最終更新日:2024年4月23日
N023
社会福祉
社会福祉の専門職として、幅広く福祉の今とこれからを学ぼう単位条件
通信 2単位教員
履修条件
なし
到達目標
1.現代社会において日常的に行われている社会福祉活動について理解できるようになる。
2.社会福祉のしくみ、法、制度の体系的日常生活において活用することができるようになる。
3.社会福祉援助の方法、利用手続き等を行うことができるようになる。
学習成果
1.自分たちの生活と社会福祉の関連が理解できる
2.現代社会を形成する福祉の理念と意義について理解できる。
3.社会福祉のしくみ、法、制度の体系について説明できる。
4.社会福祉援助の手続きと形態について説明できる。
5.社会福祉援助の利用手続き、展開過程を説明できる。
テキスト教材
大久保秀子『新 社会福祉とは何か(第3版)』(中央法規)
参考図書
「社会福祉」に関する多くの本に触れてください。
評価の要点
レポートは、丁寧に、課題に取り組んでいるか確認させていただきます。文字の上手い下手ではありません。読み手のことを考えて、丁寧にレポート用紙に書いていただけているかどうかです。レポート作成上の注意をよく読んでいないと思われるレポートがまれに見られます。他の教科にも共通することですから、しっかり読んでいただきたいです。
評価方法と採点基準
レポートは、上記評価の要点に沿って点数化します。それぞれの項目が出来ていれば高評価ですし、出来ていなければ減点となります。科目終了試験は、15回の授業内容を総合的に問う内容となります。
履修上の注意事項や学習上のアドバイス
レポート内容については、課題に対して的確にまとめているか、参考文献に当たっているか(レポート中に引用し、深い考察ができているか)、ご自身の見解を述べているかなどを確認します。
レポート課題
提出数 2第1課題
第1設題
「社会福祉」とは何か、論じる視点を明確にして述べてください。
留意点:とても広い課題です。シラバスの1回〜6回までの学習を想定した課題です。皆さんが述べたい視点、論じたい分野を明確にして取り組んでください。述べたい視点・論じたい分野とは「歴史」、「法や行財政」、「ソーシャルワーク」、「生活保障(貧困)」などですので、第1章をまとめれば良いというわけではありません。すべてを述べるのではなく、皆様が述べたい、論じたい視点・分野を明確にして取り組んでください。必ずしも一つの視点・分野に絞らなくても良いのですが、「履修上の注意事項や学習上のアドバイス」に留意して取り組んでください。
第2課題
第1設題
「社会福祉のこれから」について、具体的な分野を例にして述べてください。
留意点:こちらも広い課題です。シラバスの7回〜15回までの学習を想定した課題です。皆さんが述べたい分野を明確にして取り組んでください。分野とは「児童家庭福祉」、「障がい者福祉」、「高齢者福祉」です。これらの分野に焦点をあてて、13回〜15回で学習した内容を踏まえ取り組んでください。必ずしも一つの分野に絞らなくても良いのですが、「履修上の注意事項や学習上のアドバイス」に留意して取り組んでください。
備考・補足
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授業回数別教育内容 | 身につく資質・能力 | 学習範囲 (予習・復習を含む) |
|
社会福祉とは何か① 少子高齢化、国際化、高度情報化の急速な進展と日本人の生活。社会福祉の必要性につい て学ぶ。 |
現代社会(の特質)と社会福祉。社会福祉の概念の理解。 | 教科書の精読、重要 語句(赤字等)の 理解。教科書p1- 13(90分) | |
社会福祉とは何か② 生活上の困難に直面する人に対する支援。「その人らしく」支援するとはどういうことか。 現代社会に目を向けながら、社会福祉の概念や原理、人間関係について理解し、社会福祉 の意義とあり方を学ぶ。 |
社会福祉と社会保障についての理解。社会福祉に関わる人々についての理解。 | 教科書の精読、重要 語句(赤字等)の理 解。教 科 書p14- 19 (90分) | |
社会福祉の歴史 日本とヨーロッパ(イギリス中心)の社会福祉の歴史的展開を理解する。 |
