最終更新日:2024年4月16日
D142
ソーシャルワークの基盤と専門職(専門)
ソーシャルワークの概念、歴史、倫理、社会福祉士としての基礎を学ぶ単位条件
通信 2単位教員
履修条件
なし
到達目標
(1)社会福祉士の専門性と専門職の概念、コンピテンシーを理解し、説明できる。
(2)ソーシャルワークの形成過程(歴史)、鍵となる概念と原理、価値・倫理を理解し、説明できる。
(3)ソーシャルワークの対象と実践をミクロ・メゾ・マクロのレベルで捉え、ジェネラリストとしての視点を表現できる。
(4)多職種連携による総合的・包括的な支援の意義と内容を理解し、表現できる。
(ディプロマポリシーの「専門職養成」、「個人の尊厳と基本的人権の尊重」、「福祉社会づくりに貢献」等に対応)
学習成果
(1)社会福祉士及び介護福祉士法に則り社会福祉士の仕事と役割を定義できる。
(2)社会福祉士に求められるコンピテンシーをミクロ・メゾ・マクロの実践レベルで理解し、説明できる。
(3)ソーシャルワークの定義の変遷を理解し、ソーシャルワーク専門職のグローバル定義を内面化して表現できる。
(4)ソーシャルワークの形成過程及びジェネラリストソーシャルワークの意義を理解し、説明できる。
(5)ソーシャルワークの倫理綱領の内容を理解し、内面化して表現できる。
(6)ソーシャルワーク専門職の職域と役割についてイメージを持ち、多職種連携の意義と重要性を言語化できる。
(7)ミクロ・メゾ・マクロレベルにおけるソーシャルワークの展開について概念を獲得し、説明できる。
(8)クライエント主体、クライエントのエンパワメントやストレングスを重視する視点を獲得し、言語化できる。
テキスト教材
日本ソーシャルワーク教育学校連盟編『ソーシャルワークの基盤と専門職[共通・社会専門]』(中央法規出版)2021
評価の要点
「学習成果」に示した(1)~(7)を踏まえて、(8)の「クライエント主体」の視点と姿勢が獲得できているかどうかをレポート全体から読み取り評価します。また、個人や家族を対象とするミクロレベルの視点にとどまらず、地域や組織・機関、制度・政策を対象とするメゾ・マクロの視点を獲得できているか、多職種と連携する中での社会福祉士の役割と専門性のイメージを持つことができているかについても評価します。
評価方法と採点基準
ディプロマポリシーの「深く洞察」、「幅広い知識・能力、感性」の度合いを評価します。
レポートについては、教科書の内容を読み解き理解することができていることが合格ラインとなります。さらに、教科書のほかに関連の文献で学び、教科書の内容の理解を広げ、深めていることが見て取れる場合は高く評価します。
科目終了試験については、正確な知識をまんべんなく身につけたか、主要なテーマについて内容を十分に消化した上で独自の記述ができているかを評価します。
履修上の注意事項や学習上のアドバイス
この科目は、ソーシャルワークの科目の中で最も基本的な内容となっており、どの章も重要です。丁寧に教科書を読み解いて理解するよう努めてください。インターネットの情報を参照した場合は、参考文献欄にURLと閲覧日を記載すること。ただし、インターネットに頼りすぎず、専門書を入手して(図書館や古書の活用をぜひ)、知識を深める努力を期待します。
レポート課題
提出数 2第1課題
第1設題
「ソーシャルワーク専門職のグローバル定義」について教科書に書かれた内容を踏まえて、日本ソーシャルワーカー連盟(JFSW)のホームページから「ソーシャルワーク専門職のグローバル定義」と注釈、「グローバル定義のアジア太平洋地域における展開」と「グローバル定義の日本における展開」を読み、日本におけるソーシャルワーカーに何が求められているのかを述べなさい。
第2課題
第1設題
ソーシャルワークにおけるミクロ・メゾ・マクロのレベルとは何か。それぞれのレベルにおいてどのように実践を展開するか。1つの事例を挙げて説明しなさい。
備考・補足
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授業回数別教育内容 | 身につく資質・能力 | 学習範囲 (予習・復習を含む) |
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社会福祉士および精神保健福祉の法的な位置づけ① | 国家資格である社会福祉士の理解 | 教科書第1章第1節 ~第4節 (90分) | |
社会福祉士および精神保健福祉の法的な位置づけ② | 社会福祉士のコンピテンシーの理解 | 教科書第1章第5節 (90分) | |
ソーシャルワークの概念 | ソーシャルワークの定義と構成要素の理解 | 教科書第2章 (90分) | |
ソーシャルワークの原理 | ソーシャルワークの原理の理解 | 教科書第3章第1節 (90分) | |
ソーシャルワークの理念 | ソーシャルワークの理念の理解 | 教科書第3章第2節 (90分) | |
ソーシャルワークの形成過程① | ソーシャルワークの歴史の理解 | 教科書第4章第1・2節 (90分) | |
ソーシャルワークの形成過程② | ソーシャルワークの歴史の理解 | 教科書第4章第3・4節 (90分) 8回 | |
専門職倫理の概念、倫理綱領 | 倫理、倫理綱領の理解 | 教科書第5章第1・2節 (90分) | |
倫理的ジレンマ | 倫理的ジレンマの理解 | 教科書第5章3節 (90分) | |
ソーシャルワーク専門職の概念、社会福祉士の職域と役割 | 専門職としての職域と役割の理解 | 教科書第6章1~3 節 (90分) | |
諸外国の動向 | 諸外国のソーシャルワークの理解 | 教科書第6章第4節 (90分) | |
ミクロ・メゾ・マクロレベルにおけるソーシャルワークの対象 | ミクロ・メゾ・マクロレベルの理解 | 教科書第7章第1節 (90分) | |
ミクロ・メゾ・マクロレベルにおけるソーシャルワークの展開 | それぞれのレベルでの実践の理解 | 教科書第7章第2節 (90分) | |
総合的・包括的な支援とジェネラリストの視点 | ジェネラリスト・ソーシャルワークの理解 | 教科書第8章第1・ 2節 (90分) | |
多職種連携およびチームアプローチの意義と内容 | 多職種連携の理解 | 教科書第8章第3節 (90分) | |
試験 オンラインにて筆記で行います。 |