最終更新日:2024年6月19日
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言語心理学
言葉の発達と教育単位条件
通信 4単位教員
履修条件
なし
到達目標
1.言語心理学の研究の動向と研究法を理解する。
2.言葉と人間の関係、言葉を獲得する意義を理解する。
3.母語の獲得過程を理解する。
4.言葉の獲得に関する教育の現状を知り、多面的に考察できる。
5.言葉に関する問題を知り、教育方法を多面的に考察できる。
学習成果
1.言葉の発達段階、言葉に関する問題を理解しており、教育的に考察することができる。
2.言語心理学の基礎的な知識と言葉を心理学的に考察し、研究する方法を身につけている。
テキスト教材
福沢周亮『言葉と教育』(放送大学教育振興会)
『言語心理学』(聖徳大学通信教育部)
参考図書
福沢周亮監修 藪中征代・星野美穂子編『保育内容・言葉』(教育出版)
西口利文、松浦均編『心理学実験法・レポートの書き方』(ナカニシヤ出版)
評価の要点
レポート評価の要点:課題に対して的確な記述がなされているか、テキストや参考図書の要点を自分の言葉でわかりやすく、論理的にまとめられているかを評価します。
試験評価の要点:試験は客観テストと論述問題です。客観テストでは、言語心理学の基礎的な知識を出題します。論述問題では、課題に対して的確な内容が論理的に記述されているかを評価します。
評価方法と採点基準
レポート合格後の科目終了試験で評価します。
レポート評価: ①課題に対して的確な記述がされている。②テキスト・参考図書を熟読し、自分の言葉で記述されている。③引用文献の出典が適切にされている。④自ら考察した内容が適切にまとめられている。
試験評価:客観テスト4点×15問(60点)、論述問題20点×2問(40点)の総合で評価します。
履修上の注意事項や学習上のアドバイス
テキスト、参考図書を熟読し、要点などをノートにまとめてみてください。また、これらの内容を具体的な例を挙げて説明できるようにしてお
くとよいでしょう。
レポート課題
提出数 4第1課題
第1設題
言語心理学とは何か。①言語心理学の定義、②どのようなことについて研究する学問か、③これまでの研究の動向、以上の点について概説しなさい。
第2課題
第1設題
ことばの機能とは何か。個人間伝達、個人内伝達、行動調節機能の3点について例をあげ説明しなさい。
第3課題
第1設題
母語を獲得するまでのことばの発達を乳児期、幼児前期、幼児後期、児童期以降に分け説明しなさい。
第4課題
第1設題
言語心理学では様々なことばの問題を心理学的に研究してきました。では、ことばについてあなたが問題であると考えること、または、研究してみたいと考えることをひとつ挙げ、それについてどのように研究すればよいと思いますか。簡潔に説明しなさい。
備考・補足
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授業回数別教育内容 | 身につく資質・能力 | 学習範囲 (予習・復習を含む) |
|
言語心理学とは①:言語獲得、言語運用、言語喪失、言語理解 | 言語心理学とはどのような学問かが理解できる | 『言語心理学』 聖徳大学通信教育部 | |
言語心理学とは②:言語産出、ヴント、チョムスキー | 言語心理学とはどのような学問かが理解できる | 『言語心理学』 聖徳大学通信教育部 | |
言葉と人間①:言葉と人間との関わり、言葉の機能 | 言葉と人間との関わりの問題について考察することができる | テキスト『言葉と教育』 pp.9-20 | |
言葉と人間②:言葉と伝達、言葉と思考 | 言葉と人間との関わりの問題について考察することができる | テキスト『言葉と教育』 pp.9-20 | |
言葉と人間③:言葉と記憶、言葉と知能 | 言葉と人間との関わりの問題について考察することができる | テキスト『言葉と教育』 pp.21-30 | |
言葉と人間④:言葉とパーソナリティ、言葉と環境 | 言葉と人間との関わりの問題について考察することができる | テキスト『言葉と教育』pp.21-30 | |
言葉と教育の課題①:乳幼児期の課題、児童期の課題 | 発達段階に応じた言葉の教育の課題について考察することができる | テキスト『言葉と教育』pp.31-42 | |
言葉と教育の課題②:青年期の課題、外国語教育の課題 | 発達段階に応じた言葉の教育の課題について考察することができる | テキスト『言葉と教育』pp.31-42 | |
