最終更新日:2024年4月6日
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教育・学校心理学Ⅰ
教育・学校心理学の基礎を学び、子どもと学校を援助する単位条件
通信 2単位教員
履修条件
なし
到達目標
「教育・学校心理学」の学問的背景や特徴・学習や授業や生徒指導の課題と支援・キャリア教育・メンタルヘルス教育の課題と支援・特別支援教育の課題と支援などについて学ぶことを目的とする。
学習成果
教育・学校心理学の理論的枠組み・課題・支援について学ぶことで、子どもと学校を援助する実践の場におけるより適切な心理教育的援助に役立てることができる。
テキスト教材
下山晴彦・佐藤隆夫・本郷一夫監、小野瀬雅人編著『教育・学校心理学』(ミネルヴァ書房)2021
参考図書
水野治久・串崎真志編著『教育・学校心理学 ―子どもの学びを支え、学校の課題に向き合う―』(ミネルヴァ書房)2019
石隈利紀編『教育・学校心理学』(遠見書房)2019
評価の要点
レポート課題合格後、科目終了試験に合格すること。
教育・学校心理学に関する基本的な考え方を理解できているかどうかを評価します。
評価方法と採点基準
レポート課題合格後の科目終了試験で評価します。科目終了試験は、100点満点で60点以上が合格となります。
テキストを何度も繰り返し読み、しっかり復習をしてから試験を受けてください。
履修上の注意事項や学習上のアドバイス
テキストを何度も繰り返して読んでください。
テキストの最後に記載されている引用文献・参考文献を積極的に読んでみることをお勧めします。
レポート課題
提出数 2第1課題
[Ⅰ]と[Ⅱ]の両方の問題に答えてください。第1課題を提出するときは、[Ⅰ]と[Ⅱ]の両方を一緒に提出してください。
第1設題
[Ⅰ]以下の6個の【key word】をすべて使って、多職種連携でのチーム学校について概説しチーム援助としての支援について述べてください。
1600字を規定とし改行せずに詰めて論述してください。
【key word】〈 4種類のヘルパー〉、〈チーム援助〉、〈マネジメント委員会〉、〈コア援助チーム〉、〈相互コンサルテーション〉、〈援助シート〉
の6個。
注意:【key word】は、〈 〉で囲ってください。【key word】は複数回使用可。
[Ⅱ]次の文章の( )に当てはまる言葉を入れてください。【指定解答用紙】
●思春期にみられる主な精神疾患として、( 1 )は、10代中頃から20代にかけての発症が多く、発症率は全人口の( 2 ) %程度といわれている。症状として、( 3 )(感じるはずのないものを実在するかのように感じてしまうこと。幻聴が多い)、( 4 )(誤った強い思い込み)、( 5 )(考えや感情がまとまらなくなる状態)、思考力や意欲、( 6 )の低下などがある。経過は、幻聴や4が悪化する( 7 )から、その後エネルギーが低下した時期へと続く。
●( 8 )は、気分の落ち込みやいらいら感、疲労感、( 9 )、気分の減退、( 10 )などがある。子どもの場合は、精神症状を適切に言語化することが難しく、( 11 )などの身体的な訴えや、( 12 )、元気のなさなどから、気づかれることもある。発症が目立つのは、( 13 )で、症状が良くなったり、悪くなったりと、( 14 )な経過をたどる。
●( 15 )は、自分の意思に反して、不合理な考えやイメージが繰り返し浮かび( 16 )、その16によって起こる不安を軽減するために、特定の行動を繰り返し( 17 )、日常生活がスムーズにいかなくなる。症状には、不潔恐怖・( 18 )(例;手が汚れていると感じて手洗いがやめられない)、( 19 )(例;鍵や電気のスイッチを何度も確認する)、( 20 )(例;自分の決めたルールで整理しないと気が済まない)などがある。
●主な子どもの心身症として、( 21 )は、自律神経の働きが悪く、起立時に脳や心臓へ血液が十分に送れないことから、( 22 )など多様な症状が起こる。( 23 )に発症しやすく、23の子どものうち、全体の1割は、21であるであるともいわれている。「だるくて起きられない」「朝に調子が悪い」などの訴えから、「( 24 )」などと受け止められがちで、適切な治療がなされないまま長期の( 25 )につながるケースもみられる。
●( 26 )は、大腸の運動機能障害や内臓知覚過敏、アレルギー、( 27 )など、多様な要因が関係していると言われている。症状は、腹痛や腹部不快感を( 28 )、排便により腹痛が改善することが特徴である。( 29 )から症状が出現し、さらに( 30 )により症状が悪化するといった悪循環に陥りやすく、( 31 )などの二次的問題にもつながる。
