最終更新日:2024年4月16日
L002
社会学
現代社会を社会学で読み解く単位条件
通信 2単位教員
履修条件
なし
到達目標
①社会学の基礎的概念を理解する。
② 社会現象には、家族、学校、企業、地域社会、国際関係など、あらゆるものが含まれる。社会学は多様な視点から社会現象を考察する。その視点を理解し、自らで社会現象を考察できる能力を身につける。
③社会福祉士・精神保健福祉士の国家試験に対応できる能力を身につける。
学習成果
①社会学の基礎的概念を理解する。
② 常識とは異なる視点で、社会現象を見られるようになる。代表的な社会学者の常識とは異なる視点の例をあげる。G・H・ミードの「自我論」。ゴッフマンの「察しの良い無関心」。ミルズの「動機の語彙」。リースマンの「敵対的協力」。マートンの「相対的不満」「予言の自己成就」。バダンテー
ルの「母性愛の神話」。ベッカーの「ラベリング理論」。学生はこれらの原典、あるいは「命題コレクション 社会学」を参考にして勉強してほしい。
③国家試験には、得点をあえてとらせない難問・奇問が含まれる。それらを除いた問題を解けるようにする。
テキスト教材
東京リーガルマインドLEC総合研究所公務員試験部著『本気で合格!過去問解きまくり!17 社会学』(東京リーガルマインド)
※上記のテキストを配本しますが、各出版社から出ている社会福祉士・精神保健福祉士向けのテキストを各自で用意して使用してもかまいません。
参考図書
1.作田啓一・井上俊編『命題コレクション 社会学』(筑摩書房)
2.『公務員試験ウォーク問過去問題集8社会学』(東京リーガルマインド)
3.各出版社から出ている『国家試験用のワークブック』(どれでもよい)
4.『社会学文献辞典』(弘文堂)
5.『社会学』(へるす出版)
評価の要点
第1課題は基礎的知識を理解しているかを確認する。第2課題は関心のあるテーマについてよく考えられているかをみる。
評価方法と採点基準
レポート合格後の科目終了試験で評価する。
第1課題は基礎的知識を問う。上記の参考書、WEBの情報で答えられる。75%の正解で合格とする(60%ではない)。第2課題は要約が適切か(40%)、意見があるか(40%)、表現が適切か(20%)で評価する。
履修上の注意事項や学習上のアドバイス
試験では、社会福祉士・精神保健福祉士の国家試験に準じて、主として5択形式の問題を出す。学生は、国家試験を受けない学生も、国家試験の過去問題、各種模擬問題を繰り返し解いて、誤った文章などは正しい文章を作って覚えておくこと。これが究極の試験対策である。
レポート課題
提出数 2第1課題
第1設題
【I】〜【IV】の問いに答えなさい。
【I】 次の1〜5の空欄に選択肢の中から適当なかなを選び入れよ。
1.マートンは、成功という( )と、その達成のためにアクセスできる制度的手段とのギャップがあるとき、人は、革新、儀礼主義、逃避主義、反抗(反乱)という逸脱行動をするとした。ギャップがなければ、人は同調する。
2.リトワクは、現代社会において孤立化が言われる核家族だが、実は密接なネットワークを形成し重要な相互扶助も行われていると考察した。これを、農業を中心とする古典的な家族とは異なるものとして( )とよんだ。
3.ウェーバーは、支配の3類型のうち、( )を合法的支配の典型例として挙げた。これは、王、主君と身分の固定的な官吏によって構成される近代以前の組織とは異なり、身分の自由な官吏が自らの意思で契約を結び職務に就く近代的な組織形態である。
4.ブルデューは、経済資本の再生産とは別の、教育における再生産を研究した。上流階層の子弟ほど、文化的な家庭環境が整っており、学校で教えられる抽象的な教授内容にも親しみやすい。結果、彼らは学校で高い成績を修め、引いては、親と同様、高い地位を手に入れる。つまり、文化資本という「見えざる」資本によって、親から子へと高い地位が再生産されていることになる。ブルデューは、このような過程を「( )」と呼んだ。彼は、一見、公平な競争の場に見える学校において、文化を介した「見えざる」不平等が進行していることを暴いた。
