最終更新日:2024年3月22日
D106
精神保健福祉援助の基盤(基礎)
精神保健福祉ソーシャルワークへの導入単位条件
通信 1単位 面接 1単位教員
履修条件
1 日頃から精神保健福祉や精神障害者のニュース等に関心を持ち、主体的に学習する。
2 その他、受講生の受講条件は、特に設定していない。
3 レポート課題提出後にスクーリングを受講すること。
到達目標
(1)目的
精神保健領域のソーシャルワーク(相談援助)実践の基礎知識・能力のうち特に基盤となる点を養うことを目的とする。
(2)到達目標
①わが国の精神保健福祉の動向を踏まえて、精神保健福祉士に求められる基本的役割とその役割がどう拡大・変化してきているか理解できる。
②精神保健福祉士(ソーシャルワーカー)の実践の基盤となるソーシャルワーク(相談援助)の定義について理解できる。
③精神保健福祉士(ソーシャルワーカー)の実践の基盤となるソーシャルワーク(相談援助)の価値・原則について理解できる。
④ソーシャルワーク理論について、その形成過程と発展について理解できる。
学習成果
(1) 現在の精神保健福祉士に求められる役割について明確にし、ソーシャルワーカー(相談援助専門職)の職務について把握することができるようになる。
(2)精神保健福祉士(ソーシャルワーカー)がソーシャルワーク(相談援助)を実践していく際の基本的な考え方を述べることができるようになる。
(3) 精神保健福祉士(ソーシャルワーカー)がソーシャルワーク(相談援助)を実践していく際のクライエントに対する姿勢、理解の仕方、関係性を築いていくための重要性を把握することができるようになる。
(4)ソーシャルワーク理論の形成過程におけるポイント、発展の方向性を示すことができるようになる。
テキスト教材
新・精神保健福祉士養成講座『精神保健福祉相談援助の基盤(基礎・専門)』第2版(中央法規出版)2015
参考図書
新・社会福祉士養成講座『相談援助の基盤と専門職』(中央法規出版)2015
評価の要点
上記の学習成果がレポートの内容に反映されていること。上記の学習成果がスクーリング内での課題レポートに反映されていること。
評価方法と採点基準
レポート・スクーリング両方が合格後、総合的に評価します。
(レポート評価)
文章作法(5項目)、基本的なレポート作法(4項目)、設題の内容に関して(6項目)の計15項目、さらに、+αの総合点で評価します。
なお本科目である精神保健福祉援助の基盤(基礎)は精神保健福祉援助の基盤(専門)より先に取り組んで下さい。
(スクーリング評価)
スクーリング内で提示する課題レポートにて総合的に評価します。
履修上の注意事項や学習上のアドバイス
論点に対する自分の意見をしっかりと書くように心がけてください。また、レポートには意見の正当性を示す「論拠」が必要です。「論拠」を明らかにするために、上記の学習の積み重ねが必須です。
さらに、テキスト以外の参考文献に当たり、参考文献の記述を心がけてください。
レポート課題
提出数 1第1課題
通信1単位のレポート提出後、スクーリングを受講すること。
第1設題
相談援助専門職の共通基盤について論ぜよ。なお、レポート作成にあたり、以下の3点を踏まえて論ぜよ。
①3つの倫理綱領について理解を深める。(第1章、2章)
IFSW(国際ソーシャルワーカー連盟)のソーシャルワーカーの倫理綱領、日本精神保健福祉士協会倫理綱領、日本社会福祉士会倫理綱領。
② 「相談援助の定義・理念・価値」について、IFSWのソーシャルワークの定義や第3章第1節、第2節を踏まえながら、相談援助の理解を深める。
③ 「相談援助の形成過程」(第5章)について理解を深める。特に、ソーシャルワークの源流と形成過程、日本におけるソーシャルワークの形成過程、実践理論等。
備考・補足
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授業回数別教育内容 | 身につく資質・能力 | 学習範囲 (予習・復習を含む) |
|
