決定ができる力を( 42 )と言い、近年、立体モデルで説明される。心理職にある者は、常に自分自身の能力と技能を見定め、必要に応じてその活動を修正していく( 43 )に取り組む。これを促進させるための方法としては経験豊富な心理職からの( 44 )や精神分析で言う( 45 )などがある。
11.公認心理師はクライエントから伝えられた事柄を外に漏らさないことが原則であるが、いくつかの例外状況はある。たとえば、明確で差し迫った生命の危機があり、攻撃される相手が特定されている場合、自殺等、自分自身に対して深刻な危害を加えるおそれのある緊急事態、( 46 )が疑われる場合、相談室内のケースカンファレンス等、( 47 )による定めがある場合、( 48 )による支払いが行われる場合、( 49 )が、自分自身の精神状態や心理的な問題に関連する訴えを裁判等によって提起した場合、クライエントによる明示的な( 50 )がある場合、である。


a.自己研さん  b.裁判  c.タラソフ  d.上司  e.福祉  f.人命  g.教育及び情報の提供  h.契約者
i.身体の健康  j.違法行為  k.法的違反  l.虐待  m.名称  n.クライエント  o.エンパワーメント
p.司法手続  q.国民  r.心の健康  s.行動規範  t.ガイドライン  u.法  v.業務  w.現実の問題解決
x.研究  y.命令  z.支払い  ア.要心理支援者  イ.秘密保持  ウ.自己決定  エ.注意の標準
オ.相互研さん  カ.心理支援者  キ.教育分析  ク.要支援者の関係者  ケ.生涯学習  コ.スーパービジョン
サ.教育  シ.意思表示  ス.自殺  セ.国民  ソ.訓練  タ.教育  チ.診断  ツ.生物─医学
テ.心理アセスメント  ト.理想追求  ナ.知識  ニ.アドバイスの受け入れ  ヌ.自己理解  ネ.その指示を受け
ノ.医療保険  ハ.警告  ヒ.部下  フ.保健医療  ヘ.保護  ホ.経験  マ.協力し  ミ.違法
ム.国家権力  メ.生物心理社会  モ.反省的実践  ヤ.信用失墜  ユ.学会  ヨ.コンピテンシー


 

第2課題

レポートは「見出し」や「空行」を用いず、段落を適切に用いて文章を展開させること。また、文章の基本的なルールを守ること。

横書きパソコン印字可
[1600]

第1設題

メンタルヘルス領域の職業倫理についてまとめ、法との違いについて述べなさい。

備考・補足

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授業回数別教育内容 身につく資質・能力 学習範囲
(予習・復習を含む)
公認心理師の役割 公認心理師の役割がわかる 1章90分
公認心理師の法的義務・倫理 公認心理師の法的義務・倫理がわかる 2章90分
クライエント/患者らの安全の確保のために クライエントの安全確保に何が必要かわかる 3章90分
情報の適切な取り扱いについて 情報の適切な取り扱いがわかる 4章90分
保健医療分野における公認心理師の具体的な業務 保健医療分野における公認心理師の業務がわかる 5章90分
福祉分野における公認心理師の具体的な業務 福祉分野における公認心理師の業務がわかる 6章90分
教育分野における公認心理師の具体的な業務 教育分野における公認心理師の業務がわかる 7章90分
司法・犯罪分野における公認心理師の具体的な業務 司法・犯罪分野における公認心理師の業務がわかる 8章90分
産業・労働分野における公認心理師の具体的な業務 産業・労働分野における公認心理師の業務がわかる 9章90分
支援者としての自己課題・解決能力I 自己課題を発見できる 10章90分
支援者としての自己課題・解決能力II 課題解決に向けた方策を練ることができる 10章90分
生涯発達への準備 大学院進学を含め生涯学習の計画を立てることができる 11章90分
多職種連携および地域連携I 連携の必要な職種等がわかる 11章90分
11章90分
多職種連携および地域連携II 多職種とどのように連携してゆくかがわかる 12章90分
公認心理師の今後の課題
公認心理師の今後の課題がわかる 13章90分
試験
レポート課題を中心に、テキストの中から出題します。