日本とヨーロッパにおける社会福祉の歴史的展開についての理解。 | 教科書の精読、重要 語句(赤字等)の理 解。教 科 書p20- 39 (90分)。 | |
社会福祉の法と行財政 法と財源についての理解、社会福祉基礎構造改革について。その意義と方向性。 |
社会福祉の法体系、行政機関と財政に関する理解。 | 教科書の精読、重要 語句(赤字等)の理 解。教 科 書p40- 55 (90分)。 | |
ソーシャルワークの理解 ソーシャルワークの基本、意義、ソーシャルワークの専門性。ソーシャルワーカーに求められる「援助関係」その歴史的展開と意義、課題。 |
ソーシャルワークの概念・変遷・展開過程や価値についての理解。 | 教科書の精読、重要 語句(赤字等)の理 解。教 科 書p56- 70 (90分)。 | |
最低生活保障と生活保護制度 憲法に示された理念と公的扶助としての生活保護制度。貧困の定義、基準時代と社会背景 からの見解。支援の意義と実際。 |
貧困・生活保護制度と課題についての理解。 | 教科書の精読、重要 語句(赤字等)の理 解。教 科 書p71- 87 (90分)。 | |
児童家庭福祉と次世代育成の展開① 子どもを取り巻く環境と家族の生活。子どもの人格形成や生活力の形成。児童家庭福祉の意味と展望。 |
児童の権利、関連施策、児童家庭福祉と課題についての理解。 | 教科書の精読、重要 語句(赤字等)の理 解。教 科 書p88- 108(90分)。 | |
児童家庭福祉と次世代育成の展開② 児童家庭福祉に関するさまざまな制度や機関、サービスについて。次世代育成の展開、保育・社会的養護、障がい児福祉の実際。 |
児童家庭福祉に関する機関や施設、今後の展望についての理解。 | 教科書の精読、重要 語句(赤字等)の理 解。教科書p109- 115 (90分)。 | |
障がい者の自立と福祉① 「国連障害者の権利条約」、「障害者基本法」、WHOの国際障害分類(ICIDH)と国際生活機能分類(ICF)。日本における障がい者の定義。 |
障害者の権利と差別解消についてと日本の障がい者観の理解。 | 教科書の精読、重要 語句(赤字等)の理 解。教科書p116- 125 (90分)。 | |
障がい者の自立と福祉② 障がい者(児)に対する生活保障。障がい者保健福祉施策の展開。今後の展開。ノーマライゼーション。 |
障がい児・障がい者福祉の理念、制度施策、今後の展望と課題の理解。 | 教科書の精読、重要 語句(赤字等)の理 解。教科書p126- 138 (90分)。 | |
高齢者の生活と福祉① 高齢社会と高齢者福祉。高齢者虐待の防止、高齢者の養護者に対する支援等に関する法律。 高齢者の生活課題と施策。 |
高齢者福祉と生活課題、その理念と施策の理解。 | 教科書の精読、重要 語句(赤字等)の理 解。教科書p139- 148 (90分)。 | |
高齢者の生活と福祉② 介護保険制度とその展開。高齢者施設の変遷と課題。地域包括ケアシステムについて。 |
介護保険制度、施設の課題、地域包括ケアシステムの理解。 | 教科書の精読、重要 語句(赤字等)の理 解。教科書p149- 168 (90分)。 | |
地域福祉の展開と地域包括ケアシステム 地域福祉について。地域福祉の展開。地域福祉の組織と担い手。地域包括ケアシステムと地域マネジメントについて。 |
地域福祉について、園と展開と地域包括ケアシステムの理解。 | 教科書の精読、重要 語句(赤字等)の理 解。教科書p169- 182 (90分)。 | |
これからの社会福祉① 地域包括ケアとこれからの社会福祉。福祉に関わる人々について。技術革新と福祉。福祉教育について。 |
地域包括ケアについての見解と、個々人の実践について、まとめられる知識の理解。 | 教科書の精読、重要 語句(赤字等)の理 解。教科書p183- 192 (90分)。 | |
これからの社会福祉② 福祉が生み出す文化。福祉と文化活動。総合福祉の展開について。社会福祉の今後の展望。 |
福祉文化について、総合福祉、これからの福祉職についての理解。 |
教科書の精読、重要 語句(赤字等)の理 解。教科書p193- 201 (90分)。 | |
試験 60点以上で合格とします(100点満点中)。 |