最終更新日:2024年10月2日
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障害児心理学※正科生・課程正科生のみ
特別な教育的ニーズをもつ子どもへの理解と支援の方法単位条件
通信 2単位教員
履修条件
なし
到達目標
障害を改善できないものとしてとらえるのではなく、環境との相互作用で参加制約は改善可能であるととらえる見方を持つ。
そのために、各障害の基礎的な知識を得て、主として心理学的視点から支援法を理解し、現場で役立つ知識を身につける。
学習成果
(1)視覚障害、聴覚障害、知的障害、発達障害を中心に、各障害の基本特性や代表的な支援法を述べることができる。
(2) 特に一般の保育や教育の場で出会う事例を題材に、その事例の特性に合わせ、おかれた環境に合わせた支援方法の原則的なことを述べることができる。
(3) 障害を固定的なものではなく、環境との関係の中でとらえる視点を持ち、一般の幼児・児童に対する障害理解教育の一端を担う意識を持つことができる。
テキスト教材
聖徳大学特別支援教育研究室編『改訂3版 一人ひとりのニーズに応える保育と教育』(聖徳大学出版会)2023
評価の要点
レポート評価の要点… テキストをよく読み、各障害の理解と支援方法を把握しましょう。
レポート課題にあう内容を記述し、読みやすく、わかりやすい文章表現を心がけましょう。
試験評価の要点…レポート課題以外も学習し、各障害の理解と支援方法について文章表現できるように学習を進めてください。
評価方法と採点基準
レポート合格後の科目終了試験で評価します。
レポートでは、レポート課題にあった内容を記述されているかについて評価します。
また、記述内容について論述としてあっているかどうか、
全体の構成として、論理的であるかどうかも評価します。
科目終了試験では、レポート課題以外の内容も出題されます。出題された問題の内容に適切な回答であるかどうかを評価します。
履修上の注意事項や学習上のアドバイス
各障害の診断基準や行動特徴、支援方法について学習を進めてください。
内容を理解しながら、キーワードをノートにまとめてみるとよいでしょう。
レポート課題
提出数 2第1課題
いずれか1設題を選択
第1設題
視覚障害児の発達を規定する要因が運動や言語の発達にどのように影響するか、また、どのような教育および環境的配慮を行う必要があるか述べなさい。
第2設題
知的障害児の学習や課題遂行にかかわる特徴をまとめ、どのような教育および環境的配慮を行う必要があるか述べなさい。
第3設題
運動障害があることによる発達に及ぼす影響について述べ、教育および環境的な配慮を行う必要があるか述べなさい。
第2課題
いずれか1設題を選択
第1設題
病弱・身体虚弱児の病気が及ぼす心理面、学習面の影響はどのようなものがあり、治療を続けながら生活を行う上で必要となることは何かについて述べなさい。
第2設題
自閉症スペクトラム障害、学習障害、注意欠陥多動性障害のいずれか1つを選び、心理特性および支援方法について述べなさい。
第3設題
情緒障害児、言語障害児のいずれか1つを選び、疾患の特徴と支援方法について述べなさい。
備考・補足
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授業回数別教育内容 | 身につく資質・能力 | 学習範囲 (予習・復習を含む) |
|
特別支援教育とはな何かについて、 教育体系の特徴、特別支援教育の対象、 幼・小・中学校における特別支援教育について 学ぶ。 |
特別支援教育の特徴および対象者、 学校における特別支援教育の理解 |
第1章 1-1 1-2 1-3 | |
視覚障害の理解として、 定義や資格の成り立ちとその障害、 視覚障害の分類、視覚障害児の心理特性について理解する。 視覚障害児の保育と教育について、 教育の場や指導の方法について理解する。 |
視覚障害の疾患や視覚障害の分類、心理特性、教育の場と指導方法 | 第2章 2-1 2-2 2-3 | |
聴覚障害の定義と聞こえの仕組みと 障害の分類および心理特性について理解する。 聴覚障害児の保育と教育について、 教育の場や指導の方法について理解する。 |
聴覚障害の定義や難聴の種類と心理特性、教育の場および指導方法の理解 | 第3章 3-1 3-2 3-3 | |
知的障害の疾患、定義と心理特性について理解する。 知的障害児の保育と教育について、 教育の場や指導の方法について理解する。 |
知的障害の疾患、定義と心理特性、 教育の場および指導方法の理解 |
第4章 4-1 4-2 4-3 | |
肢体不自由の疾患、運動の制限および心理特性、 教育の場および指導方法を理解する。 |
肢体不自由児の疾患と心理特性、 教育の場と指導方法の理解 |
第5章 5-1 5-2 5-3 | |
病弱身体虚弱の疾患と心理特性、 教育の場および指導方法について理解する。 |
病弱身体虚弱の疾患や心理特性、教育の場と指導方法の理解 | 第6章 6-1 6-2 6-3 | |
発達障害の枠組みおよび自閉症スペクトラム障害の診断基準および認知特性、 支援の基本について理解する。 |
発達障害、自閉症スペクトラム障害の定義や認知特性、支援方法の理解 | 第7章 7-1 7-2 7-5-3 | |
学習障害(LD)の診断基準および認知特性、 支援の基本について理解する。 |
学習障害の定義、認知特性、支援方法の理解 | 第7章 7-3 7-5-1 7-5-2 | |
注意欠陥多動性障害(ADHD)の診断基準および特性、対応の基本について理解する。 | 注意欠陥多動性障害の診断基準と特性、対応の基本の理解 | 第7章 7-4 7-5-3 | |
情緒障害児の分類と保育と教育における場や指導と配慮について理解する。 | 情緒障害児の分類、保育と教育の場や指導と配慮の理解 | 第8章 | |
言語障害児の医学的理解および保育と教育のばや指導方法と配慮について理解する。 | 言語障害児の理解と保育と教育の場、指導方法の理解 | 第9章 | |
障害のある幼児への保育と教育の制度、幼児への支援の実際について理解する。 | 障害のある幼児への保育と教育、具体的な支援についての理解 | 第10章 | |
小学校の学級における障害のある児童へのアセスメントや指導の実際について理解する。 | 児童に対するアセスメントや具体的な指導についての理解 | 第11章 | |
特別支援学校と福祉関連機関との連携、医療、保健、福祉との連携、 保護者との連携の進め方について理解する。 |
各関連機関や保護者との連携の理解 | 第12章 12-1 12-2-1 12-2-2 12-2-3 | |
障害児者に関する法律と特別支援教育の進む方向について理解する。 | 障害児者に関する法律、今後の方向性の理解 | 第12章 12-2-4 第1章 1-4 | |
試験 |