最終更新日:2024年4月23日

1年次入学生:- 3年次編入学生:- 短期大学部:1年
短期大学部 図書館司書

N076

図書館サービス論

公共図書館サービスに求められるもの

単位条件

通信 2単位

教員

松井 勇起

履修条件

基礎科目である「図書館概論」を修得済であることが好ましい

到達目標

公共図書館は地域社会でどのようなサービスを求められているのか、その要求に応えていくための諸問題等を認識し、多様化する図書館の実態を把握しながら、実社会でも活用できることを目標とします。

学習成果

1.図書館サービスの考え方と構造、現状の各種の図書館サービスを解説することによって、図書館サービスの基本を理解することができる。
2. 現実の図書館を取り巻く状況を知ることにより、受講生の図書館利用体験を生かしてその理解を深め、さらに、図書館サービス精神をも培えることができる。

テキスト教材

小田光宏編著『図書館サービス論』(日本図書館協会)
『図書館サービス概論 学習指導書』(聖徳大学通信教育部)

参考図書

テキスト、学習指導書に記載されている参考文献は、図書館等を活用して可能な限り多く読むことに努めてください。
また、今まど子・小山賢司編著『図書館情報学基礎資料』等で最新の情報を入手しましょう。

評価の要点

1. レポートでは、図書館サービスについて、自分の考えをどれだけ深められたかを重視します。作成する時は、テキストのみや参考文献1点のみでなく、複数の文献を活用しましょう。
2.文献の引用と自分の意見、考えとは文章上で明確に区分してください。
3.科目終了試験では、テキスト内容の理解とレポート課題取り組み成果が総合的に試されます。

評価方法と採点基準

レポート合格後の科目終了試験で評価します。
1. レポートは、テキストの内容を理解しているかをまず第一に基準とします。その上で、他の文献を読んだ学習状況を評価し、自分の考えがどのようにあるかを評価します。
2. 科目終了試験は、テキストを理解しているかをまず第一に評価し、問題に対しての説明が、自分の考えも含めて答える文章となっていることが基準となります。

履修上の注意事項や学習上のアドバイス

日頃から図書館を積極的に利用して、その利用体験が、レポートをはじめ学習活動の向上に反映するよう努めて下さい。テキストを理解し、「図書館年鑑」等で図書館界の状勢を知り、学習の効果を高めましょう。

レポート課題

提出数 2

第1課題

いずれか1設題を選択

パソコン印字可
[1600]

第1設題

公共図書館での貸出サービスがなぜ重要であるかについて述べなさい。

第2設題

地域の情報拠点として、図書館はどのようなサービスが考えられるか述べなさい。

第2課題

いずれか1設題を選択

パソコン印字可
[1600]

第1設題

図書館協力が必要な理由は何かを述べなさい。

第2設題

図書館は、多文化サービスとして、どのような活動をすべきか述べなさい。

備考・補足

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授業回数別教育内容 身につく資質・能力 学習範囲
(予習・復習を含む)
科目の概要を説明することで授業の全容と学習方法について理解を深める。 科目の概要が把握できる。 UNIT 1〜4 図書館サービスの 意義
図書館サービスの考え方と構造-図書館の機能とはどういうものであるか、理解を深める。 図書館の施設・資料・利用者との関係について理解できる。 UNIT 1 図書館の機能と サービス
近代公共図書館発展の歴史-日本における明治以降の公共図書館が、どのように発展してきたか理解を深める。 近代公共図書館発展の歴史が理解できる。 UNIT 2 option 歴史的な貸出
資料提供サービスの基本 館内閲覧利用と館外貸出利用-資料提供サービスの基本について、公共図書館のサービスの理解を深める。 資料提供サービスの基本が理解できる。 UNIT 10 資料提供サービス の意義
情報サービス レファレンスサービス・情報発信・集会活動事業-情報サービスとして行われるレファレンスサービスを理解することで、図書館の情報サービスの理解を深める。 図書館の情報サービスはどのようなサービスが行われているか理解できる。 UNIT 31〜35 情報提供
図書館サービスの連携・協力-図書館以外の施設との連携や複数の図書館との協力について理解を深める。 図書館サービスの連携・協力について理解できる。 UNIT 24〜28 資料提供の展開
問題解決支援サービス-図書館に目的を抱えて利用する人に対して行う支援サービスについて理解を深める。 利用目的に対して、どのような支援ができるか理解ができる。
UNIT 33, 34 情報提供
児童・青少年サービス-児童や青少年に対してのサービスについて理解を深める。 児童・青少年サービスの理解ができる。 UNIT 37, 38 利用対象に応じた サービス
障害者サービス-心身障害者に対するサービスの理解を深める。 心身障害者サービスの理解ができる。 UNIT 40, 41 障害者サービス
高齢者・多文化サービス-高齢者に対するサービスや多文化(母国語が日本語以外である人)の対象者のサービスについて理解を深める。 高齢者サービス・多文化サービスについて理解できる。 UNIT 39, 42 利用対象に応じた サービス
図書館サービスと著作権-図書館活動と密接な関係の著作権法について、図書館における複製物の作成について理解を深める。 図書館活動と著作権法との密接な関係が理解できる。 UNIT 29 複写サービスと著 作権
図書館組織網のあり方-サービス対象全域に提供する等で行われる図書館システムのあり方について理解を深める。 図書館組織網のあり方が理解できる。 UNIT 4 図書館サービスと ネットワーク
司書のあり方 利用者に対する接遇・コミュニケーション-図書館専門職司書は、図書館でどのようにして働くかその理解を深める。 図書館の専門職司書のあり方が理解できる。 UNIT 8, 48 コミュニケーショ ン
図書館の評価-各図書館が図書館サービスを行う目標や基準について理解を深める。 図書館の評価について理解ができる。 UNIT 5〜7 図書館サービスと マネージメント
図書館サービスの総括-これまで学習した図書館サービスの理解の確認のため、質疑応
答等により学習の習得をより高める。
図書館サービスの学習の成果が確認できる。 UNIT 1〜4 図書館サービスの 意義
試験
テキスト全般をよく読み理解しているか、問題に対して答が説明文として整い、自分の考えが表現できるまで修得しているかを採点します。