5.カルヴァンによれば、だれが救われるかはすでに決定されている、人間はそれを知ることはできない。救われる人間=選ばれた人間であることは、どう確かめられるのか。彼は、神から与えられた天職にまい進することで救いを確信できるとした。「営利の追及」は神の救いにつながる限りで肯定された。聖なる教会で世俗と離れて禁欲するのではない。ウェーバーは、「営利の追及」をする心的態度と、「( )」のエートスが、資本主義の精神を構成し、社会変動を起こしたと主張した。
【I】 選択肢 あ.文化的目標 い.近代官僚制 う.家産官僚制 え.世俗内禁欲 お.究極的目標 か.経済的再生産 き.ネットワーク家族 く.三世代家族 け.拡大再生産 こ.文化的再生産 さ.修正拡大家族 |
【II】 次の6〜20の空欄に選択肢の中から適当なかなを選び入れよ。
6.( )は、集団の結びつきについて、機械的連帯と有機的連帯の型の対置を行った。機械的連帯とは同質であるがゆえに結びついている環節的社会であり、近代化にともない、異質な部分が相互に依存しあう社会的分業に基づく有機的社会に移行していく、とした。
7.多くの子どもが、18世紀以前には里親に育てられ、のち啓蒙思想や、国民の兵力・労働力化の過程のなかで実の母親に育てられるようになった。( )は、こうした「母性愛の神話化」が、18世紀の末から19世紀にかけて生じたことを明らかにした。
8.( )は、他人の思惑と自己の体面とに重点を置き、外面的な強制力に基づいて善行が行なわれる類型を「恥の文化」として、日本の文化の特徴とした。
9.産業社会において不可欠であるが、貸金が支払われない労働がある。家事労働、育児・介護などの労働が典型である。( )が『シャドウ・ワーク』という著作で提示した。なお、アンペイド・ワークともよばれることがある。
10.( )は、19世紀にイギリスで生まれ20世紀初頭からアメリカで活躍した社会学者で、一定の地域で共同生活が営まれる社会を「コミュニティ」とし、一般的にその中で一定の目的のために作られた集団である「アソシエーション」を区別した。前者は、われわれ意識などのコミュニティ感情が生まれる。後者は、家族も含め青年団、消防組織など人為的につくられたものである。
11.( )は、19世紀にドイツで生まれた、革命家、哲学者、経済学者であり、資本主義の成立・発展を理論づけた『資本論』を著した。
12.( )の示した社会的性格の説明では、伝統指向型は、儀式、慣習、宗教などを行動の指針とするのに対し、内部指向型は、抽象的な人生目標や理念に基づいて行動する。それはその人の、いわばジャイロスコープ(羅針盤)であり、「努力」や「創造性」が掲げられた。
13.( )は個人の行為を、他者との相互作用という社会的文脈の中で問題にした。彼は、個人が、他者の役割の取得によって自己の行為を形成する過程に注目し、役割取得という概念を提示した。彼は、それを子どものプレイ(ごっこ遊び)やゲームなどを通して例示している。
14.( )は、アイデンティティ(同一性)という概念を用いて、パーソナリティの形成を問題にした。その際、青年には固有のアイデンティティの問題があるとするのが彼の認識であった。彼は、青年が大人としての役割を一時的に免除されることを、モラトリアム(猶予期間)と呼んだ。
15.( )は現代社会における消費はモノの機能的な有用性ではなく記号的意味合いによってなされていることを指摘した。彼の立場からすれば、自動車のグレードや装飾品のブランドは、記号的価値の典型的なものといえる。
16.( )は、社会の機能分析において、主観的意図と客観的結果が一致する顕在的機能と、主観的に意図された行為が予期しない結果をもたらす潜在的機能との区別を明らかにした。
17.( )は、中世には地域や日常のなかにあった狂気が、近代的な医学・教育・法律などの知の影響を受けて、病院や施設のなかに閉じ込められていくことを『狂気の歴史』で明らかにした。それは刑罰のあり方にもあらわれている。身体を傷つける身体刑から、近代では刑務所に監禁することによって、罪人を矯正させていく。彼はこれを『監獄の誕生』で明らかにした。こうした監禁は学校・福祉施設・病院においても浸透し、時間・空間・価値意識にいたるまで、われわれを覆っている。彼の論議は管理社会論に欠かせない。
18.( )は、外部の集団と対立関係にある集団では、成員相互の連帯感が強まり、凝集性が高くなりやすい。その点で、対立・抗争は社会化の一形式である、とした。
