最終更新日:2024年8月22日

1年次入学生:4年 3年次編入学生:4年 短期大学部:-
心理・福祉学部 心理学科

P032

西洋文化の源流

西洋古代・中世の哲学に親しむ

単位条件

通信 4単位

教員

松浦 高志

履修条件

なし

到達目標

テキストを通読することにより、西洋古代・中世の哲学の流れを理解することが可能となる。各テーマごとに登場する哲学者たちの思想を学びながら、物事を正しく認識し、広い視野から主体的に思考する態度を身につけることが期待される。

学習成果

西洋古代・中世の哲学についての学習から、西洋の文化や西洋人の思考について理解することができる。哲学とは何かについて、歴史上の哲学者たちの思想を手がかりに自らも探究を行うことができる。

テキスト教材

クラウス・リーゼンフーバー『西洋古代・中世哲学史』(平凡社)2000

参考図書

テキストの各章末に提示

評価の要点

テキストに書かれていることをしっかり理解したうえで、論理的な構成の下で自分の言葉で記述ができているかを見る。

評価方法と採点基準

レポート合格後の科目終了試験で評価する。
レポートは、正確な知識をもとに設問の要求にきちんと応えられているかを評価する。科目終了試験は、レポートを通して学習したことが反映されているか、論理的な構成の下で明快に書けているかを評価する。

履修上の注意事項や学習上のアドバイス

興味をもった哲学者の原典(翻訳でよい)をぜひこの機会に1冊は読んで哲学者たちの生の声に触れてもらいたい。
(例えば、プラトンやアリストテレスの著作の多くは岩波文庫で読める。)
じっくりとテキストを読み、ひとつひとつ課題に時間をかけて取り組んでほしい。
そうすることで、試験問題に対応できる力もおのずとつくはずである。
参考文献にあたって学習することは大いに歓迎するが、一度自分の頭で書かれた内容を消化して、自分の言葉で要点をまとめるようにすること。

レポート課題

提出数 4

第1課題

教材:クラウス・リーゼンフーバー『西洋古代・中世哲学史』(平凡社)2000

横書きパソコン印字可
[1600]

第1設題

ソクラテスの哲学の特徴について、ソクラテス以前の哲学との決定的な違いを指摘した上で論じてください。

第2課題

教材:クラウス・リーゼンフーバー『西洋古代・中世哲学史』(平凡社)2000

横書きパソコン印字可
[1600]

第1設題

アリストテレスはプラトンが固めた基盤の上に立って可感的な現象を救うことに成功したと言われています(p.107)。可感的な対象物に対する両者の態度について論じてください。キーワードは「イデア」、「目的論」。

第3課題

教材:クラウス・リーゼンフーバー『西洋古代・中世哲学史』(平凡社)2000

横書きパソコン印字可
[1600]

第1設題

アウグスティヌスの思想についてまとめ、彼における真理の探究方法(自己認識)について、デカルトとの違いを念頭に置いた上で論じてください。

第4課題

教材:クラウス・リーゼンフーバー『西洋古代・中世哲学史』(平凡社)2000

横書きパソコン印字可
[1600]

第1設題

トマス・アクィナスにおける神と有限的存在者(被造物)の関係についてまとめてください。また、トマスは人間の究極目的「至福」はいかにして可能になるとしていますか。

備考・補足

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授業回数別教育内容 身につく資質・能力 学習範囲
(予習・復習を含む)
古代哲学の誕生(最初の哲学者たちの自然世界への問いかけとは) 同テーマに対する理解力と洞察力 第1章
古代哲学の誕生(最初の哲学者たちの自然世界への問いかけとは) 同テーマに対する理解力と洞察力 第1章
ソクラテス以前の哲学(エレア学派など) 同テーマに対する理解力と洞察力 第2章
ソクラテス以前の哲学(エレア学派など) 同テーマに対する理解力と洞察力 第2章
ソフィストとソクラテス 同テーマに対する理解力と洞察力 第3章
ソフィストとソクラテス 同テーマに対する理解力と洞察力 第3章
プラトンの哲学(イデア論、善への上昇) 同テーマに対する理解力と洞察力 第4章
プラトンの哲学(イデア論、善への上昇) 同テーマに対する理解力と洞察力 第4章
アリストテレスの理論哲学(存在者および変化の諸原理、不動の動者) 同テーマに対する理解力と洞察力 第5章
アリストテレスの理論哲学(存在者および変化の諸原理、不動の動者) 同テーマに対する理解力と洞察力 第5章
アリストテレスの実践哲学(善き生の目的、徳、観想的生) 同テーマに対する理解力と洞察力 第6章
アリストテレスの実践哲学(善き生の目的、徳、観想的生) 同テーマに対する理解力と洞察力 第6章
ストア学派(哲学を論理学、自然学、倫理学という三部門に分割、基本原理「ロゴス」) 同テーマに対する理解力と洞察力 第7章
ストア学派(哲学を論理学、自然学、倫理学という三部門に分割、基本原理「ロゴス」) 同テーマに対する理解力と洞察力 第7章
新プラトン主義(「一者」、魂の帰還) 同テーマに対する理解力と洞察力 第8章
新プラトン主義(「一者」、魂の帰還) 同テーマに対する理解力と洞察力 第8章
キリスト教哲学の起源:教父思想(ギリシア教父を中心に) 同テーマに対する理解力と洞察力 第9章
キリスト教哲学の起源:教父思想(ギリシア教父を中心に) 同テーマに対する理解力と洞察力 第9章
アウグスティヌスの思想(真理への問い、自己認識、神認識と照明説) 同テーマに対する理解力と洞察力 第10章
アウグスティヌスの思想(真理への問い、自己認識、神認識と照明説) 同テーマに対する理解力と洞察力 第10章
初期スコラ学(アンセルムス、アベラルドゥス、ベルナルドゥス、フーゴー) 同テーマに対する理解力と洞察力 第11章
初期スコラ学(アンセルムス、アベラルドゥス、ベルナルドゥス、フーゴー) 同テーマに対する理解力と洞察力 第11章
13世紀のスコラ学とアリストテレスの受容 同テーマに対する理解力と洞察力 第12章
13世紀のスコラ学とアリストテレスの受容 同テーマに対する理解力と洞察力 第12章
トマス・アクィナスの哲学 同テーマに対する理解力と洞察力 第13章
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14世紀の後期スコラ学(ドゥンス・スコトゥス、ウィリアム・オッカム) 同テーマに対する理解力と洞察力 第14章
14世紀の後期スコラ学(ドゥンス・スコトゥス、ウィリアム・オッカム) 同テーマに対する理解力と洞察力 第14章
中世の神秘主義(マイスター・エックハルト、ニコラウス・クザーヌス) 同テーマに対する理解力と洞察力 第15章
中世の神秘主義(マイスター・エックハルト、ニコラウス・クザーヌス) 同テーマに対する理解力と洞察力 第15章
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