●( 32 )は、意図せず呼吸が速くなり止められない( 33 )、( 34 )(空気が吸えない感じ)、胸痛、めまい、手足のしびれなど、多様な身体症状が出現する。激しい運動や疲労、( 35 )などの身体的要因や、( 36 )、恐怖などの心理的要因がきっかけとなる。
●( 37 )には、( 38 )(思春期やせ症・拒食症)、( 39 )(過食症)などがある。38は体重が増えることや太ることへの恐怖、体形への過剰なこだわり、( 40 )などが認められる。( 41 )が乏しく元気に見えるが、体重減少が進むと、( 42 )などがみられ、活動を続けることが難しくなる。女子には、( 43 )がみられる。39は、過食が止められない、体重増加を防ぐための( 44 )などがみられる。
嘔吐が続くと、( 45 )が腫れたり、胃酸によって( 46 )こともある。
●( 47 )は、頭部の血管の収縮と拡張などが関与し、頭痛が数日から数週間単位で( 48 )出現する。( 49 )などに反応しやすいことが特徴である。( 50 )は、頭の両脇に締め付けられるような痛みが、ダラダラと続く。頭や首、肩の筋肉の緊張による血流の悪化が関係している。
第2課題
第1設題
以下の3個の【key word】をすべて使って、生徒指導における課題とその支援について述べてください。1600字を規定とし改行せずに詰めて論述してください。
【key word】〈生徒指導の定義〉、〈普遍的な課題〉、〈特殊的な課題〉の3個。
注意:【key word】は、〈 〉で囲ってください。【key word】は複数回使用可。
備考・補足
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授業回数別教育内容 | 身につく資質・能力 | 学習範囲 (予習・復習を含む) |
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第1章「教育・学校心理学」のとらえ方 | 教育・学校心理学の学問的背景と特徴について知る | テキスト 第1章 pp.2-11. | |
第2章 教育・学校の組織・制度と支援の関係 | 教育機関の法律上の位置づけ・学校組織と教育関連施設について知る | テキスト 第2章 pp.12-21. | |
第3章 学習・授業の課題と支援(1) | 子どもの学業不振とアセスメントの視点について知る | テキスト 第3章 pp.22-27. | |
第3章 学習・授業の課題と支援(2) | 子どもへの支援的な授業・個別的な学習支援のあり方について知る | テキスト 第3章 pp.27-35. | |
第4章 学級経営の課題と支援 | 学校教育の問題と学級集団に起因する問題に対する支援のあり方を知る | テキスト 第4章 pp.36-49. | |
第5章 生徒指導の課題と支援 | 生徒指導の課題とSCの職務内容について知る | テキスト 第5章 pp.50-59. | |
第6章 キャリア教育の課題と支援 | キャリア教育の学校段階ごとの課題と支援について知る | テキスト 第6章 pp.60-73. | |
第7章 メンタルヘルス教育の課題と実践 | メンタルヘルス教育と支援の実践について知る | テキスト 第7章pp.74-85. | |
第8章 健康教育の課題と支援 | 学校における健康課題とその支援について知る | テキスト 第8章 pp.86-97. | |
第9章 特別支援教育の課題と支援 | 学校教育における特別支援教育と支援について知る | テキスト 第9章 pp.98-111. | |
第10章 教育・学校をめぐる新たな課題と支援(1) | 学級崩壊の問題と要求の多い保護者への対応について知る | テキスト 第10章 pp.112-117. | |
第10章 教育・学校をめぐる新たな課題と支援(2) | 子どもの貧困・児童虐待の問題について知る | テキスト 第10章 pp.117-123. | |
第11章 学校・教育システムの連携による支援 | 家庭・地域社会・学校間の連携について知る | テキスト 第11章 pp.124-135. | |
第12章 多様な職種によるチーム援助 | チーム援助について知る | テキスト 第12章 pp.136-147. | |
第13章 教育・学校心理学に基づく公認心理師に求められる実践と役割 | 心理教育的援助サービス・公認心理師に求められる役割と課題について知る |
テキスト 第13章 pp148-161. | |
試験 科目終了試験は、100点満点で60点以上が合格となります。テキストを何度も繰り返し読み、しっかり復習をしてから試験を受けてください。 |