19.( )は、ホーソン工場での調査から、「インフォーマルな集団」を発見した。彼は、賃金や照明度や休憩時間ばかりでなく、職場のインフォーマルな人間関係が勤労意欲に影響することを発見した。
20.( )は、『管理される心』において、接客労働や対人サービス労働をぶんせきするために「感情労働」という概念を考案した。彼女は、感情労働を深層演技と表層演技とに分類し、従業員にとっての両者の弊害を明らかにした。たとえば、心身の疲労が強まると、燃えつき(バーンアウト)につながりやすくなるおそれを指摘した。
【II】 選択肢 あ.シュッツ い.パーソンズ う.デュルケム え.テーラー お.バダンテール か.ルース・ベネディクト き.イリイチ く.エリクソン け.フロイト こ.ダリ さ.マートン し.ミルズ す.ヴェブレン せ.タルド そ.スペンサー た.マッキーバー ち.J.ボードリヤール つ.ワース て.リップマン と.ハーシ な.ピアジェ に.メイヨー ぬ.パレート ね.トフラー の.フーコー は.ベッカー ひ.テンニース ふ.バーガー へ.ウェーバー ほ、コント ま.G・H・ミード み.トクヴィル む.アリエス め.ギデンズ も.オグバーン や.ゴフマン ゆ.ショーター よ.ホックシールド ら.エンゲルス り.パーク る.マルクス れ.リースマン ろ.マードック わ.ジンメル |
【III】 次の21〜35の空欄に選択肢の中から適当なかなを選び入れよ。
21.リプスキーは『行政サービスのディレンマ』で、官僚には、2つの型があることを提起した。政策の立案や法案の作成に従事している官僚を「テクノクラート官僚」と呼ぶのに対し、現場の窓口の官僚を彼の著作の副題の「( )官僚」と呼ぶ。それは警察官、市役所窓口の役人、福祉事務所の職員、税関職員であり、法律の運用を担う。そのた彼らの対応によって具体的な行政サービスが異なる場合が生じる。
22.アメリカの心理学者レノア・ウォーカーは、ドメスティック・バイオレンス(DV)には、「緊張が蓄積する期間」→「暴力の爆発期」→「( )期」の3段階があり、それがサイクルとなって、女性はなかなかその中から抜け出せない、と論じた。
23.クーリーは、19世紀に生まれ20世紀初頭に活躍したアメリカの社会学者で、他者の認識や評価によって自我が形成されることを「( )」と呼んだ。
24.アリエスは『<子ども>の誕生』を著し、中世には子どもは「( )」として扱われ労働にも従事したが、近代家族の出現とともに、「子どもとは弱く、純粋無垢な存在であって特別の保護と教育を必要とする」とする意識が18世紀に一般化したことを明らかにした。
25.オルテガは、高貴な精神を持った貴族やエリートの支配に代わって、あらゆる面で自己満足的な「大衆人」が精神的・道徳的に社会を支配をしている状況を「( )」として、批判した。
26.「権威主義的パーソナリティ」の性格を実験室で明らかにしたのが、社会心理学者のミルグラムである。彼は、「アイヒマン実験」を行い、人々の権威に対する「( )」を明らかにした。
27.マートンは、ある人間の未来の状況(約束された地位、新しい環境)への期待が、さかのぼって現在の意識、心理を規定するメカニズムを「( )」と名づけた。老人が老人ホームという新しい環境に入所するとき、積極的にそこで必要とされる事柄、対人関係や施設内のルールを学ぶのはその一例である。
28.バージェスの( )では、都市は中心業務地区を核として、遷移地帯(スラム街)・労働者住宅(中流下層居住)地帯・住宅(中流階級居住)地帯・通勤者(上流階級居住)地帯の順に発展する。
29.( )を提唱したブルーマー(Blumer、 H.G)は、人々の間の相互作用は、人間が物事に対して与えた意味に基づいて行われる。物事が持つ意味は、物事そのものに備わっているのではなく、人々の間の相互作用の中から生じ、物事の処理に置いて解釈され修正される。
30.非行少年は、同調行動をとる少年とは全く異なる下位文化に属しているわけではなく、ふだんは同調行動をとりながら、盛り場などの特定の場所において時折、非行に走る。D・マッツァは、このような少年ギャング集団の行動特性を「( )」ととらえ、環境の整備だけでは非行は防止できないと主張した。
