最終更新日:2024年4月9日
N201
幼児と言葉
言葉について考えてみよう単位条件
通信 1単位教員
履修条件
なし
到達目標
(1)目的
言葉に関する基礎的、専門的な知識を身に付けることができる。
(2)到達目標
①言葉の機能や発達過程について理解することができる。
②幼児の発達における児童文化財の意義を理解し、児童文化財の基本的な知識を身に付けることができる。
③領域「言葉」等のねらい及び内容を理解することができる。
学習成果
(1)2年次の「保育内容・言葉」につながる、言葉に関する基礎的、専門的な知識を身に付けることができる。
(2)児童文化財の特徴を理解し、今後の実習に活かすことができる。
テキスト教材
①塩美佐枝編著『言葉の発達を支える保育』(聖徳大学出版会)2018
②『保育内容:領域「言葉」』(聖徳大学短期大学部)2004
③文部科学省『幼稚園教育要領解説』(フレーベル館)2018
④厚生労働省『保育所保育指針解説』(フレーベル館)2018
参考図書
古橋和夫著『保育者のための言語表現の技術』(萌文書林)2019
評価の要点
課題、科目終了試験は( )の中の穴埋め、選択問題です。
評価方法と採点基準
問題数の60%以上正答により合格となります。
履修上の注意事項や学習上のアドバイス
授業回数別教育内容に示された箇所(ページ)を覚えましょう。
レポート課題
提出数 1第1課題
第1設題
( )の中にあう記号を、下の□の選択肢から選び、回答用紙に記入しましょう。同じ数字には同じ記号が入ります。
1回
言葉の機能 テキスト①P6~ 10問
言葉の機能には( ① )( ② )( ③ )がある。
( ① )機能は、意思の疎通( ④ )を図ることにある。
( ④ )には、言葉を用いた( ⑤ )と表情やしぐさ、話し方といった言葉以外のものによる( ⑥ )がある。
( ② )の手段として言語を( ⑦ )と呼び、( ① )の手段としての言語を( ⑧ )と呼び、区別している。考えたことをこのまま発話することを( ⑨ )と言い、幼児期に多くみられる。
( ② )には2つの( ⑩ )がある。次第に、自分の言葉によって自ら行動を調整をしていくようになる。
ア,コミュニケーション イ,言語的コミュニケーション ウ,非言語的コミュニケーション エ,行動調整 オ,伝達
カ,思考 キ,外言 ク,内言 ケ,独語 コ,質的転換期
2.3回
言葉の発達過程①② テキスト①P14~ 30問
言葉の発達は大きくは2期に分けられる。言葉を( ① )の( ② )と、言葉を( ③ )の( ④ )である。
( ② )では、乳児は言葉を発していないが、泣くことにより、養育者と不快感を共有する( ⑤ )が成立している。
生後2カ月になると不快なときの泣き声とは異なる「ンー」という響く声を出すようになり( ⑥ )という。生後4カ月になると「アーアー」「ウーウー」という( ⑦ )を発するようなり、生後6カ月になると「マンマン」「バブバブ」という母音+( ⑧ )の繰り返しの( ⑨ )となる。生後9カ月になると、周囲の物や分からない物を盛んに( ⑩ )、周囲の大人に知らせる。大人が「ワンワンね」と応えることで、乳児は物の名前を知っていく。このとき、乳児と大人の間には一緒に同じ物を見ている( ⑪ )が生まれ、乳児、大人、物との( ⑫ )を成立している。( ⑨ )と( ⑩ )が見られるようになると、言葉を発するのはもうじきである。
1歳頃になると、初めて意味のある言葉を発する( ⑬ )が表れる。「マンマ」という言葉は、一つの単語であるが文に相当する意味内容を含む( ⑭ )とよばれる。1歳前半の乳児は、( ⑭ )を( ⑮ )語程度話すようになる。1歳後半なると、( ⑩ )と同時に「これ何?」と聞き、物の名前を覚えていく、( ⑯ )期という。
2歳頃になると、語彙が増加し、( ⑰ )語程度となり、( ⑱ )期とよばれ、( ⑲ )を獲得していく。( ⑳ )が芽生える時期であり、「いや」「だめ」と( ㉑ )したり、「Aちゃんの」と( ㉒ )したりする言葉が増える。2歳後半になると( ㉓ )が発達し、簡単な( ㉔ )ができるようになる。
3歳になると知的好奇心が芽生え、「どうして?」「なんで?」聞きたがる( ㉕ )期に入り、( ㉖ )語程度の語彙を発するようになる。語彙が飛躍的に増える一方で( ㉗ )も目立ってくる。
5歳児を過ぎると、「昨日」「今日」「明日」のような( ㉘ )概念や「右・左」「上・下」のような( ㉙ )概念もできてくる。
就学時には( ㉚ )語程度を発するようになる。