言葉の発達①:言語獲得理論、行動主義 | 言葉の獲得理論が理解できる | テキスト『言葉と教育』pp.43-54 | |
言葉の発達②:言語獲得理論、生得説、心理言語学、認知説 | 言葉の獲得理論が理解できる | テキスト『言葉と教育』pp.43-54 | |
言葉の発達③:言葉の準備期(胎児期〜乳児期、12か月頃まで)エントレインメント、叫喚 | 胎児期から乳児期の言葉の獲得と、言語環境の重要性が理解できる | 『言葉と教育』pp.43-54 『保育内容・言葉』pp.38-44 | |
言葉の発達④:言葉の準備期、クーイング、喃語、ジャーゴン、他者との関わり、愛着、CDS | 胎児期から乳児期の言葉の獲得と、言語環境の重要性が理解できる | 『言葉と教育』pp.43-54 『保育内容・言葉』pp.38-44 | |
言葉の発達⑤:言葉の成立期(幼児前期、1歳から3歳まで)、初語、一語文 | 幼児前期の言葉の獲得過程と言語環境の重要性が理解できる | 『言葉と教育』pp.43-66 『保育内容・言葉』pp.45-50 | |
言葉の発達⑥:言葉の成立期、多語文、名詞、終助詞、文法的間違い | 幼児前期の言葉の獲得過程と言語環境の重要性が理解できる | 『言葉と教育』pp.43-66 『保育内容・言葉』pp.45-50 | |
言葉の発達⑦:言葉を使いこなせる時期(幼児後期、3歳から就学まで)、会話の発達 | 幼児後期の言葉の獲得過程と言語環境の重要性が理解できる | 『言葉と教育』pp.43-66 『保育内容・言葉』pp.50-55 | |
言葉の発達⑧:言葉を使いこなせる時期、ターンテイキング、言外の意の発達、思考、外言、内言、自己中心的言語、ピアジェ、ヴィゴツキー | 幼児後期の言葉の獲得過程と言語環境の重要性が理解できる | 『言葉と教育』pp.43-66 『保育内容・言葉』pp.50-55 | |
言葉の発達⑨:思考の深まる時期(児童期以降)、一次的言葉 | 児童期以降の言葉の獲得過程と言語環境の重要性が理解できる | 『言葉と教育』pp.43-66 『保育内容・言葉』pp.55-57 | |
言葉の発達⑩:思考の深まる時期、二次的言葉、読み書きの発達、話し言葉の教育 | 児童期以降の言葉の獲得過程と言語環境の重要性が理解できる | 『言葉と教育』pp.43-66 『保育内容・言葉』pp.55-57 | |
文字の教育①:かなの特徴、思考の在り方 文字の教育に関する | 問題について考察できる | 『言葉と教育』pp.67-98 | |
文字の教育②:漢字の読み書きの実態、漢字指導 | 文字の教育に関する問題について考察できる |
『言葉と教育』pp.67-98 | |
語彙の教育①:語彙教育の意義、基本語彙 | 語彙教育の問題について考察することができる | 『言葉と教育』pp.89-110 | |
語彙の教育②:動機づけ、内容語と機能語 | 語彙教育の問題について考察することができる | 『言葉と教育』pp.89-110 | |
読みの教育①:読みの教育の意義 | 物語文、説明文を中心として読みの教育の問題について考察できる | 『言葉と教育』pp.111-134 | |
読みの教育②:音読と黙読、物語文と説明文 | 物語文、説明文を中心として読みの教育の問題について考察できる |
『言葉と教育』pp.111-134 | |
読みの教育③:読書の実態 | 読書に関する教育の問題について考察できる |
『言葉と教育』pp.135-146 | |
読みの教育④:活字離れ、読書指導の在り方、読書療法 | 読書に関する教育の問題について考察できる | 『言葉と教育』pp.135-146 | |
作文・思考の教育①:文章化、イメージ、論理 | 国語教育の問題、思考の教育の問題について考察できる | 『言葉と教育』pp.147-180 | |
作文・思考の教育②:言葉と事実、言葉の魔術 | 国語教育の問題、思考の教育の問題について考察できる | 『言葉と教育』pp.147-180 | |
言語心理学における課題①:言葉に関する問題を取り上げ、心理学的に考察し、研究計画を立てる。 | 考察した問題を検討し、心理学的手法を用いて研究計画を立てることができる | 『心理学実験法・レポートの書き方』 | |
言語心理学における課題②:言葉に関する問題を取り上げ、心理学的に考察し、研究計画を立てる。 | 考察した問題を検討し、心理学的手法を用いて研究計画を立てることができる | 『心理学実験法・レポートの書き方』 | |
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