最終更新日:2024年4月9日

1年次入学生:- 3年次編入学生:- 短期大学部:1年
短期大学部 保育科

N198

幼児と健康

健康な心と体を育むための基礎づくり

単位条件

通信 1単位

教員

櫻木 真智子

履修条件

なし

到達目標

(1)目的
   健康な心と体を育て、自ら健康で安全な生活を作り出す力を養う領域「健康」の基盤となる基本的知識・専門的技能を身に付ける。
(2)授業構成と到達目標
   1.健康な子ども、現代の子どもの健康課題について理解する。
   2.領域「健康」の指導に関する専門的事項(体の発育・発達、運動機能の発達と遊び、基本的生活習慣の形成、安全な生活)について理解する。

学習成果

1.子どもの健康の意義を理解し、現代の子どもを取り巻く環境を踏まえて子どもの健康課題を説明することができる
2.子どもの体の発育、発達について説明することができる
3.子どもの運動機能の発達を理解し、運動遊びの意義を説明できる
4.生活習慣形成の意義を理解し、子どもの健康な生活と結びつけて説明することができる
5.子どものけがや事故の現状を把握し、健康で安全な生活について説明することができる

テキスト教材

重安智子・安見克夫編著『保育内容「健康」-遊びや生活から健やかな心と体を育む』(ミネルヴァ書房)2020

参考図書

・小野次郎・榊原洋一編著『幼児と健康-日常生活・運動発達・こころとからだの基礎知識-』(ジアース教育新社)2020
・菊池秀範・石井美晴編著『新訂 子どもと健康』(萌文書林)2012
・文部科学省『幼稚園教育要領解説』(フレーベル館)2018
・厚生労働省『保育所保育指針』(フレーベル館)2018
・内閣府・文部科学省・厚生労働省『幼保連携型認定こども園教育・保育要領解説』(フレーベル館)2018

評価の要点

シラバスに示している教科書の内容について、基本的理解ができているかどうかが、評価の要点である。

評価方法と採点基準

・提出された課題の合格すること
・課題合格後、試験によって最終評価をする

履修上の注意事項や学習上のアドバイス

教科書をよく読み、課題に取り組んでください。
この科目は、領域「健康」の専門的事項に係る知識を習得し、その技能を身に付けるための基礎となる科目であることを意識して学習してください。

