最終更新日:2024年11月17日

1年次入学生:3年 3年次編入学生:3年 短期大学部:-
心理・福祉学部 心理学科

P067

司法・犯罪心理学Ⅰ(2024年11月15日まで)

犯罪の行動心理学的理解と防犯対策

単位条件

通信 2単位

教員

末永 清
2024年11月16日

1)担当教員変更により、シラバスの一部修正がございます。

2)テキスト教材の変更はございません。

3)設題が追加となります。

これから学習を行う方は、追加となった設題 <記述問題>指定回答用紙をダウンロードして提出してください。

今までの論述形式の設題につきましては、2024年度3月末までは引き続き受付をいたします。

また、2月以降に実施する科目終了試験につきましても、レポート課題合格が論述形式であった方、記述問題であった方で

いずれの場合にも対応するかたちといたします。

変更後のシラバスはこちら

履修条件

「心理学概論」及び「社会心理学」を履修していることが望ましい。

到達目標

犯罪・非行、犯罪被害及び家事事件について具体的な問題を取り上げながら、司法・犯罪分野における制度や関係機関の活動と心理学的支援の在り方を考察する。

学習成果

犯罪・非行、犯罪被害及び家事事件について基本的知識を得ることができる。また、司法・犯罪分野における心理的支援の実際を知り、自分に何ができるか考えることができる。

テキスト教材

越智啓太『司法犯罪心理学』(サイエンス社)2020

参考図書

原田隆之『入門犯罪心理学』(千曲書房)2015
河野荘子・岡本英生『コンパクト犯罪心理学』(北大路書房)2013
小林寿一『少年非行の行動科学』(北大路書房)2008
福島章『犯罪心理学』(PHP)2008
細江達郎『図解雑学犯罪心理学』(ナツメ社)2005

評価の要点

学習内容を理解し、自分の考えを文章でどの程度分かりやすく説明することができるかによって評価する。

評価方法と採点基準

科目終了試験の得点で評価する。

履修上の注意事項や学習上のアドバイス

履修の順序は教科書通りになっていないので、まず全体を読み通してから学習しなければならない。
不明の点は、参考書で補う。そのほかインターネットでも調べるとより興味が湧く。
学習したことを踏まえ、新聞等マスメディアで報道された犯罪について考察してみる。
各章末尾に掲載された参考図書やキーワードを活用し、正確な理解に努める。

レポート課題

提出数 2

第1課題

⚠レポート提出につきましては、第1課題と第2課題は別々のレポート用紙に分けて提出をしてください。

次の設題の1~3の中から1つを選んで解答しなさい。

横書きパソコン印字可
[1600]

第1設題

次の非行・犯罪の社会的原因論のアからエまでの4つの項目のすべてについて、それぞれ簡単に説明しなさい。
ア.分化的接触理論 イ.社会的絆理論 ウ.漂流理論 エ.ラベリング理論

第2設題

レイプ被害者の支援において配慮すべきことについて述べなさい。

第3設題

ドメスティック・バイオレンス(DV)と児童虐待の関係について述べなさい。

第2課題

⚠レポート提出につきましては、第1課題と第2課題は別々のレポート用紙に分けて提出をしてください。

次の設題の1~3の中から1つを選んで解答しなさい。

横書きパソコン印字可
[1600]

第1設題

犯罪捜査におけるプロファイリングの目的と発展について述べなさい。

第2設題

矯正・保護におけるリラプス・プリベンションについて述べなさい。

第3設題

刑事裁判における精神鑑定と責任能力について述べなさい。

備考・補足

← 表が横スクロールします →

授業回数別教育内容 身につく資質・能力 学習範囲
(予習・復習を含む)
はじめに(1)授業の進め方(2)司法・犯罪心理学とは 司法・犯罪心理学の学習方法を知ることができる。 教科書、参考書の紹介及 びインターネット等他資 料の活用法の紹介
犯罪の心理学的原因論(1)犯罪の心理学的アプローチ 主要な心理学的犯罪原因論について理解することができる。 教科書第2章2.1.〜2.2
犯罪の心理学的原因論(2)犯罪と家族関係、犯罪とメディアの影響 犯罪者の家系やマスコミを中心に心理学的犯罪原因論について理解することができる。 教科書第2章2.3〜2.4
犯罪の社会学的原因論(1)アノミー理論 個人と社会・文化の関係から社会学的原因論について理解することができる。 教科書第3章3.1.〜3.2
犯罪の社会学的原因論(2)文化的接触理論 非行の原因となる仲間関係から社会学的原因論について理解することができる。 教科書第3章3.3
犯罪の社会学的原因論(3)社会的絆理論 非行の抑止要因となる社会的絆から社会学的原因論について理解することができる。 教科書第3章3.4
犯罪の社会学的原因論(4)漂流理論、ラべリング理論 非行少年の生活パターンや社会との相互作用から主要な社会学的原因論について理解することができる。 教科書第3章3.5〜3.6
性犯罪(1)レイプ犯罪と支援 性犯罪加害者の特性と被害者支援の在り方について考察することができる。 教科書第5章5.1
性犯罪(2)子どもに対する性犯罪 性犯罪加害者の特性、被害者の身体的心理的ダメージ及び被害者の支援について考察することができる。 教科書第5章5.2
ドメスティック・バイオレンス(DV) DVの様相と家事事件としての対応について考えることができる。 教科書第6章6.1
子ども虐待 子ども虐待の種類と原因について考えることができる。 教科書第6章6.3
司法・裁判 日本の裁判制度、特に裁判員制度について理解することができる。 教科書第9章9.1〜9.4
防犯心理学(割れ窓理論) 割れ窓理論を応用した都市の犯罪対策とその効果について学ぶことができる。 教科書第10章10.3
矯正・更生保護 犯罪者・非行少年に対する矯正教育とその後の少年の立直り支援について知ることができる。 教科書第11章11.1〜 11.4
まとめ
教科書を最初から最後なで読み返してみる。
各章末尾のキーワードを活用し、試験に備える。
犯罪を行動心理学の立場から理解し、司法・犯罪の概要を理解することができる。 教科書全体
試験
試験の出題範囲は教科書全体とする。したがって、教科書で取り上げなかった章も学習しておくこと。
選択式と記述方式で回答を求める。