31.大衆社会とは、家族・地域社会・職業団体(ギルドなど)・宗教組織などの( )が都市化や産業化によって弱体化し、個人がバラバラな砂のように原子化した状態を指す。このため、不安な個人はマスコミや独裁者に操作されやすくなる。戦前期のドイツ・日本での政党の解体と一元化、思想の強制などがそれである。福祉国家でも情報社会でも類似の傾向は認められる。
32.( )とは、個人がたどる多様な人生のあり方をとらえる概念である。
33.( )とは、ゴフマン(Goffman、E.)の用語で、他者の期待と少しずらしたかたちで行動することをいう。
34.「( )」とは、女性の職業分野における差別的状況が、すでに学校教育のなかで構造化されており循環していることを指す。
35.( )とは、人が何ができるか、何をなしえたかに基づいて人々を特徴づけることをいう。近代社会への移行にともない、この考え方がひろまった。中流意識の増大は、この考え方が台頭したことを意味する。
【III】選択肢 あ.中間集団 い.ストリート う.ステイツ え.小集団 お.役割期待 か.役割葛藤 き.役割遂行 く.役割認知 け.役割距離 こ.ハネムーン さ.フルムーン し.象徴的相互作用論 す.鏡に映った自己 せ.一般化された他者 そ.重要な他者 た.ストレイン理論 ち.エスノメソドロジー つ.現象学的社会学 て.ダブル・バインド と.予期的社会化 な.服従の心理 に.アイヒマン実験 ぬ.予言の自己成就 ね.中範囲の理論 の.構造-機能分析 は.ライフコース ひ.ライフサイクル ふ.ドリフト へ.非行下位文化へ接触 ほ.小さな大人 ま.大きな小人 み.無垢な小人 む.フェミニズム め.シャドー・ワーク も.ジェンダー・フリー や.ジェンダー・トラック ゆ.同心円地帯理論 よ.アーバニズム ら.スプロール現象 り.大衆の反逆 る.属性主義 れ.構造主義 ろ.業績主義 わ.貴族主義 |
【IV】 次の36〜40の空欄に選択肢の中から適当なかなを選び入れよ。
36.真偽にかかわらず、その情報を人びとが信じてそれに基づき行動をしたために、そのことが実際に実現してしまう現象を、マートンは、「( )」とよんだ。
37.キューブラー・ロスは、末期患者との対話を通してえた、『死ぬ瞬間』までの過程について、まず「そんなわけがない」と<拒否>し、次に「なんであいつじゃなくて、私なんだ」と<怒り>、そのあと、「娘の結婚式まで延命させてほしい」とか、寄付などの善い振る舞いをするから特別な配慮をしてくれ、と<( )>を講じる。そして、死が避けられぬものであり、いかなる方法も通用せず、自身の末期状態を受け入れざるを得なくなった時、人は<抑うつ>状態に陥る。上述の段階を経て、最後に運命を素直に受け入れる<受容>の段階に達する、と分析した。
38.アメリカの社会学者・経済学者であったT.ヴェブレンは、『有閑階級の理論』を著し、生産労働から解放され、投資などによって莫大な富を享受する人々がステイタス・シンボルとして行う見せびらかしのための過剰な消費を( )とよんだ。
39.ルース・ベネディクトは、他人の思惑と自己の体面とに重点を置き、外面的な強制力に基づいて善行が行なわれる類型を、「( )」として、日本の文化の特徴とした。
40.過疎化による人口減少の結果、65歳以上の高齢者が過半数を占め、もはや集落を維持していくことが困難な状態にある地域のことを( )いう。
【IV】 選択肢 あ.予言の自己成就 い.誇示的消費 う.罪の文化 え.限界集落 お.スラム街 か.予期的社会化 き.贈与 く.スプロール現象 け.シミュラークル こ.恥の文化 さ.取り引き し.説明と同意 |
第2課題
第1設題
次のいずれかの文献について、要約と意見を分けて述べよ。レポート冒頭に、使用した文献の著者「タイトル」を記せ(ない場合は大幅な減点となる)。250ページを超える書の場合、その中の150ページ以上の要約でよい。文字数は、1500字以上、2000字以内とする。
(課題名には、以下の下線部を書けばよい。〇〇著「タイトル」出版社、出版年──要約と意見
1.打越正行「ヤンキーと地元」筑摩書房、2018年。
2.小川さやか「チョンキンマンションのボスは知っている」香港の雑居ビルを拠点に暮らすタンザニア商人たちの互助の仕組みに肉薄。大宅
壮一ノンフィクション賞。春秋社、2019年。