レポート課題

提出数 1

第1課題

解答用紙あり

第1設題

当てはまる語句を( )から選びなさい。
・ 子どもはからだの割に頭が大きいプロポーションをしている。このことによって、けがをする部位に特徴があり、頭部と顔部を合わせたけがが全体の約( ① )%を占めている。 ( 20、 40、 60、 80、 90 )
・ カウプ指数を用いて体型判定できる年齢は、生後( ② )ヶ月以降である。 ( 1、 2、 3、 4、 5 )
・ 幼児期から児童期において増加した脂肪細胞の数は、その後ほとんど減らないことが知られており、子どもの肥満の約( ③ )%が大人の肥満に移行するといわれている。 ( 20、 40、 60、 80、 100 )
・ トイレットトレーニングは歩行を開始し、排尿間隔が長くなれば開始の時期です。大脳のコントロールにより自分で予告したり、我慢したりできることができるようになります。その頃の年齢はおおよそ( ④ )頃である。
( 6か月~1歳、 1歳半~2歳、 2歳半~3歳、 3歳以降 )
・ 幼児期の運動のあり方を示した「幼児期運動指針」が2012年に文部科学省から発表されている。ここには生活の中の活動も含めて、一日( ⑤ )分以上からだを動かすことが重要であると述べられている。 ( 30、 60、 90、 120、 200 )
・(  ⑥ )とは、個々の子どもの体重、身長等が、全国調査で計測された身長、体重等の分布のどの位置にあたるかを示したものである。
( カウプ指数、 基準曲線、 BMI、 パーセンタイル値、 プロポーション )
・ 幼児期には体を動かす遊びを通して様々な体力が向上する。ブランコでは主にバランス能力、鬼ごっこでは主に( ⑦ )が育つ。
( 協応性、 筋力、 敏捷性、 逆さ感覚、 操作性 )
・ 1日の生活リズムを整えるために、朝の光を浴びることによって、24時間周期の社会のリズムと約( ⑧ )時間周期の生理的リズム(体内リズム)をリセットすることが大切である。 ( 22、 23、 25、 26、 27 )
・ 脊柱の生理的湾曲(S字状)は、おおよそ( ⑨ )頃で完成する。 ( 1~2歳、 3~4歳、 4~5歳、 9~10歳 )
・ 幼児期は遊びが活発になり、遊びの中に基本動作(走る、跳ぶ、回る など)が急激に増えることが知られている。幼児期後半までに獲得する基本動作は約( ⑩ )種類である。これは大人が獲得する動作数の約80~90%に達している。
( 10、 40、 80、 100、 200 )
・ ほとんどの子どもが、ケンケンができるようになるのは( ⑪ )歳頃である。 ( 1、 2、 3、 4、 5 )
・ 土踏まずの形成が完了するのは( ⑫ )歳頃であるが、近年は子どもの身体活動量の低下に伴って、土踏まずのアーチが上手く形成されない問題も指摘されている。 ( 3、 4、 5、 6、 7 )
当てはまる言葉を( )に入れなさい。
・ 乳児期にみられる運動(反射)で、「後頭部を急に落下させると、腕を開き抱きつこうとするような姿勢をとる」ものを( ⑬ )という。
・ 自分から運動を楽しむ子どもを育てるためには、子ども自身が「自分は運動ができる」という気持ちを持つことが大切である。その気持ちのことを( ⑭ )と言う。
・ 遊びの中にある危険性には( ⑮ )とハザードがある。遊びの楽しみの要素で冒険や挑戦の対象であり、子どもの発達にとって必要なこの危険性のことを( ⑮ )という。
・『 保育所保育指針』、『幼保連携型認定こども園教育・保育要領』において、乳児保育に関わるねらいは3つあるが、そのうちの一つ( ⑯ )が、1歳以上の領域「健康」のねらいに繋がっている。
・ 2018(平成30)年施行の幼稚園教育要領、保育所保育指針、幼保連携型認定こども園教育・保育要領では「生きる力」を育むために、幼児教育で育みたい( ⑰ )として、「知識及び技能の知識基礎」「思考力・判断力、表現力等」「学びに向かう力、人間性等」の3つが示された。
・ 幼児期においては体力の要素の一つである( ⑱ )が著しく発達することから、「幼児期は( ⑱ )発達の敏感期である」ともいわれる。
・ 体を動かして遊ぶことによって体力・運動能力の向上が期待されるだけでなく、空間を把握する能力である( ⑲ )や、遊びのルールを工夫したり、発展させてたりする( ⑳ )を育むことも期待される。

備考・補足

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授業回数別教育内容 身につく資質・能力 学習範囲
(予習・復習を含む)
健康の定義と子どもの健康の意義(第1章)
・健康の定義を学ぶ
・健康な子どもについて理解する
健康な子どもの理解 約30分
現代の子どもの健康課題(第1、8章)
・子どもを取り巻く環境について理解する
・子どもの健康課題について考える
子どもの健康課題の理解 約30分
体の発育・発達と健康(第2章)
・子どもの体の発育と生理機能の発達について
・子どもの健康指標について理解する
体の発育・発達の理解 約30分
子どもの運動発達とその特徴(第5章)
・子どもの運動発達の特徴を学ぶ
・子どもの体力と運動能力について理解する
子どもの運動発達の理解 約30分
遊びと健康(第8章)
・幼児期運動指針について理解する。
・保育の中の運動遊びについて考える
運動遊びの重要性の理解 約30分
基本的な生活習慣の形成と健康(第3、4章)
・基本的生活習慣形成の意義を学ぶ
・基本的生活習慣形成のための援助を学ぶ
基本的生活習慣形成の意義 約30分
子どもの安全な生活(第6章)
・子どもの事故・けがの現状を理解する
・遊び場面での事故防止について考える
安全管理と安全教育リスクとハザード 約30分
子どもの健康と領域「健康」(第1章)
・幼児期までに育ってほしい10の姿について
・領域「健康」のねらいについて学ぶ
領域「健康」のねらいの理解 約30分
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