わが国の精神保健福祉の動向を踏まえ精神保健福祉士が国家資格化となった経緯を学ぶ ・国家資格化以前のわが国の精神保健福祉の動向の概要。 ・精神保健福祉士の国家資格が求められた経緯。 |
ソーシャルワーカーと精神保健福祉士の歴史の理解 | テキスト第1章第1 節 | |
国家資格化以降のわが国の精神保健福祉施策を踏まえ精神保健福祉士の基本的役割と役割の変化・拡大について学ぶ ・国家資格化以降のわが国の精神保健福祉の動向。 ・精神保健福祉士に求められる役割の変化。 ・精神保健福祉士の領域の拡大。 |
精神保健福祉士の基本的役割と拡大されてきた役割の理解 | テキスト第1章第2 節 | |
精神保健福祉領域におけるソーシャルワーカー(相談援助職)について社会福祉士の役割の理解から学ぶ ・わが国のもう一つのソーシャルワーカー資格である社会福祉士の役割。 ・精神保健福祉士と社会福祉士の役割の相違点。 ・精神保健福祉士と社会福祉士の協働。 |
ソーシャルワーク専門職の役割・業務等の相違点、協働 | テキスト第2章 | |
ソーシャルワーク(相談援助)の定義とソーシャルワークの専門性を学ぶ1 ・精神保健福祉士法におけるソーシャルワーク(相談援助)の定義。 ・国際ソーシャルワーカー連盟(IFSW)によるソーシャルワークの定義。 |
ソーシャルワーク(相談援助)の基礎的理解 | テキスト第3章第1 節 | |
ソーシャルワーク(相談援助)の定義とソーシャルワークの専門性を学ぶ2 ・ソーシャルワーク(相談援助)の理念と価値。 ・ソーシャルワークの専門性の基盤。 |
ソーシャルワーク(相談援助)の基礎的理解 | テキスト第3章第1 節、第2節 | |
ソーシャルワーク(相談援助)の価値と倫理的ジレンマについて学ぶ ・ソーシャルワーク専門職の価値と倫理。 ・IFSWのソーシャルワーカー、日本精神保健福祉士協会、日本社会福祉士会の倫理綱領。 ・ソーシャルワーク専門職の相談援助活動における倫理的ジレンマを考える。 |
ソーシャルワーク専門職の価値と倫理 | テキスト第4章第1 節、第8章第3節 | |
ソーシャルワーク理論の形成と発展1 ・ソーシャルワーク理論の源流。 ・ソーシャルワーク理論の発展・展開。 |
ソーシャルワーク理論の基礎 | テキスト第5章第1 節、参考書第3章、 第4章 | |
ソーシャルワーク理論の形成と発展2 ・日本におけるソーシャルワーク理論の形成過程。 ・日本における精神保健福祉領域のソーシャルワークの発展。 |
ソーシャルワーク理論の基礎 | テキスト第5章第2 節、第3節、参考書 第4章 | |
(スクーリングにて実施) ガイダンスとトピックス ・スクーリングの目的、展開、評価について説明。 |
スクーリングを受講する準備、心構え、 | 配布教材 | |
(スクーリングにて実施) 精神科ソーシャルワーカーから精神保健福祉士へ |
精神保健福祉士の成立過程と専門性の理解 | 配布教材 | |
(スクーリングにて実施) ソーシャルワーク(相談援助)の概念と範囲 |
日本におけるソーシャルワーク論の導入と展開 | 配布教材 | |
(スクーリングにて実施) ソーシャルワーク・社会福祉の価値と理念 |
生存権、当事者主体、権利擁護 | 配布教材 | |
(スクーリングにて実施) ソーシャルワーク(相談援助)の援助関係形成の基礎と原則(1) 精神保健福祉士に求められる自己分析能力 |
グループワーク技法、ロールプレイング技法 | 配布教材 | |
(スクーリングにて実施) ソーシャルワーク(相談援助)の援助関係形成の基礎と原則(2) 精神保健福祉士に求められる自己分析とコミュニケーション技術 |
グループワーク技法、ロールプレイング技法 | 配布教材 | |
(スクーリングにて実施) ソーシャルワーク(相談援助)の援助関係形成の原則(3) 社会福祉専門職のコミュニケーション(演習) スクーリングのまとめ。 |
グループワーク技法、ロールプレイング技法 | 配布教材 | |
試験 記述試験を実施します。 |