最終更新日:2024年3月12日

1年次入学生:- 3年次編入学生:- 短期大学部:2年
短期大学部 保育科

N182

子ども家庭支援論

子どもの育ちと家族 〜保育者の子育て支援〜

単位条件

通信 1単位 面接 1単位

教員

西 智子

履修条件

事前レポート1課題を提出してからスクーリングを受講すること

到達目標

子どもの育ちを支援していくと同時に、保護者及び家庭を支援していく上での支援の基本を理解し、実践に生かす力を養うことを目的とする。
専門分野に関する知識・技術を体系的に学び、現代社会の問題・課題にも主体的に対応できるよう、専門家としての情熱や使命をもった保育者“次代をつくる保育のエキスパート” 養成というディプロマポリシーに関連している。
1.子育て家庭に対する支援の意義、目的を理解する。
2.保育の専門性を活かした子ども家庭支援の意義と基本について理解する。
3.子育て家庭に対する支援の体制について理解する。
4.子育て家庭のニーズに応じた多様な支援の展開と子ども家庭支援の現状、課題について理解する。

学習成果

1.子育て家庭を支援していくことの重要性を理解し、その意義を説明することができる。
2.保育者が行う子ども家庭支援とは何かを理解し、保育の特性を生かした支援の方法を身につけ、実践することができる。
3.子育て家庭に対する支援の体制について、具体的に理解することができる。
4.子育て家庭のニーズに応じた多様な支援の展開と子ども家庭支援の現状、課題について理解することができる。

テキスト教材

公益財団法人児童育成協会 監修、松原康雄・村田典子・南野奈津子 編集『新基本シリーズ5 子ども家庭支援論』(中央法規)

参考図書

『保育所保育指針解説書・幼保連携型認定こども園教育・保育要領解説書』(フレーベル館)
山縣文治編『よくわかる家庭支援論』(ミネルヴァ書房)

評価の要点

1.保育者等が行う子ども家庭支援とは何かを理解し、保育の特性を生かした支援の方法・展開の方法を理解できているかを評価する。
2.多様な子育て家庭のニーズを理解したうえで、市区町村の子育て支援の現状と課題を知り、具体的な支援の在り方について自分なりに考えて対応方法を提案することができるかを評価する。

評価方法と採点基準

評価の要点に基づいて実施する試験(60%)、課題レポート及びスクーリングにおける授業への取り組み等(30%)を勘案し総合的に評価する。
・レポートにおいては現代の子育て家庭が直面している問題や、解決するための支援の必要性について理解できていることが必要である。スクーリング試験では、支援体制及び支援の方法を理解し、特に支援者としての保育者の役割を理解していることが重要となる。

履修上の注意事項や学習上のアドバイス

・子育て家庭に関する記事や子育て支援に関するニュースに目を通し、自らの考えをまとめておくと課題のレポートに役立つ。
・地域(市区町村)における子育て支援施策や保育所における子育て支援の実際を調べ具体的に把握しておくことが望ましい。
・要保護児童に対する保育士の役割等、虐待対応・予防について、子ども家庭支援の視点で問題を把握することが必要である。

レポート課題

提出数 1

第1課題

手書き可

パソコン印字可
[2000]

第1設題

現代の子育て家庭を取り巻く社会状況と子育て家庭の諸問題を取り上げ、どのような課題があるのか、問題解決のためにはどのような支援が必要なのか、あなたの考えを述べなさい。

備考・補足

← 表が横スクロールします →

授業回数別教育内容 身につく資質・能力 学習範囲
(予習・復習を含む)
ガイダンス(授業の目的・内容等の理解)子ども家庭支援とは何か 単元の理解 テキスト第1講 P2~12 予習60分
子ども家庭支援の目的と機能
児童福祉法の理解・子ども家庭支援の原則
支援の機能及び原則の理解 テキスト第2講 P14~24 60分
子ども家庭支援施策・次世代育成支援施策の推進 子育て支援施策と実施計画の理解 テキスト第3講 P26~32 60分
子育て家庭の福祉を図るための社会資源 子育てにかかわる社会資源の理解 テキスト第4講 P38~48 60分
保育所保育指針・幼保連携型認定こども園教育・保育要領による子育て支援 その1
保育の専門性を活かして子ども家庭支援とその意義
指針・要領における子育て支援の基本事項の理解
保育所保育指針/認 定こども園教育・保 育要領各4章の熟読 90分
保育所保育指針・幼保連携型教育保育要領に見る子育て支援 その2
子どもの育ちの喜びの共有
保育者の子育てパートナーとしての支援理解 テキスト第5講・6 講 P50~72の熟読 60分
保護者及び地域が有する子育てを自ら実践する力の向上に資する支援 地域全体で省くむ子育て支援の必要性の理解 テキスト第7講 P74~84 指針・要領の4章の 熟読 60分
保育士に求められる基本的態度
バイスティックの7原則及び受容・自己決定・秘密保持等
相談支援における基本的姿勢の理解 テキスト第8講 P86~96 60分
家庭の状況に応じた支援 多様な家庭状況と対応の基本的姿勢の理解 テキスト第9講 P98~108 60分
地域の資源の活用と自治体・関係機関との連携協力
居住地域の社会資源の活用と実際
社会資源の活用方法を理解する テキスト第10講 P110~120 60分
子ども家庭支援の内容と対照 様々なニーズを持った家族への支援の理解 テキスト第11講 P122~132 60分
保育所等を利用する子どもの家庭への支援 保育所を利用している家庭における支援の実際を理解 テキスト第12講 P134~144 指針・要領 4章の 熟読 60分
地域の子ども家庭支援への支援 地域の子育て支援の拠点としての保育施設の在り方の理解 テキスト 13講 P146~156 60分
要保護児童及びその過程に対する支援
児童虐待への保育者としての支援の在り方
要保護児童に対する予防・発見・支援の在り方の理解 テキスト第14講 P158~168
子育て支援に関する課題と展望 今後の子育て支援の在り方に対する考察力 テキスト第15講 P170~180 90分
試験
保育の専門性を活かした子ども家庭支援の理論と、実践につながる知識・技術と考え方を問う。
評価の要点に基づいて実施する。テキスト・指針及び要領を熟読しておくこと。