ア,発してから イ,発する前 ウ,三項関係 エ,言語期 オ,前言語期 カ,反復喃語 キ,喃語 ク,子音
ケ,原初的コミュニケーション コ,指差し サ,共同注意 シ,クーイング ス,初語 セ,一語文 ソ,二語文
タ,20 チ,200~300 ツ,1,000 テ,2,000~14,000 ト,自我 ナ,時間的 ニ, 空間的 ヌ,主張
ネ,拒否 ノ,質問 ハ,言い間違え ヒ,象徴機能 フ,命名 ヘ,語彙の爆発 ホ,ごっこ遊び
7.8回
領域「言葉」幼稚園教育要領解説P213~ 10問
〔経験したことや考えたことなどを自分なりの言葉で表現し、相手の話す言葉を聞こうとする意欲や態度を育て、言葉に関する感覚や言葉で表現する力を養う。〕
ねらい
(1)自分の気持ちを言葉で( ① )する楽しさを味わう。
(2)人の( ② )や( ③ )などをよく聞き、自分の経験したことや考えたことを話し、( ④ )喜びを味わう。
(3)日常生活に( ⑤ )な言葉が分かるようになるとともに、( ⑥ )や( ⑦ )などに親しみ、言葉に対する感覚を豊かにし、先生や友達と心を合わせる。
乳児 社会的発達に関する視点「身近な人と気持ちが通じ合う」 保育所保育指針解説P101
受容的・( ⑧ )に関わりの下で、何かを伝え合おうとする意欲や身近な大人との信頼関係を育て、人と関わる力の基礎を培う。
ねらい
②安心のできる関係の下で、身近な人と共に過ごす喜びを感じる。
②体の動きや( ⑨ )、( ⑩ )等により、保育士等と気持ちを通わせようとする。
③身近な人と親しみ、関わりを深め、愛情や信頼感が芽生える。
3歳未満児 言葉に関する領域「言葉」 保育所保育指針解説P248
経験したことや考えたことなどを自分なりの言葉で表現し、相手の話す言葉を聞こうとする意欲や態度を育て、言葉に関する感覚や言葉で表現する力を養う。
ねらい
②言葉遊びや言葉で( ① )する楽しさを感じる。
②人の( ② )や( ③ )などを聞き、自分でも思ったことを伝えようとする。
③( ⑥ )や( ⑦ )等に親しむとともに、言葉のやり取りを通じて身近な人との気持ちを通わせる。
ア,絵本 イ,物語 ウ,応答的 エ,伝え合う オ,表現 カ,言葉 キ,話 ク,必要 ケ,表情 コ,発声
備考・補足
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授業回数別教育内容 | 身につく資質・能力 | 学習範囲 (予習・復習を含む) |
|
言葉の機能 (言葉の機能(テキスト①P6)、 伝達機能(同P6)、思考機能(同P8)、行動調整機能(同P9.11)の熟読) |
言葉の機能の基本的・専門的知識 | テキスト① P6~P11 60分 | |
言葉の発達過程 前言語期 (前言語期、原初的コミュニケーション、母親との関わり、喃語、指差し(テキスト①P14~15)を熟読) |
言葉の発達過程の基本的・専門的知識 | テキスト① P14~P16 60分 | |
言葉の発達過程 言語期 (初語、一語文、二語文、命名期、語彙の爆発期、概念(テキスト1P16~20)を熟読) |
言葉の発達過程の基本的・専門的知識 | テキスト① P16~p20 60分 | |
言葉の発達で配慮を必要とする幼児の指導 (言葉の障害、保育者としての指導(テキスト1P20~23)を熟読) |
言葉の障害の基本的・専門的知識 | テキスト① P20~P23 教育要領解説P129 90分 | |
児童文化財の種類と意義 (絵本や物語の世界の大切さ(教育要領解説P223)を熟読) |
児童文化財の特性の理解 | 教育要領解説 P223.229~230 参考書(絵本・紙芝 居・ベープサート・ パネルシアター等) 90分 | |
言語活動の充実と言葉遊び (言語活動の充実(教育要領解説P110~111)、言葉遊びの種類と特徴(テキスト②P96.97.99)を熟読) |
児童文化財の特性の理解 | テキスト② P96~P102 教育要領解説P110 ~P111 70分 | |
領域「言葉」のねらい及び内容 ① (3歳以上児のねらい(教育要領解説P213)、内容、内容の取扱いを熟読) |
領域「言葉」のねらい及び内容の理解 | 教育要領 P213 ~ P232. P90 | |
領域「言葉」のねらい及び内容 ② (乳児(保育所保育指針解説P101)、3歳未満児のねらい(同P156)、内容、内容の取扱いを熟読) |
領域「言葉」等のねらい及び内容の理解 | 保育指針 P101 ~ P117. P156~P167 90分 | |
試験 |