最終更新日:2024年4月19日

1年次入学生:2年 3年次編入学生:3年 短期大学部:-
図書館司書(大学)
文学部 文学科

J097

図書館サービス概論

公共図書館サービスに求められるもの

単位条件

通信 2単位

教員

松井 勇起

履修条件

基礎科目である「図書館概論」を単位修得済であることが望ましい

到達目標

公共図書館は地域社会でどのようなサービスを求められているのか、その要求に応えていくための諸問題を認識し、多様化する図書館の実態を把握しながら、実社会でも活用できることを目標とします。

学習成果

1. 図書館サービスの考え方と構造、現状の各種の図書館サービスを解説することによって、図書館サービスの基本を理解することができる。
2. 現実の図書館を取り巻く状況を知ることにより、受講生の図書館利用体験を生かしてその理解を深め、さらに、図書館サービス精神をも培えることができる。

テキスト教材

高山正也・村上篤太郎編著『改訂 図書館サービス概論(現代図書館情報学シリーズ4)』(樹村房)2019
『図書館サービス概論 学習指導書』(聖徳大学通信教育部)

参考図書

小黒浩司編著『図書館サービス概論(講座図書館情報学5)』(ミネルヴァ書房)
その他テキスト、学習指導書に記載されている参考文献は、図書館等を活用して可能な限り多く読むことに努めてください。
また、今まど子・小山賢司編著『図書館情報学基礎資料』の最新版等ので最新の情報を入手しましょう。

評価の要点

1. レポートでは、図書館サービスについて、自分の考えをどれだけ深められたかを重視します。作成する時は、テキストのみや参考文献1点のみではなく、複数の文献を活用しましょう。
2. 文献の引用と自分の意見、考えとは文章上で明確に区分してください。
3. 科目等終了試験では、テキストの内容の理解とレポート課題の取り組み成果が総合的に試されます。

評価方法と採点基準

レポート合格後の科目終了試験で評価します。
1. レポートは、テキストの内容を理解しているかを第一の基準とします。その上で、他の文献を読んだ学習状況を評価し、自分の考えが度の陽であるかを評価します。
2. 科目終了試験は、テキストを理解しているかをまず第一に評価し、問題に対しての説明が、自分の考えも含めて答える文章となっていることが基準となります。

履修上の注意事項や学習上のアドバイス

日頃から図書館を積極的に利用して、その利用体験が、レポートをはじめ学習活動の向上に反映するように努めて下さい。テキストを理解し、「図書館年鑑」等で図書館界の状勢を知り、学習の効果を高めましょう。

レポート課題

提出数 2

第1課題

いずれか1題を選択

横書きパソコン印字可
[1600]

第1設題

図書館サービスの意義と理念についてまとめて、自分の体験や具体的なサービスと結び付けて説明しなさい。

第2設題

資料提供サービスと情報提供サービスについて説明しなさい。

第2課題

いずれか1題を選択

横書きパソコン印字可
[1600]

第1設題

障害者や高齢者に対する図書館サービスはどのようなものか説明しなさい。

第2設題

図書館員の待遇や図書館予算について、指定管理者制度の議論も踏まえながら説明しなさい。

備考・補足

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授業回数別教育内容 身につく資質・能力 学習範囲
(予習・復習を含む)
科目の概要を概観しながら図書館サービスの意義と結びつけ、授業の全容と学習方法に
ついて理解を深める。
科目の概要が把握できる 1章1及び全体
図書館サービスの理念について、サービスの構成要素を踏まえて理解を深める。 図書館の理念について理解できる 1章2~5
戦後から高度経済成長期までの図書館サービスの変遷を理解を深める。 高度経済成長期までの図書館サービス史を理解できる 2章1~2
安定成長期から現代までの図書館サービスの変遷を理解を深める。 現代までの図書館サービス史を理解できる 2章3~5
図書館のオープン化について理解を深める。 オープンアクセスについて理解できる
3章1~2
図書館のオープン化に必要な著作権法やコンプライアンスなどについて理解を深める。 知財法やコンプライアンスについて理解できる 3章3~4
実際のサービスの中でも最も基本的なものである資料提供サービスと情報サービスの構造・意義・概要を図書館サービス論全体と結び付けて理解を深める。
それぞれのサービスの意義と全体像の関係を理解できる 4,5章それぞれ1 ~2及びそれまで の章の復習
公共図書館サービスの中でも屋台骨である資料提供サービスについて理解を深める。 資料提供サービスについて理解できる 4章3~4
ネット時代にますます重要性を増して資料提供サービスとも密接に関連する情報サービスについて理解を深める。 情報サービスについて理解できる 5章3~6
図書館サービスの協力と連携について、図書館の内だけでなく文書館や博物館など類縁機関、その他との協力や協力を支える制度・システムについて理解を深める。 図書館サービスの協力と連携について理解できる 6章
課題解決支援サービスについて、意志決定と資料・情報提供面と二つの側面について、通常のサービスとの違いにも気を付けながら理解を深める。 課題解決支援サービスについて理解できる 7章
図書館利用に障害がある人へのサービスについて、その定義から始めて理解を深める。 図書館利用に障害がある人へのサービスについて理解できる 8章
超高齢社会における図書館高齢者サービスについて、現状の社会問題の前提を考えながら、理解を深める。 高齢者サービスについて理解できる 9章
利用者とのコミュニケーションの観点について、災害発生時などの危機時も含めて、理解を深める。 利用者とコミュニケーションについて理解できる 10章
図書館サービスの課題と展望について、これまでの図書館サービス論について総括しながら、
現在の問題とその解決策について理解を深める。
図書館サービスの課題と展望について理解できる 11章
試験
テキスト全般をよく読み理解しているか、問題に対して答えが説明文として整い、自分の考えが表現できるまで修得しているかを採点します。