3.福田 ますみ 「でっちあげ―福岡「殺人教師」事件の真相」新潮文庫、2010年、新潮社。
4.徳水博志「震災と向き合う子どもたち 心のケアと地域づくりの記録」新日本出版社、2019年。
5.阿部泰尚(ひろたか)「いじめを本気でなくすには」KADOKAWA、2020年。
6.宮台真司・永田夏来・かがりはるき「音楽が聴けなくなる日」集英社新書、2019年。
7.渡辺靖「白人ナショナリズム」中公新書、2019年。
8.菅野 仁「友だち幻想」ちくまプリマー新書、2008年。
9.毛受敏浩「移民が導く日本の未来 ポストコロナと人口激減時代の処方箋」明石書店、2020年。
10.金森修「病魔という悪の物語 チフスのメアリー」ちくまプリマー新書、2006年。
11.朝日新聞「女子組」取材班 著「オトナの保健室 セックスと格闘する女たち」集英社、2018年。
12.山田昌弘「日本の少子化対策はなぜ失敗したのか?」光文社新書、2020年。
13.丸山里美「女性ホームレスとして生きる――貧困と排除の社会学」2019年。
14.赤坂憲雄・小熊英二編著「「辺境」からはじまる 東京/東北論」明石書店、2014年。
15.杉浦孝宜「高校中退」宝島社新書、2013年。
16.松嶋秀明「少年の『問題』/「問題」の少年 逸脱する少年が幸せになるということ」新曜社、2019年。
17.国際問題研究会「二重国籍と日本」ちくま新書、2019年。
18.山田昌弘「底辺への戦争」朝日新書、2017年。
19.藤井誠二「沖縄アンダーグラウント 買収買いを生きた者たち」講談社、2018年。
20.松岡亮二「教育格差」ちくま新書、2019年。
21.菊地省三「学級崩壊立て直し請負人」新潮社、2013年。
22.安冨 歩「ありのままの私」ぴあ、2015年。
23.工藤保則ほか、「<オトコの育児>の社会学」ミネルヴァ、2016年。
24.山崎勝之「自尊感情革命 なぜ、学校や社会は「自尊感情」がそんなに好きなのか?」福村出版、2017年。
25.玄田有史「孤立無業(SNEP)」日本経済新聞社、2014年。
26.江澤隆輔「先生も大変なんです いまどきの学校と教師のホンネ」岩波書店、2020年。
27.斎藤環「中高年ひきこもり」幻冬舎新書、2020年。
28.苅谷 剛彦「学力と階層 」(朝日文庫) 文庫、 2012年。
29.本田由紀『「家庭教育」の隘路—子育てに強迫される母親たち』勁草書房、2008年。
30.本田由紀『学校の「空気」』岩波書店、2011年。
31.水谷竹秀「だから、居場所が欲しかった。 バンコク、コールセンターで働く日本人」集英社、2017年。
32.松嶋秀明「少年の『問題』/『問題』の少年 逸脱する少年が幸せになるということ」新曜社、2019年。
33.中西新太郎「若者は社会を変えられるか?」かもがわ出版、2019年。
34.森田洋司『いじめとは何か―教室の問題、社会の問題』 (中公新書)、2010年。
35.小熊 英二「日本社会のしくみ 雇用・教育・福祉の歴史社会学 」講談社現代新書、2019年。
36.牟田 和恵「部長、その恋愛はセクハラです!」集英社新書、2013年。
37.A. R. ホックシールド「管理される心―感情が商品になるとき」世界思想社、2000年。
38.武井 麻子「ひと相手の仕事はなぜ疲れるのか―感情労働の時代」、大和書房、2006年。
39.竹中 均「自閉症の社会学―もう一つのコミュニケーション論」世界思想社、2008年。
40.伊藤 智樹「ピア・サポートの社会学―ALS、認知症介護、依存症、自死遺児、犯罪被害者の物語を聴く」2013年。
41.崎山 治男・佐藤 恵・三井 さよ「“支援” の社会学―現場に向き合う思考」2008年。
42.佐倉 智美「性同一性障害の社会学」現代書館、2006年。
43.坂爪真吾「セックスと障害者 (イースト新書) 新書」2016年。
44.坂爪真吾「性風俗のいびつな現場」、ちくま新書」(風俗と福祉)2016年。
45.根橋 正一・井上 寛「漂泊と自立―障害者旅行の社会学」流通経済大学出版会、2005年。
46.中村 英代『摂食障害の語り―「回復」の臨床社会学』(日本社会学会奨励賞)新曜社、2011年。
47.関水徹平 (著)「「ひきこもり」経験の社会学」左右社、2016年。
