最終更新日:2024年3月26日
J114
博物館教育論
博物館における教育活動単位条件
通信 2単位教員
履修条件
「博物館概論」単位修得済であることが望ましい
到達目標
博物館における教育活動の基盤となる理論や実践に関する知識と方法を習得し、博物館の教育機能に関する基礎的能力を養う。
学習成果
① 博物館教育の意義と目的を理解することができる
② 博物館の利用と学びについて理解することができる
③ 博物館教育の実際について理解することができる
④ 利用者主体の博物館教育について展望できる
テキスト教材
小笠原喜康・並木美砂子・矢島國雄編『博物館教育論 新しい博物館教育を描き出す』(ぎょうせい)2012
参考図書
寺島洋子・大高幸『博物館教育論』(財団法人 放送大学教育振興会)2012
加藤有次他編「生涯学習と博物館活動」『新版・博物館学講座<第10巻>』(雄山閣)1999
伊藤寿朗『市民のなかの博物館』(吉川弘文館)1993
黒沢浩編著『博物館教育論』(講談社)2015
評価の要点
テキストや参考書をよく読み、自分の考えをまとめる。博物館における教育活動の実態については、博物館に足をはこぶことはもちろんのこと、年報・行事案内・インターネットホームページなどから情報を収集し、その分析結果をレポートや科目終了試験に反映すること。
評価方法と採点基準
レポート合格後の科目終了試験で評価する。
レポートについては課題を正確に理解しているか、テキストに限らず参考書などもふまえ、まとめているかを評価する。科目終了試験についても課題を理解しているか、課題に即して具体的に論述されているかどうかを評価する。
履修上の注意事項や学習上のアドバイス
博物館における調査・研究、資料収集・保存、展示、教育の諸活動は独立したものではなく、それぞれが有機的なつながりをもち機能しているので、教育活動を常に博物館活動全体のなかに位置づけ学ぶこと。また、自分の研究領域が博物館教育とどのように関わるのかを意識しながら学んで欲しい。そして、多くの博物館を訪れ、各館の教育活動への取り組みを実際に確かめることが重要である。
レポート課題
提出数 2第1課題
第1設題
博物館における教育活動の意義と目的について述べなさい。
第2課題
第1設題
博物館において教育活動を実施する際に留意すべき点について述べなさい。
備考・補足
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授業回数別教育内容 | 身につく資質・能力 | 学習範囲 (予習・復習を含む) |
|
博物館における教育 | 博物館教育の意義と目的を理解できる | 第1章 | |
日本における博物館教育の歴史 | 博物館教育の歴史的変遷を理解できる | 第1章 | |
西洋の博物館教育 | 西洋諸国の博物館教育を理解できる | 第1・2・3章 | |
博物館における学習 | 博物館における学習の特徴を理解できる | 第4章 | |
博物館教育の体系 | 博物館機能とその教育的役割を理解できる | 第4章 | |
博物館教育の手法 | 博物館教育の諸形態について理解できる | 第4章 | |
教育プログラムの立案と実施 | 教育プログラムの全過程を理解できる | 第4章 | |
ユニバーサルへの顧慮 | 教育活動のバリアフリー化について理解できる | 第4章 | |
博物館教育プログラムの評価 | 教育プログラムの評価方法を理解できる | 第6章 | |
人文科学系博物館の教育活動の特色 | 具体的な教育活動について理解できる | 第5章 | |
自然科学系博物館の教育活動の特色 | 具体的な教育活動について理解できる | 第5章 | |
社会教育施設としての博物館活動 | 多様な利用者と博物館との関りを理解できる | 第7章 | |
博物館と学校教育 | 二者の効果的な連携について理解できる | 第8章 | |
博物館教育における学芸員の役割 | 教育担当学芸員の仕事の多様性を理解できる | 第9章 | |
これからの博物館教育 | 今後の課題と展望について理解できる | 第9章 | |
試験 科目終了試験を実施する。 |