最終更新日:2024年4月16日
P056
臨床心理学概論
人の心の仕組みと問題を理解するための第一歩単位条件
通信 2単位 面接 2単位教員
履修条件
なし
到達目標
臨床心理学の歴史を概観し、臨床心理学の成り立ちを理解する。
心理アセスメント、心理療法等に関わる代表的な理論を体系的に理解する。
医療保健分野、教育分野、産業分野、福祉分野、司法分野など、様々な領域における心理臨床の実践について理解する。
臨床心理学の実践並びに研究にかかわる法や倫理について理解する。
心理臨床の専門家になるための基本的な知識や技法を身につける。
学習成果
臨床心理学の成り立ちと代表的な理論について理解し、説明することができる。
臨床心理学に関する基本的な知識や代表的な理論を基に、心理臨床の場で生じている問題の把握やそれに対する例を挙げて、具体的に述べることができる。
テキスト教材
杉江征・青木佐奈枝編『スタンダード臨床心理学』(サイエンス社)2015
参考図書
下山晴彦編『よくわかる臨床心理学改定新版』(ミネルヴァ書房)2009
松原達哉編著『臨床心理学のすべてがわかる本』(ナツメ社)2010
評価の要点
レポート課題は、出題されたテーマについて、理解を深め考察し、字数制限の9割以上を目標に記載すること。また、スクーリングでは、最終日に試験を実施する。評価は試験結果(100%)とする。
評価方法と採点基準
レポート・スクーリング両方が合格後、総合的に評価する。
レポート課題は、出題されたテーマについて、要点をおさえた上で考察してください。
レポート課題
提出数 2第1課題
⚠通信2単位/面接2単位。
※箇条書き不可
第1設題
心理アセスメントとは何か、心理アセスメント技法の種類と分類について述べ、まとめてください。
第2課題
⚠通信2単位/面接2単位。
※箇条書き不可
第1設題
心理職が活動すると考えられる領域と、その中から1つの領域を選び、その現場において想定される問題(出来事)とその問題(出来事)に対する心理職としての役割や対応方法について述べてください。
備考・補足
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授業回数別教育内容 | 身につく資質・能力 | 学習範囲 (予習・復習を含む) |
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臨床心理学の概要①臨床心理学とは何か、臨床心理学の歴史について学ぶ | 臨床心理学の定義や歴史について説明できる | テキスト p1〜p11 | |
臨床心理学の概要②臨床心理学の研究法・方法論について学ぶ | 臨床心理学の研究法・方法論について説明できる | テキスト p11〜p22 | |
臨床心理学の概要③広義の臨床心理学に含まれる分野、統合的アプローチについて学ぶ | 広義の臨床心理学に含まれる分野、統合的アプローチについて説明できる | テキスト p22〜p33 | |
臨床心理アセスメント①臨床心理アセスメントの定義や対象、技法の種類と分類について学ぶ | 臨床心理アセスメントの対象や技法の種類と分類について説明できる | テキスト p35〜p44 | |
臨床心理アセスメント②臨床心理アセスメントの効用、発達段階を踏まえたアセスメント、アセスメントにおける倫理と留意点について学ぶ | アセスメントの効用や発達段階を踏まえたアセスメント、倫理等を説明できる | テキスト p44〜p55 | |
臨床心理アセスメント(心理検査法)①心理検査の概要や種類について学ぶ | 心理検査の概要や種類について説明できる | テキスト p57〜60 | |
臨床心理アセスメント(心理検査法)②知能・発達検査について学ぶ | 代表的な知能検査や発達検査の概要や種類について説明できる | テキスト p60〜p64 | |
臨床心理アセスメント(心理検査法)③パーソナリティ検査について学ぶ | 代表的なパーソナリティ検査の概要や種類について説明できる | テキスト p64〜p72 | |
臨床心理アセスメント(心理検査法)④神経心理学的検査やその他の検査、心理検査の利用方法等について学ぶ | 神経心理学的検査等の概要や種類、心理検査実施にあたる留意点やテスト・バッテリーの意義を説明できる | テキスト p72〜p81 | |
精神分析・力動論①無意識の概念や無意識にアプローチする方法、自我の機能について学ぶ | 無意識の概念や無意識にアプローチする方法、自我のとらえ方等を説明できる | テキスト p83〜p93 | |
