最終更新日:2024年5月31日

1年次入学生:- 3年次編入学生:- 短期大学部:2年
短期大学部 保育科
短期大学部 図書館司書

N145

図書館制度・経営論

良いサービスを生む図書館経営

単位条件

通信 2単位

教員

石井 大輔

履修条件

基礎科目である「図書館概論」を単位修得済であることが望ましい

到達目標

図書館経営に必要な図書館に関する法律、関連する領域の法律、図書館政策について解説するとともに、職員や施設等の経営資源、サービス計画、予算の確保、調査と評価、管理形態等について理解し、図書館政策を考える基礎知識をもとに、図書館経営に参画できることを目標とします。

学習成果

1. 図書館経営の運営者として理解するために、図書館の基調を構成する法律等をはじめ図書館情報関連法制度や経営環境を踏まえ、図書館経営に欠くことができない資料、情報、人、財源、施設について学び理解することができる。
2. 図書館経営に欠くことができない諸事項を学び理解することによって、より良い公立図書館サービスを実現するための経営の方法のあり方を総合的に考えることができる。

テキスト教材

永田治樹編著『図書館制度・経営論(JLA図書館情報学テキストシリーズⅢ2)』(日本図書館協会)2016

参考図書

テキスト、学習指導書に記載されている参考文献は、図書館等を活用して可能な限り多く読むことに努めて下さい。
また、今まど子・小山賢司編著『図書館情報学基礎資料』等で最新の情報を入手しましょう。

評価の要点

1. レポートでは、図書館経営について、自分の考えをどれだけ深められたかを重視します。作成する時は、テキストのみや参考文献1点のみでなく、複数の文献を活用しましょう。
2.文献の引用と自分の意見、考えとは文章上で明確に区分してください。
3.科目終了試験では、テキストの内容の理解とレポート課題の取り組み成果が総合的に試されます。

評価方法と採点基準

レポート合格後の科目終了試験で評価します。
1. レポートは、テキストの内容を理解しているかをまず第一の基準とします。その上で、他の文献を読んだ学習状況を評価し、自分の考えがどのようであるかを評価します。
2. 科目終了試験は、テキストを理解しているかをまず第一に評価し、問題に対しての説明が自分の考えも含めて答える文章となっていることが基準となります。

履修上の注意事項や学習上のアドバイス

日頃から図書館を積極的に利用して、その利用体験が、レポートをはじめ学習活動の向上に反映するよう努めて下さい。テキストを理解し、「図書館年鑑」等で図書館界の状勢を知り、学習の効果を高めましょう。

レポート課題

提出数 2

第1課題

いずれか1設題を選択

横書きパソコン印字可Web提出可
[1600]

第1設題

図書館の経営活動についてヒト・モノ・カネの観点を含めて述べなさい。

第2設題

図書館経営において、図書館のサービス計画が必要とされる理由について述べなさい。

第2課題

いずれか1設題を選択

横書きパソコン印字可Web提出可
[1600]

第1設題

「公立図書館の任務と目標第4章公立図書館の経営」を読み、考えるところを述べなさい。

第2設題

図書館サービスの評価を図書館の運営に効果的に反映するには、どのような事項に注意すべきか述べなさい。

備考・補足

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授業回数別教育内容 身につく資質・能力 学習範囲
(予習・復習を含む)
図書館経営の考え方一公共施設としての経営の考え方の理解を深める。 図書館経営の考え方を把握できる。 UNIT11図書館の 経営 UNIT2図書館法
図書館をとりまく環境一自治体の組織下にある図書館の位置を理解する。 図書館が行政組織のどの位置にあるか理解できる。 UNIT7地方自治体 の公共図書館施策 UNlT38公共図書 館の財務状況
図書館を構成する法制度
(1)図書館の法的位置づけ一憲法・教育基本法・社会教育法を理解し、図書館の法的位置づけおよび法体系を理解する。
図書館の法的位置づけを理解することで、図書館の経営に役立てることができる。 UNIT2図書館法 UNlT30図書館に おける危機管理
図書館を構成する法制度
(2)図書館に関連する諸法一主な館種と法・読書活動の推進に関する政策を理解する。
主な館種と法的位置づけを理解し、また図書館活動に関わる法律を理解することで、図書館の経営に役立てることができる。 UNIT3図書館の諸 法 UNlT4図書館に関 連する諸法
図書館協力一図書館間との協力活動を理解する。 経営の範囲の視野が広がり、運営方針に役立てることができる。 UNIT24 情報資源 に関する連携・協 力
図書館サービスと関連法規一著作権法をはじめ関連法規を理解する。 関連法規を理解することでサービス機能に役立てることができる。 UNIT20 サービス と法制度
組織と職員(ヒト)一図書館運営を実行する上での組織体制について理解する。 組織の中での職員の存在を理解することができる。 UNIT20 サービス と法制度
情報資源の管理(モノ)一情報資源の管理と提供システムについて理解する。 情報資源(資産)の管理と提供について理解することができる。 UNIT 21〜25情 報資源の経営
施設・設備管理(モノ)一建物・電気・水道等の管理、館内設計・危機管理について理解する。 運営に欠くことのできない施設、設備の管理が理解できる。 UNIT 26〜30図 書館施設の経営
図書館の財務(カネ)一図書館の財政の構造を理解する。 予算書をはじめとする財政について理解ができる。 UNIT 36〜40財 政と活動の集約
図書館経営と政策一自治体の中での政策の方法について理解する。 図書館経営の計画の方法や政策の理解ができる。 UNIT14 図書館の 計画 UNIT18 サービス 運営計画
図書館サービスの設計一コミュニティ・ニーズの把握とマーケティング手法を理解する。 コミュニティ・ニーズの把握とマーケティング手法を理解することができる。 UNIT 16〜19図 書館サービスの設 計
図書館の経営・サービスの現状分析一図書館の現状分析の方法を理解する。 経営の状況を把握し、運営の改善に役立てることができる。 UNIT15 図書館の 評価
公立図書館の計画の実行と評価一図書館運営の評価とはどのような方法があるかを理解する。 図書館の経営診断をすることができる。 UNIT15 図書館の 評価
公立図書館の経営の総括一これまで学習した図書館経営の理解の確認のため、各回の学習内容を振り返る。 図書館経営の学習の成果が確認できる。 UNIT0図書館の制 度と経営の学習
試験
テキスト全般をよく読み理解しているか、問題に対して答が説明文として整い、自分の考えが表現できるまで修得しているかを採点します。