最終更新日:2024年4月5日

1年次入学生:2年 3年次編入学生:4年 短期大学部:-
心理・福祉学部 心理学科

P039

法学基礎(国際法を含む)

法的思考、法的認識、法的判断という「法律的な物の考え方」を養う。

単位条件

面接 2単位

教員

斎藤 靜敬

履修条件

なし

到達目標

今日の法治国家のもとにおけるわれわれの日常社会生活関係は、つねに法的な判断を要求される数多くの具体的事例に直面します。従って、法律的素養をつけることが必要です。そこで、法の演ずる役割と必要性を考察し、法とは、一体何であるかを理解してもらいます。

学習成果

共同の社会生活を維持していくためには、一定の秩序すなわち、法が必要であることが理解できました。これら法的判断を要求される事例に直面した場合、法的思考、法的認識、法的判断という、「法律的な物の考え方」を体得することにより、これらの事例に対処することが可能になります。

テキスト教材

スクーリング時のテキストについては別途お知らせします。

評価の要点

学習した結果、学習の目的、達成すべき、法的思考、法的認識、法的判断という「法律的な物の考え方(legal mind)」を体得したか、どうかが重要です。

評価方法と採点基準

スクーリングにて評価します。
スクーリング時の試験は、テキスト・ノートの持込みを自由とする論述式の問題です。問題に対して、深く理解しているか、どうかをみます。それによって評価します。

履修上の注意事項や学習上のアドバイス

1.いわゆる面接授業は、短時間(15時間)に、多くのことを履修しますので、体調を整えておくことが必要です。
2.面接授業の際は、出版社は問いませんので、「六法全書」があれば、持参して下さい。

備考・補足

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授業回数別教育内容 身につく資質・能力 学習範囲
(予習・復習を含む)
ガイダンス
法とは何かを概説します。
法律的素養を身につける。 六法全書を用意す る。
現代社会における法の役割・必要性
1法の本質 2法と法則 3法の構造
共同の社会生活を維持するために、一定の秩序、法が必要 「社会あるところに 法あり」とはどうい うことですか?
法と道徳
1法と道徳との差異 2法と道徳との関係
法と道徳について1区別 2関係について養う。 法は「道徳の最小限 度」の意味は?
法の目的
1法の理念としての正義 2法的安定性
法の知念としての正義、法的安定性を把握。 ラードブルッフの法 哲学の本を読んでみ よう。
法の淵源(成文法)
1憲法 2法律 3命令 4規則 5自治法規 6条約
成文法の種類として、憲法、法律、命令、規則...など理解する。 憲法と条約がある場 合、どちらが上位で すか。
法の淵源(不文法)
1慣習法 2判例法 3条理
不文法の種類として、慣習法、判例法...など理解する。 判例法は如何にして 成立するか?
法の適用
1法の適用の意義 2事実の確定 3法を適用する手続 4法を適用する機関
法の適用の際事実の確定が如何に大切であるか。 法の解釈、適用は行 政機関でも行ってい る。
法の解釈
1法の解釈の必要性 2概念法学と自由法論 3法の解釈
抽象的に規定されている法の意味内容を明確化する。 電気窃盗事件(大判 明 治36年5月21 日)について調べる。
法の効力
1法の妥当性と実効性 2法の効力の根拠 3法の形式的効力(時・場所・人)
法の妥当性と実効性について、理解 妥当性のない法は、 悪法と呼ばれてい る。
権利・義務
1権利(法と権利・権利の分類・権利の行使) 2義務(義務の概念・義務の分類)
権利濫用の法理と、権利・義務との関係について理解する。 権利の乱用として、 「信玄公旗掛け松枯 死事件」の判例を調 べる。
身近な法律(婚姻・相続)
1民法の第四編 2民法の第五編
婚姻の成立、効力、解消と相続に関しての知識を体得。 民法の参考書を読 む。
犯罪と刑罰
1犯罪論 2刑罰論 3各種の犯罪
刑法は、「善良な市民のマグナ・カルタ」といわれていますが、その意味を把握。 刑法の参考書を読 む。
裁判の手続(刑事・民事)
1司法権 2裁判所の組織(四級五種類) 3上訴制度(控訴・上告)
刑事、民事自信の裁判所の管轄と審級についての理解する。 裁判所に行って傍聴 してくる。
国際法
近時、世界の諸国間における利害対立が多くみられ、その際、国際法の演ずる役割について理解する。
国内法と国際法との違い、国際司法裁判所の役割について把握する。 戦時国際法と、平時 国際法があるが、両 者の違いは?
まとめ
法律的なものの考え方、見方を養う。
最低限必要な法的知識の体得。 法とは、一体何であ るかの認識。
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