48.牛窪 恵(著)「恋愛しない若者たち コンビニ化する性とコスパ化する結婚」ディスカヴァー携書、2015年。
48.牛窪 恵(著)「恋愛しない若者たち コンビニ化する性とコスパ化する結婚」ディスカヴァー携書、2015年。
49.藤村正之・浅野智彦・羽渕一代(編集)「現代若者の幸福―不安感社会を生きる」半分の要約でよい。恒星社厚生閣、2016年。
50.高橋ユキ「つけびの村 噂が5人を殺したのか」晶文社、2019年。
51.杉山麻里子「ルポ 同性カップルの子どもたち アメリカ「ゲイビーブーム」を追う」岩波書店、2016年。
52.田野大輔「ファシズムの教室 なぜ集団は房総するのか」大槻書店、2020年。
53.高橋絵里香「ひとりで暮らす、ひとりを支える」青工社、2019年。
54.山田 英世「J・デューイ (Century Books―人と思想)」清水書院、2016年。
55.宮本 節子「AV出演を強要された彼女たち」ちくま新書、2016年。
56.山極 寿一・関野 吉晴 (著)「人類は何を失いつつあるのか: ゴリラ社会と先住民社会から見えてきたもの」海教育研究所、2018年。
57.岡田 美智男「弱いロボット (シリーズ ケアをひらく)」医学書院、2012年。
58.坂爪真吾「「身体を売る彼女たち」の事情 ──自立と依存の性風俗」ちくま新書、2018年。
59.深沢正雪「『勝ち組』異聞」無明舎出版、2019年。
60.森田ゆり「体罰と戦争」かもがわ出版、2019年。
61.高橋陽一「くわしすぎる教育勅語」太郎次郎社エディダス、2019年。
62.里見繁「冤罪 女たちのたたかい」インパクト出版会」2019年。
63.上野千鶴子「おひとりさまの最期」朝日新聞出版、2015年。
64.上野 千鶴子 (編集)「脱アイデンティティ」勁草書房、2005年。
65.上野千鶴子「女ぎらい」朝日文庫、2018年。
66.上野 千鶴子「発情装置 新版」岩波現代文庫、2015年。
67.上野 千鶴子「サヨナラ、学校化社会」ちくま文庫、2008年。
68.吉田ルイ子「ハーレムの熱い日々」講談社文庫、1970年。
69.藤原 正範「少年事件に取り組む:家裁調査官の現場から」岩波新書、2006年。
備考・補足
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授業回数別教育内容 | 身につく資質・能力 | 学習範囲 (予習・復習を含む) |
|
社会学の成立。コント、ジンメル、デュルケムらの概念の理解。 | 左記の知識 | 左記 | |
社会的行為論。ヴェーバーらの概念の理解。 | 左記の知識 | 左記 | |
自我の社会性。G・H・ミード、クーリーらの概念の理解。 | 左記の知識 | 左記 | |
集団論。テンニース、マッキバーらの概念の理解。 | 左記の知識 | 左記 | |
組織、官僚制論。メーヨー、ヴェーバーらの概念の理解。 | 左記の知識 | 左記 | |
家族論。パーソンズ、P・タウンゼントらの概念の理解。 | 左記の知識 | 左記 | |
ジェンダー論。イリイチ、上野千鶴子らの概念の理解。 | 左記の知識 | 左記 | |
地域社会論。シカゴ学派、奥田道大らの概念の理解。 | 左記の知識 | 左記 | |
階級・階層論。マルクス、ミルズらの概念の理解。 | 左記の知識 | 左記 | |
文化論。ベネディクト、リントンらの概念の理解。 | 左記の知識 | 左記 | |
大衆社会論。アドルノ、フロム、リースマンらの概念の理解。 | 左記の知識 | 左記 | |
消費社会論。ヴェブレン、ボードリヤールらの概念の理解。 | 左記の知識 | 左記 | |
管理社会論。フーコーの概念の理解。 | 左記の知識 | 左記 | |
社会的逸脱論。ベッカー、マートンらの概念の理解。 | 左記の知識 | 左記 | |
新聞等による最近の社会事象の理解。格差論、ニート論など。 | 左記の知識 | 左記 | |
試験 社会福祉士・精神保健福祉士の国家試験に準ずる、主として5択形式の問題を25問出題する。60%以上の正答で合格とする。 |
スクーリング受講についての準備物・連絡事項
第1課題と第2課題のレポート作成形式が異なります。
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