精神分析・力動論②コンプレックス、ユングのタイプ論、エリクソンの発達論、対象関係について学ぶ | コンプレックスやユングのタイプ論、エリクソンの発達論、対象関係を説明できる | テキスト p93〜p107 | |
行動論・認知論①行動療法の誕生、認知行動療法への発展、機能分析について学ぶ | 行動療法の誕生と認知行動療法への発展の経緯、機能分析の原理について説明できる | テキスト p109〜p114 | |
行動論・認知論②強化と弱化、消去による行動変容・行動形成、恐怖と嫌悪、回避の衝動と行動による問題理解について学ぶ | 行動変容における強化と弱化、回避行動等による問題のメカニズムを説明できる | テキスト p114〜p118 | |
行動論・認知論③エクスポージャーや観察学習、認知修正による介入について学ぶ | エクスポージャーや観察学習、認知修正による介入方法について説明できる | テキスト p119〜p127 | |
行動論・認知論を理解する④行動活性化による支援やアクセプタンスとコミットメントを高めることについて学ぶ | 行動活性化やマインドフルネス、アクセプタンス&コミットメントセラピー等を説明できる |
テキスト p127〜p132 | |
人間性心理療法・来談者中心療法①人間性心理療法の概要と来談者中心療法の理論について学ぶ | 人間性心理療法の概要と来談者中心療法の理論について説明できる |
テキスト p135〜p142 | |
人間性心理療法・来談者中心療法②来談者中心療法の方法とロジャーズ以降の発展について学ぶ | 来談者中心療法の方法とロジャーズ以降の発展について説明できる | テキスト p142〜p150 | |
催眠とそこから生まれた療法①催眠における心理療法の源流、催眠の定義や状態、催眠療法について学ぶ | 催眠における心理療法の源流、催眠の定義や状態、催眠療法について説明できる |
テキスト p151〜p163 | |
催眠とそこから生まれた療法②催眠から生まれた療法(自律訓練法、ブリーフセラピー、イメージ療法)について学ぶ | 催眠から生まれた療法について説明できる | テキスト p163〜p169 | |
様々な心理療法を理解する①家族療法、ナラティブ・セラピーについて学ぶ | 家族療法、ナラティブ・セラピーについて説明できる | テキスト p171〜p177 | |
様々な心理療法を理解する②交流分析、対人関係療法について学ぶ | 交流分析、対人関係療法について説明できる | テキスト p177〜p187 | |
教育・子育て領域における心理支援①学校教育における心理的支援について学ぶ | 学校教育における問題や心理的支援について説明できる | テキスト p189〜p202 | |
教育・子育て領域における心理支援②学生相談について学ぶ | 学生相談の特徴等について説明できる | テキスト p202〜p206 | |
教育・子育て領域における心理支援③子育てへの心理的支援について学ぶ |
子育ての現状や心理的支援について説明できる | テキスト p206〜p211 | |
医療領域における心理支援①医療現場における臨床心理士の活動について学ぶ | 医療現場における臨床心理士の活動について説明できる | テキスト p213〜p225 | |
医療領域における心理支援②コンサルテーション・リエゾンにおける臨床心理士の活動について学ぶ | コンサルテーション・リエゾンにおける臨床心理士の活動について説明できる | テキスト p225〜p241 | |
産業・司法領域における心理支援①産業領域における心理支援について学ぶ 産業領域における | 心理支援について説明できる |
テキスト p243〜p255 | |
産業・司法領域における心理支援②司法領域における心理支援について学ぶ | 司法領域における心理支援について説明できる | テキスト p255〜p275 | |
臨床心理領域の知識と活用①神経心理学について学ぶ | 神経心理学について説明できる | テキスト p277〜p287 | |
臨床心理領域の知識と活用②臨床実践や臨床心理学についての研究を行う際の法と倫理について学ぶ |
臨床実践や研究を行う際の法と倫理について説明できる |
テキスト p287〜p297 | |
試験 この授業で学んだ臨床心理学の基礎知識についての試験を実施する |
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